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【非電子システムも大事】マイナンバー問題【DXは目的ではなく手段の一部】もう飽きた。。早く鎮火希望

で、個人情報保護委員会は何をするのか?そんなことより、課題・問題を正しく抽出し、非電子システム部分も含め、システムのあるべき姿を考え、そのあとにDXなわけで、色々なものが抜けている気がしてならない。
 電子システムにだけフォーカスするから、アホな問題が出まくる。ユースケースの欠落か、想像力の欠落か、システム設計スキルの欠落か?いろいろなものが足りていないのでは。。。

 まず、富士通Japanのコンビニ交付の不具合は、ダメシステムなだけなので書きません。ただの設計ミス、ただのテストケース漏れというだけです。

 先に地方公共団体などの番号法別表第一に従事する方にお疲れ様です・・。

自治体「マイナ激務」で早くも悲鳴…無責任政権“総点検”丸投げ、尻ぬぐい仕事が次々発生
総務省が自治体との連絡役として60人の職員を設置したのも“お目付け”ということだ。しかし、岸田政権が無責任なのは、総点検を自治体に“丸投げ”していることだ。
「国は期限だけを示し、手法や基準は示さず、現場に丸投げ。どうやって作業を進めるのか、自治体は頭を抱えています」(都内自治体関係者)
(略)
引っ越しの際、新自治体への「転入届」の提出は、マイナポータルでは行えないため、引っ越す日から14日以内に来庁し、提出する必要がある。「これを怠れば、マイナカードは失効します」(デジタル庁の担当者)。
 カードが失効すれば、再発行に費用は1000円、期間は1カ月以上かかる。病院に行けば、「無保険者扱い」になり、10割負担を請求される。失効を避けたい住民が押しかけ、引っ越しシーズンの役所は大混雑が必至だ。

自治体「マイナ激務」で早くも悲鳴…無責任政権“総点検”丸投げ、尻ぬぐい仕事が次々発生
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/325079

 非電子システムも含めてシステム化できないデジタル庁、総務省などの改革なくしてDX成功なし!と言いたい。2040年問題の前に「2025年、標準化対応したが運用が回らない問題」は出さないよう計画変更すべきかと。

<問題>

口座誤登録、デジタル庁を検査へ 個人情報委、行政指導も検討
政府や自治体から給付金を受け取るための公金受取口座に他人の情報がひも付けられた事案で、同庁の対応を問題視しており、行政指導も視野に入れる。
(略)
公金受取口座の誤登録は6月末までに940件が確認されている。自治体窓口にある共用端末の操作で、前の人がログアウトしないまま次の人が手続きを行ったことが主因。同委は「正確な手順徹底や操作手順に伴うリスク軽減について、デジタル庁はリスク管理と対策ができていなかった」と指摘した。
(略)
同委は、サービスを提供した企業や関係団体への行政指導も検討している。
 松野博一官房長官は7日の記者会見で、デジタル庁への立ち入り検査について、「一連の事案を重く受け止め、政府一丸となって総点検、再発防止、国民の不安払拭のための対応を推進する」と強調。河野太郎デジタル相は「同委の求めに応じて適切に対応する」と語った。

口座誤登録、デジタル庁を検査へ 個人情報委、行政指導も検討
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023070700995&g=pol

マイナポイント、いつ戻る? ミス発覚から10カ月かかった例も 想定外のトラブルに修正進まず

 マイナンバーカードを巡る混乱で、マイナポイントが別人に与えられ、そのまま当人に戻ってこないケースが相次いでいる。正しくポイントが付与されるまで10カ月かかった例もあった。なぜ、それほど時間がかかるのか。

マイナポイント、いつ戻る? ミス発覚から10カ月かかった例も 想定外のトラブルに修正進まず
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202307/0016551681.shtml

基礎データが誇張されていたら、国民は何を信じればいいのか。不信感が募るばかりだ。
 総務省が公表しているマイナンバーカードの「交付枚数」に、取得者の死亡や自主返納、紛失などで廃止された枚数が含まれていたことが分かった。
 廃止された分を除いた「保有枚数」は6月末時点で約8816万枚で、交付枚数ベースより約490万枚少なかった。
 松本剛明総務相は14日の会見で、「日々把握できるのが交付枚数であり、マイナカードの普及状況を示す指標として示してきた」と発言した。
 マイナカードは一人に一つ割り当てられる個人番号などを記載するものだ。保有されている数だと考えるのが当然だろう。松本氏が言うように「普及状況を示す指標」なら、なおさらそうだ。
 交付枚数のみの発表は、国民に対して不誠実だ。
 マイナンバー制度を巡って目につくのは政府の前のめりな姿勢である。
 取得者にキャッシュレス決済サービスのポイントを付与する事業に約1兆8千億円の巨費をつぎ込んだ。
 その後、交付枚数は急増し、政府は「ほぼ全国民が取得する目標の水準まで到達した」とアピールしてみせた。
 成果を誇張するために、情報を操作しようという意図があったのなら、許せない。
 国民の不信感を払拭するためにも、正しい情報をすべて開示するべきだ。

[社説]マイナ過大計上 拙速 強行のツケ次々と
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1187330

<本題>

自民党の萩生田政調会長が、「デジタル化は引き返すことができない課題なので、しっかりと対応をとってもらいたい」と発言したほか、公明党の高木政調会長は「対応策をとるだけではなく、その結果がどうであったのかということも含めて、政府一体となって発信してもらいたい」などと要望しました。

マイナンバーのトラブルで与党側から要望相次ぐ「デジタル化は引き返せない」「政府一体となって発信して」
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/588761

 2040年問題などを加味すると、進めざるを得ないのは賛成です。でも、今のデジタル庁で進めるのは成功しないかと思います。

 組織の見直しが必要ではと思う。デジタル庁にAWSなどの民間業者を入れているが、基幹システムをスクラッチで開発し、移行をして運用経験も多いシステムエンジニアがいないと、電子システム外の部分(非電子システム)の考慮ってできないのでは?
 以下の記事に「リスク管理」不足とあるが、想像できないんじゃリスクが何かも気づかないでしょ。やっぱ、人を変えないといけないかと。

 役人さんは「決められたルールや手順を守れない」というのは想像できないんでしょうか。まずは、自分たちでやってみたら!!と思うのだが。。

 ということで、ヒューマンエラー軽減は、非電子システムもシステムだという思想が必要なのだと思う。

 河野太郎デジタル相はテレビ番組で今回の問題について「デジタル庁がきちんとしていれば防げたヒューマンエラーだったことを反省しなければいけない」など「ヒューマンエラー」を強調。岸田文雄首相も6月6日のデジタル社会推進会議で「ヒューマンエラーを防ぐデジタル化を徹底するなど対策を強化してください」と河野氏に指示した。
(略)
今回の騒ぎの発端は、昨年10月13日に行われた河野デジタル相による記者会見だった。そこで河野大臣は突如、「保険証、24年秋廃止」と言い放ったのである。現場は混乱するに決まっている。それをヒューマンエラーと言ってみせるのは見事なほどの他人事、無責任ではないか。

河野太郎デジタル相は「ヒューマンエラー」を強調するけれど…マイナカード問題「本当の失策」とは?
https://bunshun.jp/articles/-/63901

デジタル庁に立ち入り検討「リスク管理できていなかった」

こうしたなか、個人情報保護委員会は、公金受取口座のひも付け誤りについて、デジタル庁の「リスク管理及び対策ができていなかった」と指摘しました。
 先月30日にはデジタル庁から報告書の提出を受け、さらに詳しく調べるため、立ち入り検査を検討しているということです。
 委員会が立ち入り検査を検討していることについて明らかにするのは異例で、事案の重大性を重く見たとみられます。

デジタル庁に立ち入り検討「リスク管理できていなかった」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000306389.html

 あと伝えたいことは、番号法により個人情報保護委員会は動いているわけで正義の味方ではない。

制度を所管するデジタル庁にマイナンバー法に基づいて、立ち入り検査を近く実施することを明らかにした。デジタル庁について「リスク管理と対策が取れていない」と指摘しており、検査後に行政指導が必要か判断するとしている。
 マイナンバーとひも付けることで国の給付金などを受け取れる公金受取口座を巡っては、他人の預貯金口座が登録されるミスが6月末までに全国で940件起きており、他人の口座番号を見られる状態になった。

マイナンバー問題 デジタル庁に近く立ち入り検査 個人情報保護委
https://mainichi.jp/articles/20230707/k00/00m/040/239000c

個情委は今月5日の会合で事案ごとに対応方針を整理し公表した。このうち、国民が給付金を受け取るための公金受取口座登録制度で他人の預貯金口座が登録された事案でデジタル庁の責任を重視。実際の操作ミスは住民の手続きを支援する自治体の窓口で起きたが、「デジタル庁が正確な操作手順の徹底のほか、リスク管理及び対策ができていなかった」と分析した。

口座誤登録、デジタル庁を検査へ 個人情報委、行政指導も検討
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023070700995&g=pol

第247回個人情報保護委員会 |個人情報保護委員会 (ppc.go.jp)に「資料3マイナンバーカード等に係る各種事案に対する個人情報保護委員会の対応状況 (PDF : 259KB)」が出ていますが、だから何?という感じです。

 PIAに「リスク管理」入れたら?とか思うのだが・・。具体的に発生した場合にどういう対応をするかを書く。あと、この部分は妥当な対処か個人情報保護委員会がレビューし、承認すればよいのでは?

兵庫県 マイナンバー情報総点検本部設置へ 全国でトラブル相次ぐ
マイナンバーカードを巡るトラブルが相次ぎ、政府が総点検に乗り出したことを受け、兵庫県は県内の状況をとりまとめる本部を設置すると発表しました。
マイナンバーカードを巡っては、他人の情報が結びつくなどのトラブルが相次いだことから、政府が秋までにデータの総点検を行うことにしています。

兵庫県 マイナンバー情報総点検本部設置へ 全国でトラブル相次ぐ
https://nordot.app/1048881546012492113

 しかし、総点検してもその間にヒューマンエラーは出るような気がしなくはないが・・。そこはどうするのか?

 ラストは、経済学者かコメンテーターかよくわからない人からのコメントを引用です。問題定義としては良いかと思います。

マイナンバーカード「持っているだけでこんなに危ない」(1)紛失はまさに死活問題

 (略)、紙保険証の廃止に異を唱える。
「従来の国民健康保険証は2年ごとの更新で、何もしなくても郵送してくれましたけど、マイナカードに書き込まれた電子証明書の有効期限は5年。そのたびにわざわざ役所の窓口で更新の手続きをしなくてはいけなくなってしまう。一人暮らしで体の悪い高齢者や施設に入居している方たちはもっと大変ですよ」
 政府が「簡単」「便利」と普及を進めてきたマイナ保険証には大きなリスクがつきまとう。荻原氏が続ける。
「現行のシステムではマイナンバーカードと暗証番号があれば誰でもマイナポータルにログインして、年金から収入、口座情報まで閲覧できてしまう。高齢者向けの介護施設では入居者がいつ病院にかかってもいいように、職員が全員分のマイナンバーカードと暗証番号を保管・管理することになる。その場合、薬を取りにいくにしても、全員分の番号を記憶できますか? それともマイナンバーカードに暗証番号を書いた付箋でもつけますか? それを落としでもしたら個人情報がダダ漏れです」
 マイナンバーカードの紛失はまさに死活問題だ。
「再発行するにしても、1カ月とか2カ月かかるって言うんですから、そんなに長い間、無保険で過ごすのも心配ですよ」(荻原氏)
 実際、マイナ保険証の利用者が「無保険」となるトラブルが多発。システムの不具合により医療費全額を請求されたケースは、1000件以上に上る。
「岸田総理はマイナカードの提示を条件に、『3割負担でいい』と医療機関で柔軟に対応するよう求めていましたが、その患者がもしも無保険だったら、残りの7割を誰が負担するのか。未収金のリスクを医療機関に負わせたら、赤字どころでは済みません。病院がバンバン潰れていきますよ」

マイナンバーカード「持っているだけでこんなに危ない」(1)紛失はまさに死活問題
https://asagei.biz/excerpt/60946

矢印が私のコメントです。もっと前向きに行きたいですね。

  • 現行のシステムではマイナンバーカードと暗証番号があれば誰でもマイナポータルにログインして、年金から収入、口座情報まで閲覧できてしまう。
    →所得情報なども見れるのかな??それは置いておいて、簡単に一括でデータ見れてしまうということが言いたいのだろうか?生体認証や多段階認証採用すればよいのでは?

  • 高齢者向けの介護施設では入居者がいつ病院にかかってもいいように、職員が全員分のマイナンバーカードと暗証番号を保管・管理することになる。その場合、薬を取りにいくにしても、全員分の番号を記憶できますか?それともマイナンバーカードに暗証番号を書いた付箋でもつけますか?
    →生体認証など多要素認証と多段階認証でなんとでもなる。技術革新に期待ですね。ただ、顔認証は認識率設定で、長嶋茂雄氏とプリティ長嶋氏を同一人物にもできるので、多要素×多段階なんだと思います。

  • 再発行するにしても、1カ月とか2カ月かかるって言うんですから、そんなに長い間、無保険で過ごすのも心配ですよ
    →体内チップ入れましょう!チップにはIDだけで。スマホにマイナンバー機能入るし。

  • 実際、マイナ保険証の利用者が「無保険」となるトラブルが多発。システムの不具合により医療費全額を請求されたケースは、1000件以上に上る。「岸田総理はマイナカードの提示を条件に、『3割負担でいい』と医療機関で柔軟に対応するよう求めていましたが、その患者がもしも無保険だったら、残りの7割を誰が負担するのか。未収金のリスクを医療機関に負わせたら、赤字どころでは済みません。病院がバンバン潰れていきますよ
    →システム不具合は、徐々に品質を整えるとして・・・。
    →番号法は不正利用などの罰則は厳しい。この手のものを厳格に処罰を!面倒だから資格はく奪にしましょうか(笑)個人的には国籍はく奪して難民になってもらうでよいです。あっ国土を守るべく人がない無人島に流しましょう。

 最後にメディアに出てくるIT関係の専門家の分析です。初めのページしか読んでいないが、的は得ていると思います。

 そして、衝撃の真実が・・・ダメダコリャ。。。

「こうした問題が起きるのは当初から予想されていました」と語るのは、デジタル庁関係者である。
「そもそもマイナンバーの氏名情報は戸籍と同様、漢字になっており、読み仮名のカタカナなどは登録されていません。一方、銀行口座の名義はカタカナで管理されているので、口座が本人のものかを照合することができないのです」(同)
 デジタル大臣を務める河野太郎氏もこの点を認めている。自身のメルマガ「ごまめの歯ぎしり」6月8日号で、口座情報の誤登録について《今般の事案では、漢字氏名とカナ氏名の照合ができないことが根本的な課題でした》としたのだ。
 さらに、このメルマガには驚くべきことが書かれていた。
 口座情報の誤りには、自治体の窓口で前の人の情報を登録した後、ログアウトを忘れたことで同一口座が別人に紐付けられたものがあることが判明している。問題発覚後、デジタル庁では5400万件の登録口座のうち同一口座が複数人に登録されているものを抽出し、《漢字氏名とカナ氏名(外国人の場合はアルファベット氏名とカナ氏名)を目視で点検し、本人とほぼ確実に推測される組み合わせを除外》するなど、《全て機械的に処理することができず、人の目でみて判断する必要があったため、総点検に時間を要しました》と河野氏は書いている。
 なんとデジタル庁が目視で点検していたというのだ。河野氏は記者会見で「朝の3時、4時まで残業という者(職員)もいる」と発言しネット上の話題をさらったが、とんだアナログ対応をしていたわけである。

【マイナカード】普及を急ぎ過ぎたツケ 専門家は「今後も問題は繰り返し、その度にシステムの改修が必要に。最悪のスパイラルに入っている」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06140601/?all=1

 さすがデジタル敗戦国&後進国・・。システム作って終了じゃないんだよ・・。
 しかし、紙文化に戻すって・・。。日本人らしいけど・・。

 埼玉県保険医協会が開業医を対象に実施したアンケート調査(5月16~19日)によると、システムを運用していると回答した208人(72%)のうち、ナント148人(72%)が「トラブルがあった」と回答した。「患者情報が表示されない」「受付の混雑」「誤表示」「システム障害」などが多かった。
(略)
しかし「入力されている医療情報が誤っている可能性があり、誤診療や誤投薬などの事故につながりかねない。システムの情報は怖くて利用できない」(医療関係者)という。前出のアンケートでは、「現行保険証は存続すべき」との回答が85%に上った。

マイナ大混乱「消えた年金」再来の懸念も…トラブル続出、悪評ふんぷんで岸田政権の命取りに
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/324559

<改善案?や今後>

重点計画にも書いていたので詳細はそちらで。番号法も通ったのかな。

 補足はメディア参照で。


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