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まいるずエンタメを議論する

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すこし踏み込んだ話題を扱います。映画とあまり関係ない話題も此処に集めます。
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2022年8月の記事一覧

バットガール”削除”狂騒曲

バットガールの映像素材が削除されたとTwitterが荒れた件についてまとめました。 私はバットガールの中止は基本的には良くないことだと思いますが、現状はワーナーが不当に叩かれすぎている部分もあると思うので、細かく分けて見ていきます。 そして毎度のことですがデマッターを流す無責任なインフルエンサー()には憤りを感じる次第です。あいつら最初から「ワーナーを叩く」というシナリオがあってそれに当てはめてファンを煽ってるだけじゃないですか。マジでムカつくわ。 さーて、アホなインフ

考察:いまはバットフレックが復帰するべきではない理由

ベン・アフレックがブルース・ウェインとして帰ってくる! Snyderverse支持派では喜ぶファンが多数のようですが、私は少し違った見方をしています。 私はエズラの新作映画でフラッシュポイントが起きてキートンを迎え入れることに【消極的な賛成】の立場でした。ですから、今回のキートン消滅の危機をむしろ懸念材料だと考えています。 なぜこうなるのか以下で考察していきます。 ▼背景)何が起きているのか:先日、ジェイソン・モモアのInstagramでアフレックの参加が電撃発表され

エズラ・ミラーよ、更生しろ。責任は取れ。

エズラ・ミラーがついに沈黙を破りました。 Variety誌の独占インタビューにて:周囲の人々や会社にかけた迷惑を謝罪して、現在は複雑な精神上の問題を抱えていることを認めて治療を受けているらしいです。健康で安全なクリエイターとしての復活を目指すとのことです。 気になるのは、グルーミングをはじめ逮捕や窃盗など世間を騒がせた事案には一切言及してないことです。おそらく司法手続きで正式に対応するため何も喋れなかったのだとは思いますが、だとしてもそういう説明はあっても良いとは感じまし

アンバー・ハードとジョニー・デップの裁判を整理する

デップが勝訴したことが強調されがちですが実態はもっと複雑です。 ▼裁判の争点:争点は「アンバー・ハードがデップの名誉を損ねたかどうか」です。 つまり「デップが暴力を振るったかどうか」ではありません。 だから「デップの勝訴=デップは暴力してない」ではありません。 かなり細かくて微妙な話になるのですが。 で、今回の裁判の場合は2018年の出来事が争点になります。 きっかけは2018年。アンバーがWashington Postに寄稿した文章で、アンバーがDVの被害者であ

『バットガール』中止の理由を人種差別/白人至上主義だと決めつける愚かさ

DCの新作映画『バットガール』の公開中止を論じた記事が注目を集めています。記事は少なくない映画ファンに支持されているようですが、内容には偏りがあり、これをそのまま鵜呑みにすると大きな誤解になる可能性があります。 はっきり言ってあの記事はガセネタレベルです。あの記事を読んで勘違いした人達がワーナーに失望したり攻撃したりするのを見るのは心地良いものではないので、このnoteでは当該記事の問題点を整理します。 なお、このnoteの目的は当該記事の構造的欠陥を指摘することであって