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平将門、崇徳上皇に対抗できる怨霊、いるのかな?

他ブログからの転載記事です。
ちょっとずつ、noteにお引っ越し中です。

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前に日本史上最恐の怨霊は誰だ?選手権という記事をアップしたのですが、エントリーが平将門、崇徳上皇の二人だけというお粗末な事に。
見切り発車的にタイトルつけると後で困る事になりますね・・・。反省。

あれから二人に対抗できそうな怨霊を探してるんですけど、なかなか見つからなくて。
アノお二人が強力過ぎて。

日本三大怨霊のもう一人、菅原道真については独断と偏見で外しました。私の中では完全に「学問の神様」で定着しているので、怨霊というイメージが湧かない。
道真様を陥れた輩はほとんど道真の祟りを恐れながら死んでるようだし、復讐は果たされて道真様の気は済んでいるんじゃないかな、と思います。

なので、メンツが足らないからという理由で今更エントリーを要請しても引き受けてくれないと思います。もしかしたら外されたのが不本意でスネているかもしれません。


苦し紛れで、もう貞子ちゃんに出馬を頼むしかないかって所まで自分を追い込んでしまっています。
でも、貞子ちゃんをエントリーさせると伽椰子さんとかにも声かけないとまずいし。
下手に揉めて呪われたりとかするの恐いし。


お岩さんは実在の人物ですが、当時の人の間では貞淑な妻の鑑のように言われていて、それが何故か転じて、夫に裏切られて殺された怨霊、という事になってしまったようです。これも「忠臣蔵」同様、芸術の罪ですね。
なので、お岩さんもエントリーは見合わせました。



いろいろ調べるうち、長屋王という皇族に行き着きました。
8世紀に生きた人で、藤原不比等の子、中臣鎌足(藤原鎌足)の孫にあたる藤原四兄弟によって無実の罪を着せられ、自害した人だそうです。
数年後、四兄弟は亡くなり、長屋王の祟りと言われたそうです。

ただ、この方も道真様タイプかな?復讐果たして気が済んでるのかな?という印象。



いませんねえ。

仕方ない。ここは将門様VS崇徳上皇の一騎討ちで。



ダララララ・・・(ドラムロール)

ジャ~ン!


私の独断と偏見で崇徳上皇に決定!!


将門様は、首塚とか、所縁のある所に行って不謹慎な事や不敬な事をしない限り祟られない感じがしてます。

一方の崇徳上皇は誰彼の区別なく祟っているような。

そういうわけで日本最恐の怨霊は崇徳上皇!



ただし、今は手厚く祀られたお陰で鎮まってらっしゃるような気がします。
将門様たちと共に日本と日本国民を護って下さっている。

結構本気で私は信じています。




怨霊でも、正しく手厚く祀れば護り神になってくれる。
こういう信仰は海外にもあるんでしょうか?

この考え方、敵であっても死者は手厚く葬る、とか、激しく争った相手であっても勝敗が決した後は命は赦す、或いは大将の首と引き替えに他の者の助命は保証する、とか、そういうのにどこか通じている気がします。


日本の神様仏様はただ寛大で慈悲深いだけでなく、厳しく、時に恐ろしい存在でもあると思います。私たちのワガママやおねだりをニコニコ聞いてくれる、私たちにとって都合のいい存在ではない。厳格なお父さんと優しいお母さんの両方を兼ね備えている感じです。だから日本人は神仏を敬うだけでなく、畏怖の念も持つ。
(外国の方々から「日本人は我々のような強い信仰心を持たないのに、どこからその道徳感が生まれるのか?」と疑問を持たれるそうなんですが、「武士道」もあるのでしょうが、神仏に対する信仰心、神仏に対する畏怖の念も理由としてあると思います。
「お天道様が見ている」とか「そんな事したらバチがあたるよ」とかにも通じるもの。
人間とは、弱くて愚かですぐ調子に乗っちゃうおっちょこちょいな生き物だと思ってるので、何かに、或いは誰かに対して敬意&畏怖の念を持ち続けるって、とても大事な事だなと思います)


同様に、怨霊もただ恐ろしいだけの存在ではなく、敬意を持って接すれば慈愛の心で応えて下さるのではないか、私たちを護って下さるのではないか・・・そう信じて、恐れながらも心のどこかで敬い親しむ気持ちがあるような気がします。

あまりにも恐ろしすぎて直視出来ないので、何とかその恐怖心を克服しようと編み出したテクニックかもしれませんが。


私はこの世に恐いものがたくさんありすぎるので、普通に生活してるだけでもシンドイ。
なので、一種の自己防衛本能なのでしょうか、恐怖心を和らげるためのテクニックを幾つか編み出しました。

例えば、苦手な蜘蛛を部屋の中で見つけたら、適当に名前をつけて呼び掛けるようにしています。
「◯◯クン、久しぶり~!」とか「確か、△△ちゃんだったよね?何してるの?」とか。
そうやって、その蜘蛛の事を友達だと思う努力をしてみる。
そうするだけで、蜘蛛に対する苦手意識がちょっと減る。蜘蛛が部屋の中にいて「イヤだ~、気持ち悪い!」っていうのが少し減る。しばらくすると親近感まで湧いてくる、ちょっとだけ。
些細な事なんですけどね。意外と効果があります。
※変な人だと思われるので、人前ではやりません。



怨霊に対してだけじゃない。

妖怪もそうですよね。邪悪だったり恐ろしいだけでなく、私たちを助けてくれたり導いてくれたり、中にはなついてくる可愛い妖怪もいる。日本人はそう信じている。


怨霊であろうが、妖怪であろうが、これは絶対的に悪、って決めつけて拒絶しない、こういう日本人のユルさ、結構好きです。


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