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ウィズコロナとアフターコロナ

コロナに始まりコロナで終わる2020年

 2020年、世界はコロナに始まりコロナに終わろうとしています。コロナは世界がこれから起きようとしていることを露呈させ、加速化させています。米中のDecouplingはその例としてあげられるでしょう。我々の周りも同様です。働き方やコミュニケーションのあり方が明らかに変わりました。そして個人と組織との関係も。新型コロナウィルスの災禍は3年から5年は続く可能性があります。コロナが去ってもかつての社会が完全に元にもどると思う人は少ないでしょう。

米中デカップリング

 国際政治に大きなMomentumが動いています。その最も大きなものがアメリカと中国の乖離です。これはトランプ大統領と習近平主席の属人的な問題では到底あり得ず、ジョー・バイデン氏がトランプ氏に取って代わったとしても続くでしょう。中国は日本、インド、ベトナムなどと領土問題を抱え、香港、ウイグル、チベットに弾圧を強化しています。アメリカはポンペオ国務長官が中国の領土侵略性を激しく非難しています。この動きはコロナ禍が更に加速させたと言えます。トランプ氏は大統領選の公約に「中国にコロナ禍の責任を取らせる」と明記しました。経済戦争から技術戦争、外交戦争と広がりを見せる米中衝突は今後は金融分野にも及ぶことは確かでしょう。世界銀行とAIIBの訣別も起こりえます。

組織との距離

コロナで在宅勤務が増えた方が多いと思います。私自身も勤務の半分以上を在宅に切り替えました。在宅勤務が効率悪いと思ったら近くの家の喫茶店か、思い切って実家や温泉地でテレワークを行い始めました。通勤時間がないということと朝の八時から仕事が開始でき四時には仕事を終えることができます。一方で通勤し、会社に行くこと、同僚や上司とコミュニケーションすることが極端に少なくなりました。人事や出世のことを考えたり、プロジェクトで物事を進める仕事の人はデメリットもあると思います。テレビ会議だけでは理解し合えない部分はありますよね。自分がテレワークにして一番佳かったことは組織との距離を持てたこと、組織について考えをくゆらすことができたことです。さらには社会には組織以外のいろんなネットワークがあり、そこにうまく乗っかることが大事だと言うことです。(つづく)




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