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夜のデートで聴きたい大人のヒップホップ5選

ロックの売り上げを抜く存在になったヒップホップ。

とは言え、まだまだヒップホップに対して「食わず嫌い」な人が多いのも現実問題としてあります。

そんな人に今日は大人なヒップホップを紹介したいと思います。

ロックだとバラードがありますが、ヒップホップはそこのアプローチが難しい。

そこの役割をR&Bが担っていますが、できればR&Bではなくヒップホップでないか?という問題を本日は解消します。

ヘッズが認めるアーティストで、且つ初心者にもわかりやすい曲という視点でセレクトしました。

夜のデートで流せばその後はIllでDopeな時間が来ること間違いなしです。

Black Sheep 「Without A Doubt」

Black SheepのWithout A Doubt Salaam Remi Remixです。

Remix職人のSalaam Remiは、FugeesやGreg Nice・Nas等に楽曲を提供している売れっ子プロデューサーです。

当時はKenny Dopeの「Get On Down」に象徴されるようにキーボードやフルートを使った曲がフロアを賑わせていました。

今回紹介するこのWithout A Doubt Salaam Remi Remixもキーボードとフルートが使われています。

Kenny DopeのGet On Downがウォーミングアップならば、Without A Doubtはアフターケア的な位置付け。

心地良いキーボードがループにフックで入ってくるフルートが更にメロウを加速させるビートとなっています。

Black SheepはN.Y. Queens出身のDresとLawngeの二人組からなるラッパーで、A Tribe Called QuestやDe La Soul・Jungle Brothersなどが所属するNative Tonguesの一員でもあります。

Jungle Brothers 「 Brain」

Prod.はThe Roots。

心地良いメロウなキーボードがループされる中毒性の高い曲です。

このJungle BrothersもNative Tonguesの一員です。

誤解を恐れずに言うと、オールドスクールを筆頭に銃社会やお金が題材にされることの多かったヒップホップとは一線を画し、ヒップホップの多様性と可能性を示したのがNative Tonguesだった。

ニュースクール台頭のきっかけに多大な貢献をしたと言っても過言ではない。

ヒップホップに新たな解釈を加えたニュースクールが、むしろを巻くように領土を片端から攻め取っていった。

Native Tonguesの出現はヒップホップのターニングポイントとなったのだ。

Jungle Brothersの代表作に「J. Beez Comin' Through」があるが、この曲のremix(後にDJ RED ALERT REMIXのブートレグが出る)はおそろしくらいにかっこいいビートとなっている。

Jungle Brothers、一度聴いてみてほしい。

The Roots 「You Got Me」

FeaturingはERYKAH BADU。

禁じられた遊びをヒップホップに変換したような哀愁感漂うギターが印象的な曲。

The Rootsは、ヒップホップに生演奏という新たな概念を持ち込んだヒップホップバンド。

彼らの「Illadelph Halflife」アルバムは、チェロやフルートとオーケストラとが一緒になったコンチェルト(協奏曲)のような構成になっている。

The Rootsもまたバンドならではのアプローチでヒップホップの多様性と可能性を示した。

ヒューマンビートボックスを世に知らしめた曲「All I Know」のRahzelも元The Rootsのメンバー。

A Tribe Called Quest 「Stressed Out」

Prod.The Ummah.

FeatにBiggieの元妻Faith Evans。

こちらの曲はシンセサイザーが使われていて、フックではANITA BAKERの「GOOD LOVE」のメロディーが使われています。

フックに女性ボーカルを使ったStressed Outと1nce Againがシングルカットされた「BEATS, RHYMES & LIFE」はATCQの新境地を切り開いたアルバムと言える。

Camp Lo 「 Bubblin'」

Prod.Ski Beatz。

Anita Baker's voice always gives me chills.

Anita Baker sample is on point Real Hip Hop.

ということで、この曲もANITA BAKERがサンプリングされています。

Sonny CheebaとGeechie Suedeの疾走感あるラップに「Caught Up In The Rapture」のループが心地良いハーモニーを生んでいます。

まとめ

今回のおすすめ5曲。

ー Black Sheep 「Without A Doubt」

ー Jungle Brothers 「 Brain」

ー The Roots 「You Got Me」

ー A Tribe Called Quest 「Stressed Out」

ー Camp Lo 「 Bubblin'」

今回は、

Black SheepってNative Tonguesの一員なんだ

→ Native Tonguesって?

→ Jungle BrothersっていうアーティストもNative Tonguesなんだ

→ BrainってThe Rootsが作っているんだ、The Rootsを聞いてみよう

→ ATCQもNative Tonguesなんだ

→ Anita Bakerがサンプルされている

→ 他にAnita Bakerがサンプルされている曲は他にどんなのがあるんだろう?

といった感じでDigがしやすいように関連性のあるセレクトにしてみました。

次回はまた違ったアプローチでおすすめの曲を紹介したいと思います。


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