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美しくも暴力的なザック・スナイダーの世界

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なぜ私はこの監督に魅了されてしまうのか。
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ザック・スナイダーがブルースとロイスをマッチングさせたかった理由(ジャスティス・リーグ2)

背景:公開された幻のストーリーボード2021年3月スナイダーカットの世界配信開始の直前に、2016年冬に作成済みだったジャスティスリーグ2のストーリーボードが公開された。これはスナイダーカットの直接的な続編にあたるが、制作予定は白紙撤回されている。要するに凍結されたプロジェクトの「幻のストーリーボード」である。 今になって考えると、これをスナイダーカット公開に盛り上がる時期に公表したのは、その数週間後に「今後の続編の展開は無い」と表明するワーナーからの牽制球だった可能性があ

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ワンダーウーマン=バービー

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【140字映画感想】レベルムーン:ディレクターズカット

【REBEL MOON】ディレクターズカットの変更点(箇条書き)

#ネタバレ ▼パート1:・136分から204分に増量(68分) ・多くのシーンで血飛沫を追加 ・多くのシーンで人体破壊を追加 ・多くのシーンが少しずつ長い ・多くのシーンで少しずつセリフが追加 ・冒頭のジミーのモノローグを削除 ・各惑星の地名を示すキャプションを削除 ・冒頭にアイリスの過去エピソードを追加 ・コラとデンが祝祭の夜にセックスする場面を追加(R15) ・コラが裸になることでエグい古傷が見える ・正体不明のセクシーなロボットが新登場 ・アトレイエスの過去エピソード

【ウォッチメン】ザック・スナイダーとの出会い

平成21年。2009年。3月。私は映画館で初めてザック・スナイダー監督作品を観覧した。それが再び私の映画熱を高める大きな転換点になった。 2000年代の私はあまり映画に熱心ではなかった。しかし幼少期から好きで実家のケーブルテレビはよく観ていたので、iTunesで週替わり100円セールの作品をたまにレンタル購入するといった感じでちびちび消費していた。 例えば2008年の『ダークナイト』もリアルタイムでは観ていない。ザックの監督作品では『300』の劇場公開が2007年だったが

ザック・スナイダーに影響を与えた20の映画

ザック・スナイダーの #20MovieChallenge をまとめました。 2018年10月から11月にかけてザックがVeroに投稿した写真です。

【マン・オブ・スティール】なぜクラークはジョナサンを助けなかったのか

ちょっと引っかかってることがありまして。

【レベルムーン】ディレクターズカットの日本語タイトルについての懸念

ディレクターズカットの公開日が8月2日だと告知された。 なんだか、ものすごく早いスパンで新劇場版が来たような気分だ。この一枚だけでヱヴァの《破》を初めて観た時の興奮を思い出した。 ザック・スナイダーはすでにメディア取材に対して、ディレクターズカットのR指定版は異なるユニバース(世界線)になると明言している。よく似ているけど、別の物語。だから、まるでヱヴァ新劇場版なのだ。(*エヴァは旧劇がR指定だったけどね:笑) REBEL MOON: 通常盤はパート1、2と数える。 R

スーパーマンはパンツを隠したい?

おい、スーパーマン! お前は赤いパンツを 履いてるのかい? 履いてないのかい? どっちなんだい? はー いー てー るーーーーーーーー!!! パワー! ハッ! というわけで、新しいスーパーマンが赤パンツを履いてることが確定情報になりました。(笑) 新しいスーパーマンお披露目写真。昔と今。 個人的にはザック・スナイダーとマイケル・ウィルキンソンが創作したヘンリー・カヴィル版の方が1,000倍くらい格好良いと思うのですが… こうやって並べてみるとザックも

【レベルムーン PART TWO】深イイ感想

後半、ネタバレありです。 ▼はじめに:いの一番に言っておきたいのは、すごく良かったです! 現時点でのザックスナイダーの集大成と呼ぶのに相応しい映画です。はっきり言いましょう。THE・ザックスナイダー最高傑作です。少なくとも私は一番好きです。 スターウォーズに代わる新たなスペースオペラとして完璧な仕上がりだと思います。後半は1時間近くずっと戦闘が続きますが、シチュエーションが多彩で全く飽きさせません。 期待はしてましたが、まさか私の中でDawn of Justiceを超

【レベルムーン PART ONE】感想(暫定)

Netflix応募枠でジャパンプレミアに当選しました。アジア最速で映画を観覧できたので感想を書いていきます。 後半はネタバレ有りで語ります。 ▼プレミアの感想:別記事に記載しました。 ▼映画の感想(ネタバレなし):とても良かったです👍 アクションと音楽とVFXは最高だったと思います。 すごく歯痒いのですが、この映画は言語化できない部分が本当に素晴らしいのです。すなわちビジュアルとサウンドと、映画全体から滲み出るザックのセンスとスピリットです。ぜひご自身の目と耳と感性

映画Sucker Punchの日本語タイトルを考えてみよう【エンジェルウォーズ】

ザック・スナイダー監督映画『Sucker Punch』は日本語タイトルで損しているような気がします。 『エンジェルウォーズ』って言われても、スターウォーズのB級パロディ映画かな?もしかしてセクシー映画かな?って思っちゃう人が居ても無理ないと思うんですよね。 ちょっと代案を考えてみましょう。 ▼エンジェルウォーズは妥当なのか?先ずワーナーブラザースジャパンがつけた日本語タイトルについて、真面目に評価してみます。 この映画は最初に登場人物のモノローグから始まります。 は

スナイダーカットは後出しだから面白くて当然とか文句言ってる人達へ贈る言葉

Twitterで時々見かける誤解へのアンサーです。 ▼後出しなんだから面白くて当然?ジョスティスリーグが2017年で、スナイダーカットが2021年なので、ザック・スナイダーの後出しであると誤解する人がいるのも仕方ありません。 でも実際は逆です。ワーナー・ブラザース(WB)はもともとザックが2017年3月までにCGと音楽を除き完成していたバージョン(A)を一度捨てて、2017年11月に別の監督がもう一度編集からやり直した別バージョン(B)を公開して、そこから約4年後の202

考察:いまはバットフレックが復帰するべきではない理由

ベン・アフレックがブルース・ウェインとして帰ってくる! Snyderverse支持派では喜ぶファンが多数のようですが、私は少し違った見方をしています。 私はエズラの新作映画でフラッシュポイントが起きてキートンを迎え入れることに【消極的な賛成】の立場でした。ですから、今回のキートン消滅の危機をむしろ懸念材料だと考えています。 なぜこうなるのか以下で考察していきます。 ▼背景)何が起きているのか:先日、ジェイソン・モモアのInstagramでアフレックの参加が電撃発表され