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満月を知らせる相手(100字日記)

「いち太郎、グリ夫、イモコとイモオ、チャミ、マンボーちゃん」。家の植物コーナーに仲間が増えた。多肉植物の赤ちゃんも含めて、それぞれに名前をつける。以来、うっとりと眺めている。マンボーちゃんは笠間焼だ。(100文字)


買い物に出る。4時、せめて5時には家にいたい。お相撲を観るから。本日は、このあいだまで大学生だったというザンバラ頭のおおさとが横綱と対戦。投げられたあとのワクワクした顔! 霧島関のひげの行方も気になる。(100文字)


「一日一日集中して自分の相撲をとるだけ」というインタビューの言葉。わたしもどっしり構えて、できることをやっていきたい(ちょっとサボった日も)。それにしても18時ぴったりに終わるタイムキーピングすごい。(100文字)


寝しなに、CDを選んで音楽を聴く。このところはバッハがいい。ベンチに腰かけてぼーっと植物コーナーの仲間たちを眺める。「いいぞいいぞーグリ夫ー!」と声をかけることも。自分の励まし方、だんだん増えてきた。(100文字)


「今夜のお月さまを見て。おやすみなさい」。やえばあ(祖母)が満月を知らせるLINEをくれた。ベランダに出て、ぐっと身を乗り出して月を探す。ああ、見えた。ちょうど真上。強い北風へっちゃらの力強い月光だ。(100文字)


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