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ケアマネはどういうときに動かねばならないか

ケアプランを作るだけが仕事じゃない

プランだけなら本人が作ったって別にいいと思いませんか?

じゃあケアマネは何するのって話。

それは

先読みと方向転換。

施設は組織なのでどうしても1日1日が流れていきます。昨日と同じケア、明日も同じで良いだろう。本人に変化が起きていても、同じケアをやろうとしてしまう。残念ながら思考停止の現場もあります。

そのままいくと必ず事故が起こります。

本人、家族からの苦情に繋がります。

そして介護職を苦しめます。

それを回避するためのケアマネジメント。

気づくポイントは

①記録と愚痴です。

サービス実績で「サービス内容が実施できない」記録が続く。ヒヤリハット、ひいては事故報告が続く。

現場が無理をしている。検証しなくてはいけません。内容によっては事故後の検証じゃ遅いのです。

ユニット会議で「ケアがやりにくい」「拒否が続く」という話題がで出したら速攻で理由を一緒に考える。その時に、経験があれば予測をしてカマ掛けることができる。「◯◯について観察して記録してみて」と提案できます。その予測できる気付きが大事です。リーダークラスにそのカマ掛けを手伝ってもらうと具体的な観察ができます。観察には期間を決める。

そう、いつまでに方向性を決めるか他職種と地ならしをしておくのが大事なのです。

②本人の変化

食事量が減った。リビングで見かけない。動かなくなった。ケアする側から見たらぶっちゃけ「困ることがない」そう、話題にならなくなっているのです。「そういえば前みたいな活気がないね」一時的な変化なのかそうでないのか。現場の職員に聞いてもよいでしょう。

もう今までのようにできなくて介助量が増えていっている。あるいは寝ている時間が増えている。

思いきってケアプラン全部の見直しをしてみる時期です。

その時に使えるのが

「課題整理統括表・評価表」

研修のときにいきなり登場してきた例のブツです。(私が実務研修のときにはなかった)

これを素直にやってみる。

これの良いところは「見通し」の項目です。ここができれば、その見通しの改善内容が、ケアプランのニーズになるのです。本人の変化のときは、余程のことでない限り「悪化」に◯が付いていく。その悪化を防ぐためにどうしたらいいかを中心に、ケアプランを立て直すことができます。

結構優秀なブツなんです。(謎の上から目線)

(また別の記事で挙げようかな?)


次は

「方向転換の重心をどこに置くか見定める」

「台風の目」という競技が昔の運動会であってね、長い棒を横に5人で持って走るやつで折り返し地点で一番端の人が重心になってくるっと回るやつ、知ってます?🤣あのイメージで!←逆にわかるかっつーの

本人の変化を把握するには、受診や検査が必要な場合があります。医師のコメントが必要な場合があります。

受診に対しての家族の意向もあります。

本人が変化しているのに医者や家族の反応が鈍い場合もあります。

この時点はサービス担当者会議というより、その前段階での情報収集の段階です。

決定づける情報をまず集める。

現場での観察結果。医師に上申しての医師からのコメント。家族の反応。

決定打は医師か家族か。その重心を感じとりながら、サービス担当者会議を設定します。

誰に出席をしてもらい誰に意見を言わせるか。

その水路さえ作っておけば方向性がだいたい見えてきます。