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コンニャローー

次の瞬間、わたしはその男の肩を叩いていた。 「今、触ってたよね。」男は開けていた目をいきなりつぶり、上を向いて寝たふりをした。 もう一度言ってみた。 「今、触ってたよな!!」 ずっと閉じられた目は開かれることはなかったが、男のリュックの前に置かれた手が小刻みに震え出した。 許さん。絶対逃すもんか!わたしは威圧感を込め、身体ごと男に向けて 怒りのエネルギーを込めて睨みつけていた。 すると、何も知らない娘は 「そんなにジロジロ見たらあかんよ。」と私に注意してきた。 「違う

    • コンニャロー!

      と、次の瞬間、わたしはその男の肩を叩いていた。

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      • ep.2

        娘と楽しく談笑していると ふと、私の身体の左端に違和感を感じた。 「何?この触れているか触れていないかの感じは? その感覚は明らかに私の左外太ももの下にあり 私の太ももの感触を楽しんでいる動きを感じた。 まさかと思い、左を見ると私の横には薄汚れた赤いリュックが置かれてあった。また、リュックの横にはいつの間にか中年の小柄な男性が座っていた。 その男性が醸し出している空気感は異様で、 「あ、、、わたし、痴漢されてる。」と確信した。ジッと男を凝視すると途端にリュックを自分

        • 私の体験談 ep.1

          私は今日痴漢に遭いました。 昼下がりの冬の青空。なんて気持ちいいお天気。 今日は12月22日!もうすぐクリスマスだ! 私は娘を連れてクリスマスプレゼントを買いに天王寺に行くことにした。 いつもの見慣れた近鉄南大阪線の電車が布忍駅のホームに着き、私達親子はウキウキしながら列車に乗り込んだ。 車内はガラガラで、私達が乗った車両には10名程しか乗っておらず、好きな場所に座る事が出来た。 イスの端に座るのが好きな娘は列車の中央の席の1番端に座った。 そしてその隣に私は腰掛けた。

        コンニャローー

          はじめまして。

          私は10代の頃から何度も痴漢に遭いました。 痴漢は電車の中だけに限りません。 自転車で通りすがりに胸を鷲づかみにされたり〔そんなにないのに)スカートを全まくりされたり、電車の座席でも何度もあります。 私は見かけが大人しく見えるらしく、痴漢にとってターゲットにされやすいのです。 あと、小中高生は制服を着ているので、年齢的にも狙われます。 私は娘には私の様な思いはさせたくなかったので、満員電車はできるだけ避けること、電車内ではドア付近に乗らないよう、ボーっとして歩かないよう、

          はじめまして。