施設ケアマネの立ち位置

これを問われると、答えられません。

何かと兼務するとその立場に引っ張られるだろうし、かといって純粋に施設ケアマネ、というだけでは、正直、最初は発言する権利がない。

ケアマネは、経営側なのか、現場側なのか。位置が曖昧で、その辺は看護師や栄養士と比べるとよくわかります。

ケアのリーダーシップを発揮して、と言われたこともありました。

けれど現場のリーダーは、ユニットリーダーであったり介護主任であったり。

変な話、リーダーたちが発信し家族や他職種と連携が取れればケアマネは要らないんです。ケアプランに落とし込む必要があれば後でケアプランに載せればいい。「結果だけ教えて」 そんな立ち位置でも、回ります。

そこが居宅とだいぶ違うところ。

私の場合はリーダーも介護主任も現場の業務に組み込まれているから身動きが取れない。

家族への連絡、調整など、補足する形でやっています。

また同意を得るべき書類は作成したりカンファレンスを開きます。別に相談員でもいいんですが、相談員はとにかく入退所案件で忙しい。必要があれば入っていただく感じです。

家族や医師に相談、という案件の場合、介護現場、リーダー、介護主任、看護職、栄養士の意見の方向をすり合わせをする必要があります。

家族や医師からしたら「意見バラバラで何がしたいんか」となるのだけは避けたい。

そうならないためにいるのが「施設ケアマネ」だと思います。

そこを分かってもらうために

名前と顔を覚えるまで現場を手伝う

一対一を要求される時に引き受ける

車椅子、マット、からスプーンの種類まで、福祉用具の紹介ができるようにする

なんとかして今の困りごとを解決したいと思ってるよ!

ていう姿勢を見せる。

ケアマネの主張や主観は引っ込めて。

どんなケアが大事かとか教科書に載ってるような理論を振りかざすより、動いて示す。

そこから関係性が始まるのかなあと思っています。

そこで

現場と、現場以外、どちらが仲良くなった方が良いと思いますか?

答えは「どちらとも仲良くならない。」

仲良くなったらパワーバランスが崩れます。

信頼してもらうことと、仲良くなることは違うのです。

それを肝に命じて私も精進したいと思います。

これまで、施設ケアマネとは何ぞやという問いから、雑多に書きました。

また、私も壁にぶち当たったら再考し、また整理し直したいと思います。

今まで読んでいただいてありがとうございました。