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僕らの思考・習慣ってたくさんの常識に縛られていると思う

ダイナミックプライシング。

例えばUber。

東京大学から羽田空港まで、ハイヤーなら7,658円から10,170円。

でも、10分前は10,000円から15,000円でした。

待ちますか?

待つ時間もお金に換算すると、待つ意味があるのかなという考えも出てきます。

移動距離と時間で決まる値段。

利用者はそのバランスに悩むもの。

運転手側は、待つ時間もお金払っちゃった方が早いと言う考えの人が増えるとうれしい。

AIなら、乗車可能なタクシー台数と希望者の数をリアルタイムで把握、加えて道路状況や過去の運賃実績と照らし合わせて価格をはじき出します。

乗りたい人が多くてタクシーが少ないと料金が上がるってことです。

このリアルタイムに運賃を変える仕組みがダイナミックプライシング。

急ぐ人は多少高くても乗る。

待つ人は時間をかけて値段が下がるのを待つ。

本当に商品が欲しい人たちに供給されるのがダイナミックプライシングのゴールであり、販売している企業側がより利益が上がる。

このいい塩梅を見つけていきましょうというがダイナミックプライシング。

海外は特にホテルとか国際線の航空券なんかはめちゃくちゃ変わる。

繁忙期の価格の上がり具合がすごい。

日本は1万円のものが3万円とかになることに今までは心理的な抵抗があったが、少しずつ変わってきている。

ダイナミックプライシング、AI自体は需要曲線をベースにやっていく。

この金額で売った場合どれくらい販売されますかというのを予測するためにAIのアルゴリズムを使っている。

言わばAIがお客様の立場でオークションするようなもの。

需要と供給の見えざる手を可視化してしまったかも。

元々100円で売っていたフィギュア、これが1万円でも欲しいという人がいたら、その人に売る方が企業にとっても嬉しい。

両者が嬉しいというのが理想だが、相手の気持ち次第で値段が変わるとも取れるのでちょっと感じは悪いです。

行き過ぎるといろんな軋轢を生んじゃう気がする。

だから、AIによって引き起こされる倫理的な問題について会議が開催された。

人類にとって有益なAIとは何か?

が議論された。

日用品はもっと価格の弾力性があってもいいのかなと思う。

そこには消費者側の許容度はかなり重要。

アパレルだと商品が変わっていくので、汎用的に使えそうだなというものをAIを使ってやっていくと考えられる。

価格弾性は人それぞれ。

だからセンシティブで難しいテーマ。


経済学者が良く言うのは「人間は不合理な意思決定をする。」

買い物はいつも合理的にするわけではなくて、感情で買っちゃったりとか買ってから後悔したりとかいろんなことが起こるわけです。

買う、お金を使うと言うのはまだまだわかってないことがある。

僕らの思考、習慣ってたくさんの常識に縛られていると思う。

AIは常識なくモノを見ていくし判断していく。

それによって僕らがコロンブスの卵的に あぁこれ良かった っていう感じで一気に社会が変わっていくっていういろんなところが生まれるんじゃないかなと思う。

 AIが感情も含めた合理を見つけるのがいつ来るのか興味深い。

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