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おすすめ本まとめ

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北欧史、ヴァイキング関連のおすすめ本を紹介します
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#おすすめ本

ヴァイキング関連書籍で最初に読みたい3冊

北欧神話関連本、サガの翻訳本の紹介は以前記事にしたので、今回はヴァイキング関連書籍(社会史、文化史など)のうち最初に読みたい3冊を紹介します。 熊野 聰 著 小澤 実 (解説・文献解題)『ヴァイキングの歴史 実力と友情の社会』創元社 2017年 日本におけるヴァイキングの社会史研究での第一人者、熊野聰氏の著書は数多く出版されているが、すべてはこの本から始まっていると言っていいだろう。 私は10代半ばの頃、旧版の『北の農民ヴァイキング』を愛読していた。 ヴァイキングといえ

おすすめ本② サクソ・グラマティクス著(谷口幸男訳)『デンマーク人の事績』(GESTA DANORUM)

"GESTA DANORUM" は、12~13世紀デンマークの歴史家サクソ・グラマティクスがラテン語で書いたデンマークの歴史書です。 以前から読んでみたいと思っていたのですが、ついノルウェーやアイスランドを優先してしまうので、なかなか手を出せずにいました。 原書は1~16巻までありますが、日本語訳は1~9巻までとなっています。 1~9巻は、伝説的な内容を含む先史時代を扱っています。 神話の時代から、9世紀のゴルム王までの異教時代です。 ちなみに10~13巻は、ハラルド青歯王