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フィギュアスケートは、考察系スポーツである①採点ルールの大幅な変更を経て

フィギュアスケートは、7月から新しいシーズンが始まります。
冬のスポーツなのに真夏にシーズンが始まる、ちょっと意外な感じがしますね。

本格的なシーズンの始まりは、10月のグランプリシリーズの開幕。

今年も、10月18日〜21日に行われるスケートアメリカ(グランプリシリーズ第1戦アメリカ大会)で開幕します。

そこで、これからフィギュア初心者向けの記事をシリーズで書いていこうかな、と思っています。

私自身、無駄に観戦歴が長いだけの、初心者に毛が生えた程度のフィギュアファンなので、浅い記事になる事請け合い❤️です。
だからこそ、初心者の方にもわかりやすい記事が書けるんじゃないかと思っています。

「フィギュアスケートに興味はあるんだけど、なんか採点とかよくわかんなくて・・・。転倒した選手が転倒しなかった選手に勝ったり、おかしな採点が多くてなんか冷めちゃうんだよねー」という、食わず嫌い的?な方に読んでいただけたら嬉しいな、そして、これまでよりちょっとでもフィギュアスケートを好きになってもらえたら、1人でも仲間が増えたら嬉しいな、という気持ちでいます。

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昔から結構好きだったフィギュアスケート。

氷を蹴って跳び上がり空中でクルクル回るジャンプ、
「目が回んないの!?」と観てるこちらが心配になるくらいのスピードで回転するスピン、
柔軟性を生かした美しいスパイラルに、音楽に合わせて華麗に舞うステップ・・・

観てるだけで楽しい。


楽しいんだけど。
選手の演技を観るのは好きなんだけど。

でも、以前はそこまでハマってませんでした。

なぜって、採点に納得いかない事が多かったから。

演技を終えた後、キスアンドクライと呼ばれる場所で得点の発表を待つ選手とコーチ。
満面の笑顔でカメラに向かって手を振ったり投げキスをしたり。ワクワクしながら得点を待つ選手。

そして、得点発表。

選手の顔から一瞬で笑顔が消える。

そして、

眉間にシワを寄せ、首を少し傾げて考え込む。
頭を振って隣のコーチと目を合わせる。
怪訝な表情で、又は放心状態で得点を見つめる。

リアクションに差はあれど、こういう選手たちの姿を嫌というほど見てきました。

「やっぱり選手自身も納得いってないのか」
何度そう思った事か。

演技を観て感動し、直後に採点を見て冷める。
この繰り返しで、だからどうしてもフィギュアスケートにのめり込む事が出来ませんでした。



そんな私が本格的にフィギュアにハマるようになったのは、10年ほど前。

それまでも、毎シーズンテレビ観戦はしていましたが、相変わらずそこまでの熱量はありませんでした。

それが変わったのは、試合を録画するようになってから。

録画するようになったきっかけが何だったのか、もはや思い出せません。
単なる気まぐれだったかも。
もしかしたらブルーレイレコーダーを新しく買って、容量が余りまくってたからかもしれない。

とにかく、録画するようになってから、何度も何度も選手の演技を見返すうちに、ジャンプやスピンの種類だったり、採点ルールだったり、とにかくいろんなことをもっと知りたい、という欲が出てきて勉強を始め、そこからハマるようになった気がします。


フィギュアの、今の採点ルールって奥が深いんですよ。

勉強しても勉強しても追いつかない。

細かいし、複雑だし、その上毎シーズンルール変更がある。
通常のシーズンはちょっとずつ変更があるんですけど、オリンピック・シーズンの後は特に大きな変更があります。

この変更に合わせて、自分の知識をアップデートしていくのが結構大変なんです。

一回頭に入ったものを修正していくって、もしかしたら一から覚えるより難しいかも。

頭では理解したつもりでも、実際に選手の演技を見ながら採点予想をする時なんか、ついつい古いままのルールで計算したりしちゃいます。
頭が固い方なんで。

そんな感じで、細かく、複雑で、面倒臭いルールではあるんですけど、だからこそハマっちゃったのかな?と思わなくもない。
理屈っぽい人間なんで。



考察系ドラマって、時々話題になりますよね。
「あなたの番です」とか「テセウスの船」とか。

毎回、放送が終わった直後からSNSなどでアレコレ考察して盛り上がるアレ。


フィギュアスケートって、ただ演技を観るだけでも楽しいんですけど、ある程度知識を付けて観ると、また違った楽しみ方が生まれてもっと面白くなってきます。

その面白さは、考察系ドラマのそれにどこか通じるものがある、そんな気がします。


一つの演技に対して、

ジャッジはどこをどう評価したのか、
なぜこういう得点が出たのか、

もっと具体的に言うと、

綺麗なジャンプに見えたのになぜ減点されてるのか、
逆に、ブレたスピンに見えたのに、なぜ加点がたくさん付いてるのか、
なぜステップが0点になってしまったのか、
転倒したわけでもないのに、なぜディダクション(違反行為による減点)で点が引かれてるのか、

などなど、ちょっとずつ勉強して、知識をちょっとずつ増やしながら、その知識を駆使していろいろと考察、分析しながら観てると、どんどんハマっていってしまう。


なので、私にとって

「フィギュアスケートは考察系スポーツである」

です。


今の採点ルールについては、これからちょっとずつ記事にしていくとして、昔は今とは全く違うシステムだったの、ご存知でしょうか(と言っても、私も昔のルールは詳しくは知らない)。


昔は、

技術点と芸術点

の2つを足した合計で順位が決まっていました。

今は、

技術点と演技構成点

に変わっています。

※追記
もう一つ、ディダクション(違反行為に対する減点)というものがありますが、今回は省略します。
いずれ、詳しく解説したいと思います。


芸術点が演技構成点に名称が変わっただけ!?

違います。


昔は、技術点、芸術点共に6点満点で、ジャッジの、「主に主観によって」点が付けられていました。
※一応、ある程度の基準はあったようなので「主に」の文言を入れてます。

ジャッジの主観によって得点が決まる。

これは、フィギュアスケートに限らず採点競技全て、程度の差はあっても常について回るものですね。

それが醍醐味という側面もあるとは思いますが、同時に不正の温床になりやすいというデメリットもあります。

ジャッジに「美しいと思った」「良かったと思った」と言われてしまったら、どんな得点を出されても、「この採点は不当だ!八百長だ!」と思っても、その証明は難しい。

その結果、フィギュアスケートには採点疑惑が常に付きまとう、そんな状況が続いていました。

そして遂に。

ソルトレイクシティ五輪(2002)で八百長が発覚。

それが、フィギュア界を揺るがす大スキャンダルとなり、採点ルールが大幅に変更されたのです。


この変更によって、フィギュアスケートという競技は大きく変わったと思います。

私にとっては、フィギュアスケートが考察系スポーツに進化した瞬間?と言えるのかな?


②に続きます。

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