見出し画像

映画エターナルズ ネタバレ 考察

2019年のサンディエゴコミコンでの発表から2年以上経過して、公開日に待望の鑑賞してきました!、、いやー長かった。。草

画像1

その間、おぼろげな画像が出てくるばかりで、全然公開されない!モヤモヤがピークだった。情報が少ない(かった)エターナルズは、デフォルトとして、不老不死で年を取らない、新陳代謝、体力、パワー、コズミックビーム、テレパシー、飛行などの基本能力が備わっている事はわかった(強い)

画像7

アメリカの映画評論サイト「ロッテントマト」では、DCぽい、暗いなど評価が悪く、あまり期待していなかったし、不安で仕様が無かった。それはノマドランドのクロエ・ジャオ監督だからというのが強い。ノマドランド見たら、人間ドラマで色味がなく、エンタメ要素がない、もう不安でしたね。MCUが得意のアメンリカンジョークっておしゃれな言い回しで好きなんですよね。エンドゲームのスティーブとナターシャの会話で、「料理でも作ろうと思って」「友達は元気よ」と仲の良さと、軽いアメジョが、生命が半分になった暗い世界を、少しほっこりさせてくれました😂

画像3

そしてまず驚いたのは、エイジャックがリーダーという事。映画公開までは、イカリスがリーダーだと思い込んでた。ヒーロー映画ってそういうものでしたよね(原作は男性)でもこの映画は違う。スティーブみたいに強くないし、白人男性でもない。それでもセレスティアルズがリーダーに選んだんだ(セレスティアルズと唯一話せる)

彼女は、自分たちの本来の目的を知っている数少ないメンバー。人類を作り、育て、知恵を餌にして、セレスティアルズの子供”ティアマット”を出現されるのが真の目的。これを達成する為にチームで活動するが、リーダーとしてチームそれぞれの価値観を尊重する姿がとても頼もしく感じたし、「地球はすばらしいものになる可能性がある」と、アリシェムに提案する芯の強さも、彼女がリーダーに選ばれた理由なのかもしれない。

画像4

セナは戦いの女神で、戦うことに安らぎを感じる。武器を思いのままに創造でき、キャプマと互角に戦えるくらい強いと、プロデューサーのネイト・ムーアが話している。しかし、最強戦士でも苦悩を持たせた。エターナルズ特有の病気「マハド・ワイリー」を患っている。7000年間の記憶が蓄積され、いつの時代にいるのかわからなくなり、正気を失い、仲間を攻撃してしまう。記憶を消すと治るというが、忘れたくないと涙するセナにグッとくる。。パートナーのギルガメッシュは、危険を承知で、セナを引き取ると名乗り出る。

画像5

ドルイグを訪ねたアマゾンでは、ディヴィアンツの襲撃に遭うが、セナは「マハド・ワイリー」を再発し正気を失う。ギルガメッシュが「お前はここにいる」と励まし、セナを庇いながらディヴィアンツに応戦する。エイジャックを吸収し進化したディヴィアンツは、自己治癒能力が備わり強化され為、一瞬の隙をつかれギルガメッシュを吸収した。肉弾戦では、外骨格を形成できる能力とパワーで、イカリスやセナを打ち負かすほどの戦士だが、不老不死の存在でも犠牲者になってしまった。

画像6

マッカリはクイックシルバーや、フラッシュより早く移動する事ができる。劇中では示唆されていないが、聴覚障害であることで、衝撃破に耐えられる。高速移動を活かし、危険から人を離したり、惑星を偵察している。この映画では、キンゴ、ドルイグなどと手話でコミュニケーションが取れる。ろう者であることを問題視や特別な話題には一切せず、ごく自然にある風景になっているのが、映画の素晴らしいところ(原作は男性)

画像7

ドルイグは「人の問題に関与してはならない」というエターナルズのルールがある事を知りながら、マインドコントロールで人間たちの紛争を何度も止めようとするが、エイジャックやイカリスに「人間に手を出してはいけない、他人をマインドコントロールで抑えると、人間は進化しない」と止められている。それでエターナルズの任務をよく思っていない。村人を引き連れ早々とチームを離脱するが、その姿がいかにもヴィランだから、闇落ちしないか不安でいっぱいだった。しかし、むしろ一番自分をしっかり持っている善人者だった。マッカリを大切に思っている。

画像8

原作ではサムライ姿で刀を好んで使うが、映画では指からビームに書き換えられている(ショットガンの様に構えるアイディアは、クロエ・ジャオ監督が「幽遊白書」のファンだから)映画では、ボリウッド映画のスターとして活躍してきたが、エターナルズの面々に力を貸してほしい、エイジャックが死んだと告げられる。映画の続編の制作が決まっていた為一度は断るが、マネージャーのカルーンに説得され、エターナルズに戻る。地位や名声を捨てて任務に参加するキンゴは、イカリスを数千年にわたり、ボスと慕っている。「これまで通り、ボスについていく」とイカリスに誓うが。。

画像9

見かけよりも遥かに強く賢く、本物そっくりの幻影を作り出す能力があり、分身や透明人間にしたり、村人に物語を見せては楽しませている。性格は、意地悪おばさんみたいで、いつもぴりついていて、キンゴには辛く当たるが、友達とも思っている。エイジャックに頼まれ、セルシを見守るよう一緒にロンドンで暮らす。

13歳の見た目で、周囲から永遠に子ども扱いされるという悲しみを抱えている。ある日セルシと恋人デインが隠れて親しくしている場面を目撃し、自分が恋愛できない羨ましさから、嫉妬で「もう帰りたい、もう寝る時間なんだ」と邪魔をするが、その直後のディヴィアンツ襲撃では、得意の幻影能力をフルに発揮し、セルシとデインを懸命に守る。スプライト多彩ですね。

ティアマット出現の直前では、セレスティアルズに忠誠を誓っていたイカリスにスプライトは付いていく。スプライトはイカリスに密かに恋心を抱いていた。。だなんて、なんとドラマティックな展開なんだ🔥クロエ・ジャオ監督サイコー!

大好きなイカリスは、ティアマット出現に賛成しているから付いてきてしまった。だけど想いを伝えられぬまま、地球滅亡と共に記憶を消されてしまう。本当は、出現を食い止めてイカリスに思いを伝えたいし、地球で幸せに暮したい、大人の自分になりたかったに違いない(劇中自分の思い口にしてたっけ。。)プライマリーエターナルズになったセルシの計らいで、人間になったスプライト。

画像11

デインとのデート中にディヴィアンツに襲撃される。動物以外の物質変換能力で、石畳を砂に換え、ディヴィアンツを埋め、再び石畳に戻すなどの戦術や、バスを花びらに換えるなど応戦する。ドルイグを探しにアマゾンに向かった際もディヴィアンツの襲撃に遭うが、この時、セルシはディヴィアンツを"木"に変換していた。(誰だったかな)仲間に「どうやったんだ」と聞かれるが、なぜ不思議に思うのかが鑑賞中はよくわからなかった。よく考えたら、セルシの能力は"物質変換"だから、動物を変換できないはずだった。エイジャックから、セレスティアルズと交信できる球体を受け継いでいた。その事で、能力が強化されたと思われる。

画像11

またファストスが考案し発明した"ユニマインド"を利用して、エターナルズ全員のエネルギーを一つに集め、ティアマットの出現を阻止しようと、残ったメンバーと共に、噴火口に向かう。足元をふらつきながら走るセルシ、、泣けますね。。
セルシの強化された命あるものへの変換能力とユニマインドで集めたエターナルズのパワーを使い、230kmの巨大なティアマットを氷河に変換させ、地球滅亡を阻止した。

原作のエターナルズの基本能力を唯一忠実に再現している感じですね。ロンドンでのディヴィアンツ襲撃に助太刀したイカリスですが、なんとエイジャックを殺害した後...だったんですね。。すごい展開。エイジャックは地球の素晴らしさや、人類の可能性を感じ、7日後のティアマット出現を前に、地球を存続させようと、真の目的を知っているイカリスに助力を求めたが、イカリスはセレスティアルズへの忠誠心が強く、エイジャックの提案を受け止める事が出来なかった。

イカリスのセレスティアルズへの忠誠心や、エイジャックとの信頼関係は、スティーブに似たところがある。愛国心やバッキーへの強い友情は、いつも必ずしも正しい行いが出来る訳じゃないし、周囲の助言を真摯に噛み砕き、正しい未来に自分を導く事が出来ない時もあるかもしれないけど、自分が信じるものをとことん信じ守り抜く、強い意志をイカリスに感じた。


【シビル・ウォー/キャプテンアメリカ】(2016)のスティーブは、危険な任務に行けと国連に指示させたら行かなくてはならない、今のままの方が自由に動けると、ソコヴィア協定に反発したり、バッキーはテロの犯人だと1ミリも疑わず、親友を守る為に、助言をしてくれた家族同然のトニーやナターシャに耳を傾ける事が出来ず、仲間を巻き添えにして内戦を起こしてしまった。

愛国心と友情、もう一つはセルシを通して地球や人間への親和性を考えるきっかけになり、出現させるかどうかの選択も少しは考えてきたと思う。描写はあまり感じなかったが7000年生きて何世紀に渡りセルシを愛し人間に寄り添ってきたわけだから。
それから、アベンジャーズが居なくなり次は誰がリーダーになるかと話題にすれば、自分かな?とイカリスがリーダーを意識するシーンもあった。キンゴ同様他のメンバーも、カリスマ性や戦闘でのリーダーシップで頼れる存在だったはずだが、エリシェムはリーダーに任命していない。さらに、エイジャックはイカリスではなく、セルシを抜擢した。強い白人男性像ではなく、人類やエターナルズの面々一人一人に寄り添い、出現を食い止められるのはセルシしか居ないとわかっていたのかもしれない。そして、イカリスは出現を止めないと(愛しているからこそ)理解してあえて託さなかったのかもしれない。

気になるところ

出現直前での戦いでは、キンゴの加勢が無かったように感じたけど(1回しか見てないので不確か...)キンゴはイカリスに俺は飛べないし、とかイカリスにいつも通りついていく、ボス!と慕っているので、あえて参加しなかったのかな。それとも何かやっていたのかな。スプライトのエイジャックは胸が苦しかったですね、相手がイカリスと何世紀にも渡り付き合ってきたセルシだし...切ないシーンだった。(よく考えたらよく2人がセットでロンドン生活してたよな、そこではデインとも付き合ってたし、方や自分は永遠に子供扱いされてる身だし)

またまた有識者が現れましたね、名前はファストス。マシンなど設計と創造ができる科学者で、人類の技術的進歩をより身近で支援してきた。広島の原爆で使用された戦闘機や武器はファストスが発明したと思われ、終戦で訪れた風景を見て、人間を見限るが、パートナーとその間に設けた息子のお陰で、人間を見直し、現在は幸せに暮らしている。
ファストスの頭脳のおかげで、エリシェムとの交信機を改造してユニマインドを製作したり、エターナルズのドーモを修理したり、エターナルズの下支えになっている。
MCUではじめてのLGBTQと話題だけど、パートナーと同棲は良いとして、子供がいると言うのはなかなかのハードルだったと感じた。同性愛に明るい世の中になってきたけど、子供がいるのはかなり稀だと思うから、あえて映画に落とし込む必要は無かったのかなと感じた。ゲイ向けの映画というわけでは決してないと思うので。

わかった事
エターナルズは、人類が半分になってしまった事知っていて、さらにディヴィアンツ案件では無いので、アベンジャーズに加勢する事が出来なかった事がわかった。それから、エターナルズも半分地理になっていたかと言うと、生命体では無いので消されなかったと思います。ただ、不老不死なので消されてたかどうかはあまり関係ないとは思いますが。

随時更新します。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?