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「朱鷺(とき)が舞う能登半島に。」97歳、孤軍奮闘の歴史。

 朱色の鷺を朱鷺と言う。村本義雄さん(97歳)は、そのように言う。確かにそうだ。高貴な色で平安時代、伊勢神宮の御神宝太刀の手で握る部分に朱鷺の羽根が2枚使われていたようだ。(須賀利御太刀:すがりのおんたち)

 朱色の中でも朱鷺色は最高の色のようだ。富来町の増穂ヶ浦海岸にある桜貝もよく似た色だ。気多大社の遺跡に炎を使用した跡がある。祈りの儀式などが行われていたのだろうか。朱鷺色が能登半島によく似合っている。

分散飼育を10年ほど前からしている。朱鷺の放鳥ばかりが話題になるが、肝心の餌さになる蛙や虫がない。仲間の朱鷺もいないなか、放鳥すると死んでしまうかもしれない。先の長い取り組みが必要のような気がする。

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