おわりに & 著者紹介
おわりに
今、歴史の潮流は激しく渦をまいています。教育も大きく動いています。
従前の教育は、みんなが同一歩調で組織的に歩むことのすばらしさを教えることを重視していました。それは、明治のはじめに日本に産業革命が上陸して、工業製品が、製品の規格化によって、分業と流れ作業で大量に速く安く生産されるようになり、その効率のすばらしさが教育に影響を与えたからです。
しかし、近年は情報通信の技術革新によってすぐれた情報のネットワークシステムが台頭し、個人でも家庭にいて、国内はもちろん、地球の裏側の文化や歴史が異なる人たちとも、自由に瞬時に双方向に、音声や文字や映像で交信できるようになりました。次第に価値観が多様化してきて教育界でも個性重視が叫ばれてきています。
新しい時代を担う若い世代には、歴史の流れをしっかりと見きわめ、それを教育に生かしていくことが求められています。
「ぬくもりのある ふつうの家庭教育」(付録 小学校の学習コース)のダイジェストを読んでいただき有難うございました。一行でも「なるほど」と参考にしていただけるところがありましたら、これ以上の幸せはありません。
著者紹介
きよみね・あきと
1934年(昭和9年)広島県に生まれる。1955年、広島大学教育学部卒業後、小学校教諭となるが、全国から選抜された教諭陣と共にお茶の水女子大学で田口恒夫教授より言語治療について専門的に学ぶ機会に恵まれ、その後は障害児学級担当教諭となり、転勤などによりその機会を失うまで、障害を持つ児童の指導に尽力する。
定年退職後、39年間の教員生活を振り返り、その間に得た知識等を形に残そうと執筆活動を始め、「ぬくもりのあるふつうの家庭教育 付録 小学校の学習コース」及び、「ことばの不自由な子どもの ことばの教室」を書き上げる。手書き原稿をコピーし、小冊子にしたものを、活字となることを願って出版社や新聞社などに送ってみたものの、よい返事が得られないまま、2002年3月、脳卒中で倒れ、左半身不随となる。
運命とは不思議なもので、倒れるとほぼ同時に、毎日新聞社より連載決定の連絡があり、かねてからの念願が叶う。残念ながら、リハビリに専念する為に、連載は一時的なもので終わってしまったものの、入院生活中、毎週の掲載を心待ちにし、治療期間中の大きな励みとなった。
現在(※2008年当時)は、週に数日のデイケアサービスを利用しながら、自宅療養中。右手で文字を書くことは可能なものの、今後の執筆活動については未定。
※著者紹介は、Webサイト上で「ぬくもりのあるふつうの家庭教育 付録 小学校の学習コース」を公開した際(2008年)に、私(娘)が書いたものです。
※この「ぬくもりのあるふつうの家庭教育 付録 小学校の学習コース」は、亡くなった父が、2000年~2001年頃に執筆したものを、娘が代理公開しています。
ぬくもりのあるふつうの家庭教育 付録 小学校の学習コース
「はじめに」の前に
はじめに & 目次
1.新生児、乳児、幼児の家庭教育
2.小学生の家庭教育
付録 小学校の学習コース
おわりに & 著者紹介