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亥の子餅/八日目の蝉/魔女の宅急便

亥の子は、亥の月(新暦 11 月)の最初の亥の日に行われる収穫祭です。また、亥が火に強いことから、この日にこたつ開きや炉開きをする日でもあります。(bard)

カレンダーをめくると、いきなり 1日が亥の日だった。

六甲山でイノシシの親子を見たことがあります。イノシシと車がぶつかると廃車になるほどなので、停車して行きすぎるのを待ちました。子供がいると狂暴ですしね。ウリボウは4頭ほど。コロコロかわいい。
亥の子餅は、そのウリボウ(亥の子)を模したもので、無病息災、子孫繁栄を願っていただくものです。

イノシシのような、💩のような

子供のころ、広島で数年過ごした中で「亥の子まつり」というお祭りに参加したことがあります。各家々の前で、亥の子石と呼ばれるものを突きながら歌いまわります。記憶はあやふやですが「亥の子、亥の子、亥の子餅ついて、繁盛せい、繁盛せい!」って感じ。私自身は大阪生まれなので、商売繁盛だと思ってましたが、どちらかというと子孫繁栄のことだったんですね。

さて、この亥の子餅、平安時代からありました。源氏物語に出て来ます。
幼女の時に誘拐同然 さらってきた紫の上を、しんぼうたまらんと手籠めにした翌日が、亥の子でした。乳兄弟の惟光が美しく飾られた亥の子餅を持ってきた時に、源氏は「明日 こんな仰々しくなくて良いので餅を用意するよう」言いつけます。これは三日夜餅といって、結婚を意味します。
後ろ盾なく、身分も高くない紫の上に、源氏がきちんと結婚という形にしてくれたことを、紫の上の付き人は喜び涙します。
結婚せず、時々通う愛人、という立場もありえましたからね。
が、紫の上本人は「お兄様、信じてたのに、ひどい・・・!」とご立腹。合意はなかったのか・・・

そんなわけで、亥の子餅とこの話はセットで頭に叩き込まれていて、毎年この時期になると、三日夜餅とはどんなものであったか、と妄想します。
「いくつも食べる」という話がどこかにあったので、小餅を積み重ねたものかなぁと想像しています。お餅、精がつきそうですよね。


八日目の蝉

不倫相手の子供を誘拐。かつて自分の子は産めなかった。一目見るだけ、と思っていたのに。
生後5か月の乳児をつれて、あてどもなく逃げる。
読みながら、育てられるの?育てたことないでしょ?逃げ切れるわけない。学校どうするの?保険証ないから病気になったらどうするのよ?予防接種は?など脳内ツッコミが鳴り響く。
ハラハラの連続。身勝手で無責任な大人たち。
果たして最後は・・・・
そうだった。この著者は、そうなんだ、と思い出した。そういう、エンディング。

永作博美主演で映画化されてるんですね。
はまり役ですね。


魔女の宅急便シリーズ

1982年発行
映画は見ていないんですけど、ちょくちょく漏れてくる情報で、こんな感じかなと想像していたのですが、まぁ、おおよそ、そんな感じでした。
修行中の魔女の女の子が、ひたむきに頑張る、可愛らしいストーリー。
外国の様な、日本の様な、どこかにありそうで、どこでもない国。不思議な世界観が魅力的ですね。

さて。著者の角野栄子さんは御年88歳。
奇しくも、明後日11/3に「江戸川区角野栄子児童文学館(通称:魔法の文学館)」をオープンされるそうです。
サイトの「館長メッセージ」に ご本人の近影と思しき写真が掲載されています。白髪に赤いメガネが素敵な印象です。



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