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2025年大河ドラマで空白の時代が埋まる!

2025年大河ドラマの主役が発表されました。
江戸中期、特に文化文政期(1804~1830)に出版者として名を馳せた蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)とのことです。

全くノーマークだった人物で驚きましたが、私は歓喜にむせび泣いております。というのも、文化文政期というのは大河ドラマで全く取り上げられることのなかった時代だからです。

例えば徳川将軍15代を見てみましょう。
・初代家康:数えきれないほど大河に登場。
・2代秀忠:多くの大河に登場。「葵徳川三代」では中盤の主役に。
・3代家光:「春日局」では家光の乳母が主人公だったため主役級の扱いに。
・4代家綱:「元禄繚乱」に登場。
・5代綱吉:「元禄繚乱」「八代将軍吉宗」に登場。
・6代家宣:「八代将軍吉宗」に登場。
・7代家綱:「八代将軍吉宗」に登場。
・8代吉宗:「八代将軍吉宗」の主役。
・9代家重:「八代将軍吉宗」に登場。
・10代家治:「八代将軍吉宗」に登場。
・11代家斉:全く登場していない
・12代家慶:チョイ役ではあるが、多くの幕末大河に登場。
・13代家定:多くの大河に登場。「篤姫」では主人公の夫として主役級の扱いに。
・14代家茂:多くの大河に登場。
・15代慶喜:「徳川慶喜」では主役に。

何と、歴代大河に一度も登場していないのは11代家斉だけ。
この家斉の在職期間は1787~1837年の、なんと50年。歴代最長の将軍在任期間であるにもかかわらず、唯一大河に登場したことのない将軍なのです。

再来年の大河ドラマによって、この空白の期間が遂に埋まるのです。
きっと田沼意次も松平定信も登場するはずです。文化人を主人公としつつも、政治劇としても充実したものになることを期待しています。

思えば、ここ数年の大河ドラマは空白の期間を埋めようと意識しているように思われます。

(戦国と幕末は多すぎるので省略気味)

上の図をご覧ください。
大河ドラマがお留守にしていた時代は、
A:平将門と藤原経清の間の、10世紀後半から11世紀前半
B:源義経と北条時宗の間の、13世紀前半
C:足利尊氏と日野富子の間の、14世紀後半から15世紀前半
D:徳川吉宗と西郷隆盛の間の、18世紀後半から19世紀前半
の4箇所でした。

ところが、
・2022年、北条義時でBが埋まる
・2024年、紫式部でAが埋まる
・2025年、蔦屋重三郎でDが埋まる
と、立て続けに空白の時代が埋まって行っているのです!

残るはCですね。これも足利義満あたりを主人公とすることで、何とか埋まってくれることを期待しているのですが・・・!

ともあれ、再来年の蔦屋重三郎の大河にも大いに期待しています。頑張れNHK!

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