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2020年は「老いてゆく自分」に出会った年だった

これは度々配信中もちょっとずつ触れたことがあったけれど、とにかく2020年は自分自身の体が大きく変化した一年だった。

男性のボディも女性のボディも「曲がり角」というものがあると思う。しかも何度も。今度の変化は私の記憶する限りで3回目の「曲がり角」だったと思う。

まず、一番最初に唐突に訪れたのが「老眼」。視力の良い人の方がはやめに老眼来る、なんていうのは本当にただの迷信だったという事を自分の体で証明した。あまりに驚いたので焦点が合う距離を思わず定規で測ったところ、15㎝だった。今は20㎝くらいになっている。

これで一番困ったのは、自称「けしごむはんこ作家」だったはずなのに手元が見えづらくてはんこが彫れなくなってしまったこと。まぁ、ブームが来る前からブームが去った現在まで私はのんびり彫り続けていた「ただキャリアの長い人」でもあったので別にやめる必要もないのだけれど、実際問題老眼鏡を作らないともう彫れないかもしれないなぁ、と思っている。実際今年は2個しか彫ってない。

そして次にじわりじわりと訪れたのが、「へバーデン結節」。これは女性ホルモンの低下により第一関節のクッション材が減ってしまって起こるらしいのだけれど、診断自体も「多分これでしょう」という曖昧なものだったのでこれであると断言はできない。最初は関節がジワリとずっと痛いな~、リウマチかな、と思って整形外科に行ったのだけれど結果リウマチではなくてとても安心した。

でもよく考えたら治療法も薬もないへバーデン結節の方がちょっと厄介だったのかもしれない。病院では「薬はないけどサプリメントが効いた、という事例もあることはある」という柔らか~いおすすめを頂いたイソフラボンのサプリを9月から飲み初めてみたところ、時間経過のせいかサプリのせいかは知らないけど11月にはだいぶ痛みが落ち着いてきた。

痛くなくなったわけではないけれど日常生活には支障ない程度には治まったし、関節も変形し始めた感じもないし、このまま治まってくれればいいのだけれど。

そして最後、一番困ったのは更年期かもしれない変化。特に感情の起伏が激しくなり、コントロールできず一度は爆発してしまった。

これは本当に困る。

私は昔から癇癪持ちで感情のコントロールがうまくいかず、若いころはずっとそれで困っていたので、自分なりのコントロールの仕方を数年かけて試行錯誤とトレーニングをして身に付け、どうにか外に出さずに消化できるようになっていた。

にもかかわらず、どうしようもできず大噴火。

これは多方面に迷惑をかけるし、本当に早急にどうにかせねばならない課題。でも、女性に生まれてしまったからにはホルモンの変化による気持ちの乱れには一生付き合わねばならない運命だし、更年期も本番を迎えたらそれどころじゃないかもしれないし、何はともあれ覚悟をもって今後の「老いてゆく自分」を迎え入れねばならないな、と思った。

ただ、私は「老いてゆく自分」をとても前向きに受け入れられている。若いことに対して優位性を感じないというもともとの性格もあるけれど、老いていくという事がちょっと楽しい気もしているから。

激しく太ったりいろんな病気をしたり、という「曲がり角」もあったけれど、今回の「曲がり角」は昔から歳をとっていく人たちがぼやいたり悲しんだり笑い飛ばしたりしている現象だから、というのもあるのかもしれない。

来年は一体どんな一年になるのか皆目見当もつかないけれど、今年始めた新しいことをもっともっと進化させていけたらいいなと思う。2020年はcovid-19のせいで仕事は激減したし今も増えてはいないけれど、総合的に見て良い一年だったのではないだろうか。2021年はもっと良い年になりますように。


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