90年代シンセの弱点
アナログシンセの弱点を補って、
複数のシンセを1台で同時に
鳴らせるようになった、
デジタル録音された音を
再生する仕組みの90年代シンセは
個別の音を細かく設定も出来るため
沢山のフェーダーでリアルタイムに
音色を編集できて完璧なように見えました。
実際使ってみて苦労したのが
(未だに苦労しているのが)
発音数に限りがある所で
32音など制限がありました。
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一見すると多いように思いますし
指は10本しかないので
全部弾くのは不可能に思えますが、
アナログや、生音には残響音として
伸びたり他の音と重なったりして
実は1つの楽器でも沢山同時に
音が鳴っています。
それを再現すると1音鳴らしているようでも
2回鳴らし、3回鳴らす度にその音が残って
32音をすぐに使い切ってしまいます。
特に伸びたり、細かく繰り返す音、
同時に複数鳴る音、ドラムなどが
複雑に絡むと
耳ではわからなくても実際は大量の音が
同時に鳴っています。
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音が足りないとどうなるかというと
鳴っていた音をブツッとカットして
次の音を鳴らす仕組みになっています。
音がブチブチ抜けるのが
はっきりとわかりますし、
明らかに変な音が鳴ります。
cpuも遅いので発音がおかしかったり
音が遅れることもあります。
アナログシンセだとダイレクトに
音の変化が得られるので
デジタル録音の当時のシンセは
遅れや抜けがあり違和感が出ます。
今古いシンセを使うようになって
発音数に苦労をしています。
沢山の音を連打したりして
広がりや複雑さをやると
ベース音が途中で抜けて
明らかにおかしい音になるので
参ってます。
同時に鳴らさなければ良いのですが
音の厚みが足りなく
なってしまうんですよね、
今になって制限で悩むとは
思いませんでした。
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