Vol.19<ご冥福をお祈り致します>:佐藤郁夫さん。

2021/1/20の記事にて、
佐藤郁夫さんという同性婚の裁判で戦ってきた方がお亡くなりになった時に書いた記事になります。

思いを残しておきたくて夢中になって書いた事を覚えています。

佐藤郁夫さん、ご冥福をお祈りします。
私が同性婚の裁判が行われている事を知る前から
戦っていた佐藤郁夫さんが、亡くなられました。

佐藤郁夫さんは、同性同士の結婚を認めてもらえないのは、
憲法違反していると全国13組の同性カップルが国に損害賠償を求めた訴訟の原告の方です。
東京では、13カップルの
うち裁判を起こしたのは、6組。

佐藤郁夫さんは、

『同棲同士の婚姻が認められることは、私が若い頃に持っていた、
自分自身に対する否定的な気持ちをこれからの世代の人たちが感じなくても良い社会にすることなのです』

と言っていた記事がありました。



共に泣いて笑って、子どもを育てて、それなのに…「同性婚訴訟」初弁論で語られたこと
同性同士の結婚を認めないのは憲法に反しているとして、全国13組の同性カップルが国に損害賠償を求めた訴訟の「第一回口頭弁論」が4月15日、東京地裁で開かれた。
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そして、佐藤郁夫さんは、
38歳の時にHIVに感染している事を
知りました。
死と隣り合わせで戦ってきた。
私には、そんな中
記事を読むことしか
佐藤郁夫さんを感じることは、
できないけど

その記事たちを読むたびに
『自分たちのためじゃない』
そんな言葉がいっぱい出てくる。


郁夫さんのパートナーは、自分を話せないまま『クローズド』のまま顔を出さないまま
訴訟に参加していた。

最後は、勝って『笑顔』で顔を出して一緒に表に出るとパートナーさんは、
言っていた。


そして、自分の事を
公表できない当事者の方々に向けて

『自分がカミングアウトしたいと思うまでは、急がなくていい。それまでは、
私たち『出られる人』が頑張ります。だから、それまでは、そっと心の中で応援してくれたらと伝えたい』



私も自分の話を言えない
そんな時間を過ごしてきたばかりに
この言葉に、
とてもあたたかさを感じました。


私が傍聴した、
東京訴訟第8回裁判の報告会では、
冷静な意見を述べていた。
佐藤郁夫さん。


佐藤郁夫さんの想いを知った私は、
同性婚が法律化になる事が
自分の事を
否定してしまう
日本中の人を
肯定してくれるのだろうと。



この裁判に勝ったら
同性婚ができるようになる事に
はならないけど
法律が変わる事に繋がる。


もう否定しなくていい、
自分の事を肯定して
心から偏見を受ける事のない未来は
今どう行動するかにかかっている。


それが、
直接、裁判に関われなくても
裁判を直接見に行く事だったり
今までどんな裁判であったのかとか
『知る』事が今を行動してる事に、
繋がっていくと思う。



だからそのためにも
今を考えて生きていこう。


佐藤郁夫さん、ゆっくりお休み下さい。
私たちのために戦ってくれて
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。






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