第55回気象予報士試験・出題テーマになりそうな最近の話題3つ
気象業界もご多分に漏れず、目まぐるしい速度で進化していきます。特に数値予報の技術や防災気象情報については、ぼーっとしてると「ポカーン」になりかねません。資格を取得してからも、勉強会に参加したり、本を読みあさったり受験時代以上に勉強を続けていくべきだと思ってます。
気象予報士試験でも、毎回のように昨今の情勢を反映した新しい話題が出題されます。書店で売られている参考書や問題集には最新の話題は載っていません。過去問演習を徹底的にやった人ほど「うわっ、初めてみた」と焦りがちですが、初めてみたのはみんな一緒です。「問題演習だけしていませんか。常に学び続ける気持ちを持ってくださいね」という出題者からのメッセージだと思って向き合いましょう。
今回は最新のテーマから、特に専門試験や実技試験あたりで問われそうなものを3つ選んでみました。当てるつもりはないので、当たらなくても怒らないでください。また、こちらの記述を鵜呑みにせず、ご自分で気象庁HPなどの元情報を確認してください。
1.台風に発達する熱帯低気圧の予報を延長
気象庁は、台風については5日先までの予報を提供していますが、これまで「24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧」については、予報の誤差が大きかったため、1日先までの予報しか提供していませんでした。この「24時間以内に台風に発達する見込みの熱帯低気圧」についても、5日先までの予報が提供されるようになりました。(気象庁HPより)
【参考】気象庁HP「台風に発達する熱帯低気圧の予報を延長します」(https://www.jma.go.jp/jma/press/2009/07a/20200907_td5nitiyoho.html)
2.解析積雪深、解析降雪量
解析積雪深・解析降雪量は、積雪の深さと降雪量の実況を1時間ごとに約5km四方の細かさで推定するものです。解析積雪深・解析降雪量を利用すると、積雪計による観測が行われていない地域を含めた積雪・降雪の面的な状況把握ができます。(気象庁HPより)
【参考】解析積雪深・解析降雪量とは(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/snow.html)
3.防災気象情報と警戒レベルとの対応
近年の気象災害を受けて、防災気象情報の周知が一層の課題となっています。一部は見直しや改善も平行して行われておりますが、このテーマについては抜かりなく頭の中に入れておく必要があるのではないでしょうか。そもそも、ここ数年はこのテーマからの出題が多いです。
【参考】防災気象情報と警戒レベルとの対応について(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html)
このほか、最近の話題すぎて今回の試験には出ないかもしれませんが、「避難勧告と避難指示の1本化」とか「熱中症警戒アラート(試行段階)」とか「顕著な大雪に関する気象情報」とかもそのうち問われそうですね。
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