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ヴァイキング関連まとめ

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考古学発見からの考察、その他
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#ヴァリャーギ

ヴァリャーギ(ビザンツの北欧人親衛隊)とルーン石碑

北欧人は、ヴァイキング時代以前からすでに東方へ進出していましたが、コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)に滞在したスヴェア人(スウェーデン人)の存在が初めて知れるのは、839年のこと。 ビザンツ皇帝がフランク王国に派遣した使節団の護衛を務めていたようです。 その後、有名なところでは、ノルウェーのハラルド苛烈王 (1015頃~1066) が異父兄オーラヴ(聖王)が戦死した1030年のスティクレスタズの戦いの後、スウェーデン、ロシアを経由してビザンツ帝国に向かい、500

土の塊の中からヴァリャーグのフィギュア

今から6年前、2016年。 スウェーデン南東部、ストックホルムとエスキルステューナの間にあるクラハーマルという場所にあるヴァイキング時代の墳墓遺跡で大規模な発掘調査が行われた時のことです。 発掘チームが鉄以外の金属をマッピングした際、小さな不定形の茶色の塊が採取されました。 土に覆われていましたが、金属反応があったので丁寧に洗浄してみたところ、中から戦士を象った銀製フィギュアが姿を現したのでした。 戦士は長髪で、顎が長く見えるのはたぶん髭を伸ばしていると思われます。右手に