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【看護師から企業転職】臨床経験3年未満でも企業転職できる!?

「まだ看護師2年目なんですけど・・・企業転職できますか?」

臨床経験3年未満(25歳以下)の方からのご相談は多いです!

「周囲に短期離職した人がいない」
「変な目で見られそうで、なんだか相談しにくい」
「自分で決めた看護師だけど、実は合わないのかも」
「こんな状態で、受け入れてくれる就職先ってあるのかな・・・」

私は社会人看護師でしたが、最初に就職した病院を1年未満で退職した経験があります。私自身も、当時は劣等感や自分自身へのふがいなさが強かったです。
ですが、今ではキャリア相談で「他の人には話しづらかったのですが、親近感があり話しやすかったです」「これから頑張ろうと思えました」等の感想をいただくことも多いです。

記事の後半では、事例を紹介しています。
失敗しないために最後まで必見です⇓⇓

【結論】
・臨床経験3年未満の企業転職は可能、多数の成功例があります
・医療系以外の業界や職種にも挑戦しやすいタイミングです
・ただし「しかるべき転職準備」がないとキケンです



経験3年未満(25歳以下)の人を企業は採用したいのか!?

一般企業に転職する場合、勤務経験3年未満の25歳以下は「第2新卒」とも言われます。
看護師は専門職のため「3年経験がないと・・・」とされる場合も多いですが、一般企業では就職後3年以内の離職率30%台=約3人に1人が転職する状況です。(厚生労働省の統計より)

企業は第2新卒を、可能性にあふれた「これから育つ若手」として採用したいと思っています。
実は、看護師から企業転職に挑戦するなら「第2新卒の方が有利」とも言われています。

その理由は3点あります。

❶一般社会では「若さ=価値・成長可能性」

通常の中途採用では、年齢や経験年数が上がるにつれて「即戦力」になる経験者が有利です。
しかし、第2新卒は違います!

第2新卒は「今あるスキル・経験」では判断されません。
今後伸びそうかな?という「成長の可能性」を見られています。

だからこそ、看護師以外の仕事に挑戦しても歓迎されるタイミングなのです!これまで私がサポートに関わった事例では、ご本人の希望で、医療業界以外で内定・活躍している方も多数います。

❷分からないことをどんどん質問していい年代

企業転職では、臨床経験年数が長い=有利とは限らないです。年齢によって企業が期待する要素が変わります。第2新卒に対して、企業側は最初から「仕事がすぐにできる」ことは期待していません。
それよりも、分からないことを素直にどんどん質問することや(看護師の感覚をリセットして)新しい業務を柔軟に業務を習得する意欲・姿勢を求めています。

先輩:「マニュアルで分からないことがあったら、気軽に質問してね」
あなた:「2番の【PDFファイルに変換する】が調べてもよく分からないので、教えていただけますか?」
あなた:「(こんなこと質問して怒られないかな?)」
先輩:「あー、それね。この表示を・・・」
先輩:「(そっか、前職で使う機会がないと知らないよなぁ。それなら◇◇業務のマニュアルも追記してから渡した方が分かりやすいかもなぁ。)」

一般企業は、看護実習のように「十分に調べつくさないと質問ができない」「質問するたびに緊張で胃がキリキリする」ような雰囲気ではないです。新人はどんどん質問や挑戦をして、時には失敗してもOKです。
もちろん自分で調べる・準備する必要もありますが、看護実習をパスできている人なら、基本的な調べる・準備する姿勢はすでにできています。

❸短くても「社会で働いた」という事実がある

企業の採用担当者にとって、若い人が最初の職場が合わずに転職することは「別に珍しくないこと」です。
というのも、社会全体では(大卒で)毎年40万人程度が就職しますが、3人に1人は「入社3年以内」に転職をしています。

ですので、あなたの「絶望の温度感」が100℃だとしたら、採用担当者からすると40℃くらいです。

むしろ、実際に働いたからこそ「学生と社会人って違うな」とイメージができていますし、「今後はこんな感じで働きたいな」という理想や思いがあるという点を評価していたりもします。
ですので、「わたしなんて、短い間で辞めてしまったし・・・。転職できないかも」と悩みすぎる必要はないのです。

「ない経験」ではなく「ある事実」に目を向けましょう。

ゼッタイ避けたい!失敗する転職の流れ3選!

【失敗事例❶】 「とりあえずたくさん応募して面接行けたところから選ぼう」で失敗!

看護師3年目のAさん。
転職エージェントの担当者から「いろいろ受けてみましょう」と進められ「なんとなく」10社以上に応募しました。3社と面接しましたが、どの企業もピンと来ませんでした。しかし、内定がでると断れない雰囲気になり、最初に内定が出た企業に転職しました。
勤務開始後「これで良かったのかな」「やっぱり違うかも」と悩みが大きくなり、入社後3ヶ月間で退職し再就職先を探しています。

【失敗ポイント❶】 転職エージェント登録前と求人応募前には・・・

第2新卒は、実は複数企業から内定が出る場合も珍しくないです!そのため下記の意識も大切です。
転職エージェント登録前
「自分の大切にしたいこと=転職の軸」や、絶対に難しい・避けたい内容の整理がおすすめです。

ここが整理できていないと、どの求人も良く見えてしまい「なんとなく良いと思ったけど…」と入社後にギャップを感じる要因にもなりやすいです。

・求人に応募する前
志望順位と理由の整理が大切です。

一般企業の面接回数は2~3回、選考スピードは企業によって差が大きいため注意です。途中で志望順位が変化したら(エージェント担当者にも)最新状況を共有しながら進めると、複数企業の選考ペースがそろうように調整できる場合もあります。
※内定が出ると、1週間以内に内定を受諾するか返答を求められる場合が多いです。

【失敗事例❷】 面接の準備が不十分で撃沈!

看護師2年目のBさん。
書類選考は通過しましたが、1次面接で落ちてしまいました。
面接官:「転職理由を教えて下さい」
Bさん:「人間関係も大変でしたし、残業も多かったので…」
面接官:「人間関係や残業?どのような状況だったのですか?」
Bさん:「先輩の教え方がキツかったんですよね。あとは昼休憩が少ししかないし(病棟の不満)」
面接官:「(うちの会社も、すぐ辞めてしまうかもしれないな)」

【失敗ポイント❷】 企業が面接で気にするのは・・・

第2新卒で企業転職に転職する際、企業側が特に気にするのは
「この会社で長く働き続けられそうか?」です。それを見極めるために、面接では下記要素も見ています。

・仕事へのやる気や意欲は?
・配属部署や担当業務との相性は?
・うまくいかない時に内省(振り返り)や消化ができるか?
→過去や今回の退職への捉え方、環境や他人のせいにしていないか
→どのように自分と向き合って、乗り越えているのか

「せっかく夢が叶って看護師さんになったのに、どうして一般企業に転職しようと考えたのですか?」
「看護師さんとして(クリニックや施設等)他の職場で働くことは考えなかったのですか?」

この質問は必ず聞かれます。
ちなみに、嫌だと思った要素はいくらでも出てきますよね?
・夜勤が辛い
・評価基準があいまい
・高圧的な指導、プリや先輩が怖い
・少しのミスも許されないプレッシャー
などなど…

これらが、どうして嫌だとおもったのか?どこがどうなったら納得なのか、どこまでなら妥協できるのか・・・など、はっきり答えられますか??
ここが大事です!

この答えは「他人」が決めるものではありません。
自分自身の物事に対する考え方を整理して、言葉で伝える必要があります。

自分を知る・整理することは、転職活動では「自己分析」と言われる場合が多いです。
【参考情報】自己分析について、下記記事で説明しています⇓⇓

【失敗事例❸】 企業研究が不十分で撃沈!

看護師3年目のCさん。
書類選考は通過しましたが、1次面接で落ちてしまいました。
面接官:「志望動機を教えて下さい」
Cさん:「◯◯に関わりたいと考え志望しました」
面接官:「◯◯の分野は他の企業も取り組まれていますが、なぜ当社を志望されるのでしょうか?」
Cさん:「えっと・・・(そんなの知らないし。理由なんかないよー)」

【失敗ポイント❸】 企業研究の必要性とは・・・

「他の企業でも同じ仕事はあるけど、それでもここじゃなきゃ!」という気持ちの温度感が伝わらないと「ちゃんと考えてるのかな?」「大変なことがあったら、すぐ辞めちゃいそうだな・・・」という評価につながってしまう危険があります。
だからこそ、最低でも他社との違いは分かっていないといけないのです。

「ホームページを見る」は、基本中の基本です。
ただし、ホームページを見るくらいは中学生でもできてしまうため、そこに書かれている情報・中身の読みとり方が大切です。
なんとなく眺めて終わりだと、企業転職の準備としては不十分です。
※企業研究については今後(別の記事で)詳しくお伝えします。

看護師でも、第2新卒の企業への内定事例は多いです。ただし、その一方で準備をしないまま進めてしまうと失敗するリスクもあります。
今回ご紹介した失敗事例も参考にしながら、ぜひ「納得した新しい出発」ができるよう準備しましょう!


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