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9.退職までの道のり【退職代行体験レポ】

みなさんおはこんばんちは。

さきとです。

前回、退職を決意した私と同期。

今回はその続きからお話しします。

1、退職のための手続き

二人とも初めは、

「GW明けに退職希望の旨を伝えて、5月いっぱいにしよう」

という考えだったのですが、

仮に伝えたとして、

おそらくその月は先月の比ではないくらい時間拘束も心身の疲労も耐えられないものになる

というのが予想できました。

そこで、知り合いの労働分野の専門家に相談したところ、

評判や実績がどうか確信はないが、退職代行を利用するのはどうか

という提案をいただきました。

私も同期も退職について調べていたときに情報として知ってはいたのですが、

なんとなく、

「自分で伝えるもの」

という認識でいたので、特に気にしていませんでした。

ですが、メンタルヘルスに詳しい方から

「大事なのは、一刻も早くそこから距離をとること。

そして、退職に関して第3者が介入するということ。

というアドバイスをいただいたんです。

もう同期が食事が取れずにいるということを聞いてから、

私は最悪の事態も想像していたので、その案に乗ることにしました。

2、やりとり開始

私たちが利用したのは弁護士が監修しているという退職代行業者。

費用は安いとは言えない金額ですが、

・上司と関わるストレス

・自分の将来についてじっくりと考える時間

・心身をリセットするための休養

これを日雇いバイト3日分で買えると思えば安いものだと思えました。

それからは、業者とLINEでやりとりを重ね、

状況の報告やこれまでの経緯

今後の不安な点や退職にあたり用意するべき書類の準備

などを行いました。

これがわずか1週間ほどでの出来事でした。

そうと決まれば同期は行動が早いので、

退職する4日前には寮を夜逃げのようにすっからかんにして荷物をまとめ、

地元に帰る前の数日間は私の家で共同生活をしていました。

3、そして当日の朝

私たちはあまり眠ることもできず、午前4時を迎えます。

私は数時間うとうとしていたのですが、

同期は一睡もできずにスマホをチェックしていました。

すると。。

社用メールの中身が編集されていたそうです。

それは、

時間外に業務指示を出した上司からのメールとそれに対する私たちの返信が削除されていた

というものでした。

それをみた同期はぞっとして震えが止まらなかったと言います。

そこで異変を感じた私も起きて同期からこの話を聞き、一気に覚醒。

恐らく社長が寮に入ったのでしょう。

そこは何もない、誰もいないもぬけの殻で

リビングの机には私たちの貸与物のみ。


退職代行業者が勤務時間の少し前に電話するタイミングを待たずして、

私たちの行動がバレたのです。

3駅先の先輩の家に行ったという話を上司から聞いていた私たちは

「ことがバレたら絶対にこの家まで上司がくる」

ということまで想定していたので、

流石に震え上がりました

状況を専門の先生に伝えると、

空港までの見送りに朝早くから同行してくださいました。

その時の私たちはもう躁鬱のような状態で、定期的に気分が浮いたり沈んだり。

先生が駆けつけてくださったことは本当にありがたかったです。


それから、

同期が心配で一緒に高速バスに乗り込み保安検査場まで見送りに行くことに。

私がいるだけで同期の気が紛れるならいいなと思っていましたが、

その空港に向かうバスの中でも気を揉んでいました。

なぜなら、退職代行の電話に上司が応答しないのです。

私たちが出勤連絡しないことについて、LINEでは連絡がきているのに。。


これまでにも退職代行を使った離職者がいたんだ。)


とその時悟りました。

その後も退職が受理されないのではないか、

という不安しかなかったのですが、

業者からは、

前日にレターパックで送付した退職書類が到着していることは追跡番号に問い合わせて確認が取れているので、

仮に電話に応じなかったとしても退職できる

という説明を受けていたのでなんとか落ち着いていることができました。


また、見送りを済ませて帰宅したお昼過ぎには

やっと電話に応じて受理された

という業者からの報告を受け一安心。


同期が無事に地元に到着して家族と合流したという連絡を受けて、

私は張り詰めていた緊張が緩んで眠りに落ちました。

4、さいごに

今回は退職代行を利用してみた体験談をお話ししました。

世の中の著名人の中には

「そんなもの業者なんか使わずにばっくれればいい」

とか

私の知り合いにも

「自分で言ったほうがいい、電話したほうがいい」

という声がたくさんありました。


どちらも正解だと思います。

ただ、あの時の私たちには

退職に関する書類を全て揃えて、

間違いのないように調べて確認を済ませて、

1ヶ月という貴重な時間を無駄にして、

たくさんの辛いことや苦しいことに耐える

という気力は残っていませんでした。


ですから、もし退職代行を利用するか悩んでいるかたがいらっしゃったら、まずは相談してみるのがいいのではないでしょうか。

状況を説明して、それに対する応対が満足いくものでなければ他を検討してもいいわけです。

事情を知っている信頼できる友人がいればそのかたが何か力になってくれるかもしれません。

とにかく、諦めないでください

人生なんとでもなります。

自分が違うと思ったらその環境は違うんです。

もっとわがままにいきましょう。



次回はその後の私と同期について少しだけお話しします。


最後までご覧いただき、ありがとうございました!


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