3流大学でいいじゃないか。

私は、現在、とある上場企業の上席執行役員をやらせていただいている。

今の会社に入ってからは上司に恵まれたり、ライバルが辞めてしまったりと運が良かったこともあり、順調に出世して、40歳で役員になった。

家は代官山で、妻一人、犬一匹と暮らしている。

私は超有名3流大学出身である。あまり誇れることではないので、会食で大学の話が出るとヒヤッとする。自分の大学の話になったらヤダなぁと思う。3流大学卒のことを話すと、頭が悪いというレッテルを貼られるのではないかと思ってしまうのである。

どうやってこの話を切り抜けようかと何度も考えた。

「私、学生の時にあまり勉強はしなかったのです。」
「今までガッツで乗り切ってしきました。」

何とか笑いでも取って切り抜けようとするのだが、学歴や所属企業といったレンズで人を見る人には、やはりそういう眼鏡でみられてしまうのだと思う。

ネガティブな状況から抜け出すために、社会人になってから勉強して、早稲田の大学院に入学して卒業もした。少しはよくなったが根本的なところは変わっていないような気もする。よかったことと言えば、素晴らしい恩師に出会えたことと、一生ものの友人と出会えたことである。

このNoteを書こうと思ったのは自分のこのコンプレックスを整理したいと思ったのと、同じような思いを抱えている人たちの何らかの救いにでもなればいいなと思ったのがきっかけである。



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