ヤドカリ探検隊

タイトルからは想像が難しいと思いますが
これから先どこに住むか悩んでいる状況で
浮かんできた言葉が「ヤドカリ探検隊」。

なんか聞いたことあるタイトル。
はるか昔に国語の授業で習ったやつかな?

僕自身、もともと田舎育ちで
小学校まで30分程かけて歩いて通ってました。

下校中にトンボを捕まえたり、
ドングリを拾ってポケットをパンパンにしたり、
少し周り道をして、
川でザリガニやフナを捕まえたり、
気づくとそのまま川遊びになって、
全身ずぶ濡れで帰った事もしばしば。


幼稚園の頃に田舎に引っ越してきて
家の近所の大きな森を見て
あるで、トトロのセカイにはいったような
そんな感覚でした。


引っ越ししてきて、すぐに家の周りを探検したときに、田んぼ近くでイモリを初めて見つけた時は、その独特のビジュアルに痺れたことを覚えています。

「なんやこの色。腹が赤いくて背中が黒いよ。絶対毒あるぜよ!なぁ母ちゃん。母ちゃんよ!」
トカゲみたいなのに、ゆっくり動く生き物にすこぶる興奮してました。


それから年月が経ち、
中学生なった頃には部活終わりに釣り竿持って
バスフィッシングなんてこともありました。
ため池があちらこちらにある。
これは田舎あるあるかな。

高校時代。
チャリンコで高校まで片道1時間。
部活終わってから家につく頃には
あたりは真っ暗な森。
「怖いよ。いま森の中にイノシシが走った音がしたよ。」

服を買いに行きたくなったら、
街までバスと電車を数回乗り継いで、
交通費でパチモンのストリートTシャツとか買えるんちゃうかな?

この頃から、田舎暮らしのデメリットを
ひしひしと感じてきました。

なんでこんなに毎日、毎日チャリンコをひたすら漕いでるんや。
コンビニ行くのにも
山を下らないとあかんの何でんなん。
弱虫ペダルかっ!
あぁ都会に住んでみたい。

冬場なんか、
窓の隙間からカメムシさんがこんにちは、
なんてことも日常茶飯事ですからね。
こんな田舎はもうこりごり。

そうして大学からは、
ついに憧れの都会で一人暮らし。

駅前まで徒歩数分。
講義終わりに
マクドいやマックに寄っちゃったりしてね。
都会はなんて最高なんだと思いました。

それから月日が経ち社会人。

といきたいとこですが
就活をしてなかったので実家に帰省。

バイト始めようと友達のつてで
CDショップでアルバイトすることに。

もちろん通勤にバイクが必要。
ガソリンってすぐ減るのね。
手につくと石けん使わないと匂いがとれないのね。


アルバイト生活から約半年が経ち、

そろそろ就職せねばと職を探すもなかなか求人はない。やっぱり都会かぁーと
アルバイト代を貯めて再度、都会へ。

それから社会の荒波に揉まれて十数年。
完全に都会に染まりました。
歩くのがしんどくなったら
Looop乗っちゃうくらい染まりました。


リモートでも働けるこの時代。

田舎にカムバックか。
都会にステイか。

山か。それとも海か。
あいだを取って琵琶湖か。
否、宍道湖か。
北海道の大自然もいいかもね。

近頃は、若い頃の鋭いキバもなくなってきたし
ギラギラとした瞳も曇ってきたので、

のんびり田舎暮らしも良いんじゃないか?
休日には庭でBBQとかしてね。
カリッと焼いたソーセージ食べながら
ビール飲んでね

そんなことを考えながら、
喫茶店でコーヒーを飲みながら
窓の外を走る車を見ています。

やっぱり田舎かぁ〜

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