悠汰と空太の、日中交換留学実況中継<西安編>⑨(過去記事)
※今まではてなブログの方で投稿した記事を紹介しています。
8月10日、西安から飛行機にのって、日本に帰りました。
旅の最後に、振り返って何かを書いておこうと思います。
旅の初めは、何もかも自分の思っていたようにはなっていませんでした。
実は私は、中国人の接待が、少し過剰だなと若干のやりにくさを感じていたことがあったのです。ゆっくりと名所を眺めたかったけど、「はぐれちゃうよ!」「ほらほら、次はこっち!」といった感じに手を引かれることがあったので、少し困りました。
また、やけに通訳の人が会話に入ったりする所も不思議でした。
現地の人の言葉をひとつずつ遮って、日本語に通訳し、リアクションがずれたり、周りの客と違う扱いをされていくうちに、現地の人と見えない膜のようなものができているような気がします。しかも、日本人の高校生だけで集まるのだから最初は戸惑いました。
私は、裸で飛び込んでいくことで得られる「生の中国」を知りたかったのかも知れません。
でも、日数を重ねるとそれら理由も、ぼんやり見えてくるようになったのです。
まず、中国の「おもてなし文化」についてです。
上にも書いた通り、私は、中国人の接待やおもてなしが、少し過剰だなと思っていました。
しかし、よく考えてみると、大陸の中国と島国である日本で客人の扱いに違いがあるのは当然で、私が違和感を覚えることも自然なことなのかもしれません。
中国は多くの民族で構成されている上、古くから栄えていたので、都にはたくさんの国から使者が来ていたことと思います。そのため、数千年に渡った奥深い接客の文化があるのでしょう。私が過剰だと感じてしまった接待は、中国の客人ファーストの文化だったのかもしれないと思うようになりました。
日本人は、比較的客人の好きなようにさせてあげている事が多いかと思いますが、中国人は物凄く積極的に自分たちの国の魅力を教えてくれるようです。
同じ「客人優先」の接待でも、いろんな方法があるんだなと思うと、おもしろかったです。中国の進んだ文化を学ばせてもらいたいと思ってやって来た客人を、大切にもてなす文化の名残だとすると、すごい伝統だと思います。
Y-designに来てくださり、ありがとうございます。
私と空太の旅のまとめは、もう少し続きます。
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