悪人の成仏できる経とは。

——南無妙法蓮華経である。

・知識は善人をいっそう善人にし、悪人を一層悪くする。

・「結合は善」「分断は悪」


悪は河における岸のごときもの

岸は流れを堰き止めるが、それは流れを推し勧めるよすがとなる。

この世の悪は、人間を水の流れるがごとく

善に向かわしめるために存在する。

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自身の内なる悪を自覚する「一念三千」

また、十界互具の法理とはいわば仏の中にも悪があり、悪人の中にも仏性があると言うこと。

よって、法華経の提婆達多の成仏が説かれなければ、法華経は完結しない。


提婆達多: お釈迦さま。ご高齢になられたので、私が代わりに説法など。

提婆達多は、初めは釈尊の弟子として真面目に修行したが、才能もあり、教団の中で注目される存在に。

しかし、後になって「釈尊に変わって教団全体を統率しよう」との野心を懐く。


「信仰者」とは「自分を支配しよう」とする人間

「野心家」「権力者」とは、「他人を支配しよう」とする人間

提婆達多は、「釈尊よりも自分が尊敬されたい」と熱望。いわゆる嫉妬である。

参考文献:法華経の智慧中(旧3巻)池田大作著P11-37

聖教新聞社

つづく(次回は「女人成仏」)


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