愛$菩薩に会いにいく。ep.01
愛$菩薩(あいどるぼさつ)という、名前はおふざけ感満載だが、いたって真面目に仏道に邁進されているアイドル?のライブを見に行きたいという、私の信仰心(オシ活)に巻き込まれた友人のきくりんと、二人旅のエピソード。
(この、なが~い話は、限りなく事実に近いが、しかし、パラレルな世界線へと導かれてしまうので、気を付けていただきたいと切に願います。)
では、スタートです。
愛$菩薩のライブを観に行くためだけに、相棒のきくりんと、男2人が車で京都まで行く。
宿も決めず、それ以外の計画は全く立てない。
行き当たりばったりの、旅だったのだが...。
夕方に大阪に到着すると、大阪に住む写真家の板谷めぐみさんにも会えればラッキーと、彼女に連絡を取り、ついでに、安くて良い宿はないかと訊ねたところ、「新世界のスパワールドが、おおすすめです!」と、教えてもらった。
「スパワールド!」
なんちゅう、どストライクなネーミング!
「もう、そこしかないっ!」と、
ハトと同じスペックの脳を持つ僕らは、迷うことなくそこを選択。
頭の中は、リゾートアイランド♡
ルンルン♪で新世界に突入すると、通天閣がお出迎え!
「うほー、エッフェル塔じゃん!もはや、ここはパリ!花の都やー!」
運転の疲れをすぐにでも癒そうと、一目散にスパワールドに入店。
【世界の大浴場スパワールド】
入るや否や、その名に恥じない、めくるめく大浴場天国に、ぼくもきくりんも、興奮しっぱなし!
なんちゅーーーとこだよ、スパワールド!
素敵すぎるぜっ!スパワールド!!
風呂に浸かりながら、きくりんは一言、
「天国が描かれてる絵って、こんな感じだよね」
普段無口なきくりんが、トリップした表情でそんなこと言うもんだから、風呂の中になんかやばい薬でも入ってるんじゃないのかと一瞬でも疑うが、いや、そんなことないっ!
冷静になってスパワールドのコスパを考えてみると、
世界の風呂入り放題!
タオルも館内着も使いたい放題!
それで、たったの1000円!
レストルームで宿泊するならプラス1300円!
たった2300円で朝風呂までいけちゃう!
新世界、いや、もはや異世界!
このまま1週間は滞在できる!
風呂にちょっと浸かっては移動しと、ゆるい館内着でぷらぷらしてると、もう、ダメ人間のポイントがどんどん溜まっていく感じ。
風呂、めし、風呂、寝る。
無限のループにはまって、
ゾンビのよう彷徨って暮らしていけるぞ。
宿泊を決めたステイルームも、ちゃんとしたマットレスが完備されている!イエイ!
が、「あれ?ここは、砂漠かな?」と感じるぐらいガンガンに暖房が効いた超乾燥部屋!
僕たちミイラになっちゃうのかな?
と、少し不安をおぼえつつも、濡れタオルを近くに置いて就寝。
早朝、いびきと歯ぎしりの合唱コンクールで、
ハートフルな目覚め♡
あぁ、みんなちゃんと生きてんな!
朝風呂につかろうと、エレベーターで6階にある大浴場フロアに到着すると、
「え?ゾンビっ!?」
ビビるぐらいに、ステイルームをけちった?おっさんたちが、当たり前のようにエレベーターの前のフロアで寝ているっ!
だらしのないアザラシにしか見えん。
スパワールドにとりつかれた先輩廃人を目の当たりにし、もはや感動すら覚える。
いかんいかん!理性のあるうちにここを出ないとヤバい。
朝風呂でさっぱりして小腹も減り、朝飯を食べようときくりんと相談していると突然、館内放送が流れる。
「朝食バイキング!1300円。3階フロアにて、9時まで営業しておりまーす!」
((((;゚Д゚)))))))
至れり尽くせりっ!かぁっ!!
おそるべし、スパワールド!
このままここで骨を埋めるかぁ?
どうする、俺たちの明日はどっちだっ!?
つづく
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