卵子凍結について

選択的シングルマザーになることにしたはいいが、30歳の「今すぐ」はキャリアの都合上も、経済的にも、あまりよろしくない。

35歳ごろに子どもを産むことを目指すことにする。どのようにして「35歳」という目安を立てたかは別の場所で書くことにする。

そうすると問題になるのが妊娠率の減少だ。卵子そのものの老化と、体の老化による着床率の変化によって、年を取るほど妊娠率が下がる。これを回避するために卵子凍結を行うことにしたので、その方法について調べてみた。

卵子凍結は、受精卵凍結と未授精卵凍結の二種類がある。工程やコスト、成功率がどのように違うのか調べてみることにする。断っておくが、私は医者ではないので、病院のHPやニュースの記事を参考にして書いている。間違いや情報が古いなどの問題があれば正してほしい。また、以下に引用するURLは、すべて2021年3月に参照したものである。

未受精卵を凍結した場合の解凍後の妊娠率は、30歳以下で採卵した場合は35%前後であるが、年を取るほど妊娠率が下がり、40歳では15%以下まで低下する(https://akasaka-ladies.jp/oocyte_cryopreservation.html)。これらの数字は解凍後の卵子の生存率、受精率、着床率を考慮した確率であり、病院によって多少数字は前後する。とはいえ、年を取るほど妊娠率が下がることはコンセンサスとしてあるようだ。Fertility Steril 2013; 99: 37-43を(https://www.ivf-shinagawa.com/ivf/frozen.html)から孫引きすると、解凍後の卵子の生存率は90%以上だが、その後の受精率や着床率を考慮するとどうしても移植が可能な卵子数が減るらしい。別の情報だと、採卵された卵子1個の妊娠率だと、3-9%程度!だという(https://www.yalemedicine.org/news/egg-freezing-fertility)。そのため、15-20個程度採卵することが推奨される(それでも妊娠できない可能性は無視できない)。妊娠までの工程は、おおまかに(1)採卵(2)凍結(3)保存(4)解凍(5)受精(6)移植となる。

受精卵凍結は、通常の体外受精の手続きののちに、卵子を凍結する。この場合はすでに受精しているので、解凍後の生存率と着床率、流産率のみが問題となり、卵子1個当たりの妊娠率は30歳までで40-35%程度、40歳では10%以下となる。(https://www.sugiyama.or.jp/ivf/)妊娠までにかかる費用の内訳は、大まかに、(1)採卵(2)受精(3)凍結(4)保存(5)解凍(6)移植となる。採卵数の目安が示されたホームページは見つからなかった。

これで分かるのは、未受精卵凍結のリスクの高さである。受精卵凍結のほうが3倍以上も妊娠率が高いのであれば、できれば受精卵凍結のほうがよいだろう。なんせ、私は配偶者を選ぶ時間が欲しくて卵子凍結するのではなく、自分の望む時期に子どもが欲しいだけなのだ。

次は未婚親の受精卵凍結の方法と、受精卵凍結から妊娠までにかかる費用について調べていくことにする。この二つを一つの記事で扱うのは、今のところ不可分な問題のように思われるからだ。

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