雀荘の還元イベントの考察

 今回は自分が雀荘経営をしていてイベント・還元・サービス等で気を付けていることをいくつか紹介。あくまで個人の意見なんで、「ふーんなるほどー、夜ご飯はラーメンにしよー」くらいの気持ちで見てもらえれば助かります。

① 初回のお客さんに還元サービスをしない。
 これは結構大事なことです。雀荘は旅行客や新規店マニアも多く、全体のリピーター率というのは決して高くありません。そうしたもう来ることのない一見さんも非常に多い業種なので、そうした一見さんには還元率を下げ、リピーター向けのサービスを強めにした方がよいです。
 例えばの話ですが、初回来店ゲーム代1日半額!とするくらいなら来店5回目でゲーム代1日無料!とした方が効果的だということです。


② 紹介キャッシュバックは採用しない。
 よくお客さんから「紹介サービスは無いの?」と聞かれることがありますが、Bucksでは採用していません。これはなぜかというと
〇紹介サービスが無くてもお客さんは2人で来ることが多いので、本来出さなくてもよいサービスが発生してしまう。
〇紹介サービスがあるがために、さほど紹介でもないのに「○○さんの紹介で」ということにされてしまう。
 というデメリットがあります。特に厳しいのが後者で、雀荘関係は顔なじみも多いので、「元々この店に来るつもりだったけど、あの人の紹介にしちゃおー」という感じになることが多々あります。

 ③ イベントは目に見える分かりやすさを出す。
 お客さんから見てよくわからないイベントにお金を出すのは避けたいところ。例えば〇勝戦とかは、是非はおいといてイベントとしては分かりやすいですよね。
 自分が個人的に避けたいのは「手役ビンゴ」的なイベント。どのくらいお得なのかというのがお客さんの目から一瞬でわかりづらいです。常連さんを楽しませる、という目的ならそんな酷評はしませんが、わかりづらさゆえに新規のお客さん獲得にはつながりません。


 多分ここまで見て、「お客さんの立場では嫌なことばかり書いてある~」って思った人が多いと思いますが、これは大事なことです。


 イベント還元を考える場合、お客さんの満足度を100%にしてはいけません。お客さんというのは安ければ安いほど喜びますし、サービスが多いほど喜びますが、それを優先し過ぎると、お店の利益率が下がってしまいます。

 これは適当な数字ですが、イメージとしては「満足度100%の利益20万よりも、満足度80%の利益40万を目指す」くらいの意識を持って値段設定・還元を行うことを心掛けることが経営においては大事かと思います。

 「納得できねえ!」と思った方はラーメンでも食べて忘れてください。

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 おかげさまで大好評です。接客業の方なら参考になる項目も多いので是非!


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