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日本初!? 栃木県発 食だけじゃない。空気だって、おいしい「那須まちづくり広場」の大冒険始まる!

昨年10月、栃木県那須町にある「那須まちづくり広場」では、「フレグランスフリー宣言」をしました。那須町に終の棲家をコーポラティブハウススタイルで約70世帯つくりあげた近山恵子さんらが、つぎに手がけたのが、元小学校を再利用した異世代コミュニティつくり。(写真は自宅書斎の近山さん)

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校舎や校庭や屋内プールを利用した高齢者住宅や異世代セーフティネット住宅にと、着々と工事は進んでいます。

この夏からは校庭に約50戸のサービス付き高齢者住宅(サ高住)の建設がはじまり、来年1月には一部完成となります。介護を重視した住宅、看取りの家、高齢者、放課後デイなども開所されると、住人、各店舗や事務所で働く人たち約100人が暮らす小さな村ともいえる空間が生まれます。

その大家さん兼コミュニティの仕掛け人であり運営をするのが、「那須まちづくり広場」の代表の近山恵子さんと、そのお仲間たち。「化学物質過敏症は、これからの社会では中心課題になる。以前の公害は、煙や汚水を出す企業が加害者だった。でも、香害は消費者が加害者にもなる構造。ならば、被害者にも加害者にもならない広場でありたい。空気で被害を受けては逃げ場がない。その被害を知ったからには取り組まないという選択はない」と、近山さんはいう。

とはいうものの、「香害は初耳」「なにをどうしたらフレグランスフリーなの?」と宣言以後、戸惑いの声も聞かれる。一方で、すでに化学物質過敏症を発症した人たちも広場に集まりつつある。対応は急を要する。

P松田を広場の香害アドバイザーに就任させた近山さんは「私たちも知らない。知らない事が強み。感じている人たちにどうしたらよいのかを聞くことからはじまる」といい、「洗濯に洗剤はいるの? 水でもよくない?」と笑顔でいう。……近山さん、それはいきなりは無理です。

なにしろ、「人生の敵はサランラップ」といい、昨年まではガスも引き込まず。自宅のトイレには端切れを常備。「これは何に使うの?」と尋ねると「オシッコに使う」と言う。??? オシッコにトイレットペーパーは不要だろう、布なら再利用できる、というのが近山さんのアイデアでした。

そんな近山さんたちが、フレグランスフリーの船出をしました。宣言ポスターやチラシも配布しつつあります。船出をした「那須まちづくり広場のフレグランスフリー(FF)」のその後はまた折にふれてご報告をさせていただきます。

広場での実践が、全国各地に広がることを願います。「実践にともなう問題やトラブルはすべて公開していく」というのも近山さんたちが確認した基本です。共生を謳うからには、今後「化学物質過敏症」は避けては通れない問題だということ、そこに向き合うことは多くの人にとって有益であることも那須まちづくり広場での確認事項。

今後に期待したい挑戦です。

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那須まちづくり広場 フレグランスフリー宣言 ポスター

広場ffポスター表202203

広場ffポスター裏202203


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