女人成仏の意味。

「一切衆生は性徳の竜女なり」御書P798

通解:一切衆生が、竜女としての性分を持っている。その意味で、男性も竜女である。

さて、どう言う意味があるのか?

竜女の成仏は、全女性の成仏を表すだけでなく、じつは男性の成仏をも表しているのだ。

「人の不成仏は我が不成仏、人の成仏は我が成仏」御書P401


・畜身で女性で年少で——いちばん低く見られていた竜女がいちばん早く「即身成仏」した。そこに意味がある。

・竜女は、通常の成仏観から見れば、いちばん成仏に遠い条件を備えているように見える。つまり、畜身であること、女性であること、八歳という年少であることの三つである。


例えばユング派心理学の河合隼雄博士

母性原理は全てを平等に「包括する」機能によって示されるのに対し、父性原理はすべてのものを主体と客体、善と悪に分割し、類別していく「分断する」機能によって示される。

大聖人は「提婆はこころの成仏をあらはし・竜女は身の成仏をあらはす」御書P1556

「提婆は我らが煩悩即菩提を顕すなり、竜女は生死即涅槃を顕すなり」御書P746

この両方があるからこそ、一個の人間における色心ともの成仏になる。


※「無雇の悪人もなお妻子を慈愛す。菩薩界の一分なり」御書P241

「衆生を慈念すること、猶お赤子の如し」法華経P408

生きとし生けるものを我が子のように慈愛で包んでいく竜女。


参考文献:法華経の智慧中P38-73 池田大作著

聖教新聞社



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