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タピオカ狂想曲

空前絶後のタピオカブーム。
タピオカの店には沢山の人が並んで、ゲットしたタピオカをTikTokやInstagramにUPする。

私もタピオカは好きだ。
だが、行きたい店に沢山の人が並んでるのを見て大概諦める。それでも飲みたいときは、少し離れた普通のお店で買って飲む。
そう、特に流行の店でなければ散々待たされなくて済む。

例えば阪急三番街の有名店の場合、半年ほど前に比べてここ三ヶ月ほどで行列が二倍に増えている。少し離れたフードコートのショップでもタピオカは扱ってるものの、そこはほぼ並ばずに買える。
元々は亀ゼリーの店なのでタピオカはおまけだが、こちらも十分に美味しい。ついでに言うとチキンライスとガパオライスも美味しい。

あまりにもタピオカが流行っているためか、様々な場所で提供され始めて飽和状態に陥っている。ブームの終わりも近いだろうなと感じ始めていた矢先、大きな異変を察知した。

なんばにある大人気だった「生タピオカ」の店の行列が、明らかに減っていた。

昨年末に開店してから三ヶ月ほどは、道を挟んでまでの行列が出来ていた。ところが、今週になり開店前に近くを通ったら並んでいる人が居ない。
休みなのかと思い用事を終えてから見てもやはり客が殆どいない。先々週くらいは結構混んでいたのに、一体どうしたのだろう。
たまたまなのだろうか。それとも予想以上に飽きられるのが早かったのか。

同じ会社が運営している生クリーム専門店も、一時期は沢山行列が作られていたが、最近ではさほど並んでいない。
こちらの店は一度食べたことがある。味は呆れるほど普通で、リピートするだけの価値を見出すことが出来なかった。見た目が良いだけの商品に何度もお金を出すほど酔狂ではない。
その値段が明らかに同業他社より高ければ、リピート率は低下するだろう。

生タピオカの店はたまたま客がいなかっただけなのかもしれない。二週間後にまた近くに赴く予定が有るので、その時にまた確認する必要がある。
と、色々書いてみたが飽きられた、というところが真相だろう。客の多くはカートをガラガラ引きずった観光客や、明らかに女子高生と思われる集団ばかり。
リピーターになり得ない人種と、飽きっぽい人種が中心なら何か大きなウリが無い限り繁盛し続けるのは難しい。

個人的な予想で言うと、このお店半年保てばマシなほうではないだろうか。
運営会社は二十年ほど前に設立された企業で、何か一つの業種にこだわっている様子が見受けられない。
採算が取れないと判断すればサクッと閉店すると思われる。

この手の企業が乗ってきた段階で、ブームそのものの終焉が見え始めているのかもしれない。
ブームが終わっても飲める場所が有れば飲みますけどね、気が向いたら。
そもそも未だ春水堂のタピオカミルクティーを摂取していない。今度の休みにでもグランフロント大阪に行こうかな。

あー、でもやっぱり並ぶの嫌だから、阪急のフードコートの所の普通の奴を飲んでしまうんだろうな。炭水化物の塊で明らかに健康に悪いと分かっていても。

ま、仕方ないよね。

何やらサポートをすると私の体重が増える仕組みになっているようです