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英検3級からTOEIC990点への道 その四

前回その三までを書き上げたものの、この記事を読んでくれる人はもっとTOEICスコアを上げるための具体的なアドバイスを期待しているような気がして、そうするとなかなか筆が進みませんでした…
なぜなら私自身はスコアアップのための勉強はしておらず、普段の仕事や生活を通してある意味自然に英語の理解力が身についてきたからです。

前回もお伝えした通り、いまだに文法の理解も怪しいですし、aとtheの付け方や、in/on/atの適用なんかも含めて怪しい事だらけです…
でもTOEICで満点を取る事はできましたし、世界中の人と英語で円滑にビジネスや一般的なコミュニケーションをする事ができるのです。

そう考えると、日本で一般的な勉強法である、文法や単語の丸暗記をしなくても、充分に英語をマスターする事はできるわけです。
なので、「学校での英語の成績が悪い=英語ができない」という意味ではないわけですから、自分やお子さんの英語の点数が悪いだけで諦める必要は全くありませんし、社会に出てからでもいくらでも成長する事はできると思います。(自分も社会人になってから英語を身につけたので)

むしろ日本人が英語や外国語を苦手にしている理由は、文法などの「型」にハマり過ぎる事と、日本語での思考を一旦挟んでしまうため、反射的に言葉が出て来ないからだと思います。

英語の反射神経?

TOEICのテストには結構実践的な題材が使われていて、普段の生活で出てくるようなビジネスレターや様々なアクセントでの会話などが出てきます。
当然、英語圏の国で生活するとそういったものに直面する訳で、契約書類をパッと見て判断したり、会話をする時に何を言われているのか瞬時に判断して返事をする必要があるので、TOEICではそういった実践的な英語力を計るのに向いているテストなんだと感じています。
「英語の反射神経」を養うのはとても大切なポイントで、とにかく時間をかけずに聞いたり読んだら瞬時に内容を理解できるような力をつけていくことが大切だと思います。

そのために私ができるアドバイスというのは、生きた英語をシャワーのように読んだり聞いたりするインプットを続けた上で、頭の中で日本語への翻訳は一切挟まずにそのまま「英語で考え」てアウトプットにつなげるクセを身につけることです。

当然ボキャブラリーを増やすためには単語の暗記などから覚えていくことも必要なのですが、基礎的な英語がある程度分かっているのであれば、分からない単語は飛ばしてもいいので全体の文章や会話の文脈(Context)を素早くつかむことが重要だと思います。

これは何も英語だけに限った話ではなく、母国語によるコミュニケーションでも当たり前のように行われている事ですよね… だから少々分からない単語が出てきてもそこでフリーズせず、とにかくContextをつかんでいけば会話は進みますし、質問に対する答えもある程度見えてくる訳です。

例えばですが英語の映画やTED Talk、ニュース放送なんかで字幕をつけずに流して見るだけでもContextをつかむ練習にはなりますし、英語のブログやニュース記事を翻訳せずにとりあえず読んでみる、というような練習を積み重ねていくと、だんだんとコツが掴めると思います。

その中で、結構頻繁に出てくるけれど理解できない単語やイディオム(言い回し)についてはメモしておき、後から英和辞書アプリなどで調べていくと良いでしょう。
自分が分からない単語や表現を動画を止めてイチイチ調べていても、それが殆ど出てこないマニアックな用語だと使える場面は殆どないですし、ぶつ切りにしてしまうと肝心のContextが分からなくなってしまいます。
なので、とにかく流れの中で意味を理解できるように耳を鍛える事を意識して勉強するのが効果的だと思います。
慣れてくると会話の前後関係や言葉のトーンで相手がどんな内容を伝えたいのかが読めるようになってきます。

速読のススメ

また、テストをうまくこなすためには「速読」がかなり重要だと感じていて、文章を読んで素早く意味を理解できるとスコアは上がりやすいと思います。
特にリスニング問題ではそれが重要で、会話を聞く前に問題文を先に読んでおけばそれに関する箇所だけを注意深く聞きこむことができますし、正答率も上がると思います。

私は速読力を上げる特別な練習をしたことがないのですが、やはりより多くの文章を読むに越したことはなく、文章を読む際にタイマーをセットして時間を区切ったりして、なるべく早く読めるように目と脳を鍛えていくことが重要かなと思います。
ここでも大切なのは、英語の文章を日本語に翻訳して理解するのではなく、あくまで英語のまま理解できるようにすることです。

なんて難しいことを言うのか!と思われるかも知れませんが、反射神経を鍛えるためには日本語を挟まないのが重要なので、ここを気をつけないとスコアアップは難しいのではないかと思います。

よく帰国子女の人やバイリンガルの人が「あーこれ日本語でなんて言うんだっけ」と口走ったり、会話の中でついつい横文字が出てしまうのは(ちょっとモヤっとするものの)ある意味正常な反応で、日本語と英語で全く同じ意味を持つ言葉はないから仕方がないのです。
英語を上達させるには英語のまま理解し、思考して会話する事を目指してみてください。

独り言を英語で言ってみたり、考え事を英語でするクセをつけていけば、だんだん脳が鍛えられてくると思います。
そして、もし英語で夢を見るようになったり、寝言が英語になってきたらしめたものです。

簡単なことではないと思いますが、そういったことの積み重ねはきっと後々役に立ってくると思います。







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