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「15人のスタートアップ」が、メルカリやDeNAに習ってメンバー200人になっても困らない行動指針を熱心に創った話

自分が代表を務めているミラティブは、「エモモ」のように、まだ誰もやっていないが「こうすれば世の中がもっとよくなる」という自分たちの信じる価値・仮説を、自分たちの力で正解にしていく野心的なプロジェクトをたくさん進めています。今はまだフルタイム15人の会社ですが、そのためにはスーパーな仲間がたくさん必要です。もっと多くの仲間を作るべく、採用にフルスロットルで踏み込みはじめました。

そこで、10人のタイミングで300人を見据えていたという初期メルカリに倣って、あるいは自分自身も策定プロセスに関わってきたDeNA Qualityに倣って、たとえ社員数が200人300人になっても通用するような「会社の文化を明文化したもの」=行動指針(バリュー)を創ることにしました。

結論を先に書くと、創ったものはこちらです。

みんなで作った会社の魂という感じで、とても気に入っています。
ここでは、この行動指針に込めた想いについてエモモしようと思います。

*できた紙は1枚ですが、かなり長い期間をかけて、未完状態での投げかけやメンバーに腹落ちしてもらう・考えてもらうためのプロセスも経ました。後日、ミッションやバリュー浸透のプロセス編のnoteもアップできたらなと思います
*ミッション「わかりあう願いをつなごう」についての想いはこちら
*最後にみんなで仕上げた合宿の様子はこちらじゃよ

どんな組織を目指すのか

「居場所」を提供するプラットフォームの会社であるミラティブが目指す理想形は「WhatsAppのようなチーム」だと長年言っています。
WhatsApp=社員50人で10億超のアクティブユーザを支える少数精鋭の組織。プロダクトの時代を象徴する、インターネット的・プラットフォーム的なメガスケールを前提にした、プロダクトフォーカスの組織です。

そのイメージや会社の実態をもとに、「支えあうプロ集団」という組織コンセプトを設定しました。(ちなみに仮コンセプトは、「やおよろずの神」でした。実際にMirrativチームのSlackでは誰かがハイパフォーマンスをすると感謝の意を込めた「神」というスタンプやチャットがよく飛び交うことを踏まえて、助け合ってみんながみんなにとっての神様になれる組織、というイメージでした。みんな誰かの大切な人。)

合宿では、「いまのメンバーみんなプロフェッショナルで最高だよね、でっかくなっても一緒に仕事してて気持ちいいプロフェッショナルしかいない会社にしたいよね」というコンセンサスのもと、僕らの考える「プロ」(ミラティブ社のSlackで飛び交う「神」)とはどんな人だろうか?というような問いをみんなで熱心に考えました。

それは次のような要素でした。

・依頼や仕事に対して、期待値以上の仕事、驚かされるようなoutputが出てきた時に「こいつプロやな」と思う
 →期待を超え続ける。

・プロであるからには卓越したスキルを持っており、かつ日進月歩で変わり続けるテクノロジー産業の中で奢らずそのスキルをアップデートしつづけるのが真の「プロ」だろう
 →スキルを磨き続ける。

そして、「わかりあう瞬間をつなぐ」Mirrativというサービスを、素敵に運営するために必要なものは何なのか、多様な価値観を持った人たちが集まる居心地の良い「居場所」を提供し続けるために大事なことは何なのか。そんなことをたくさん議論しました。

自然に「愛はやっぱいるよね」というような議論が出ました。
(最近アリババ退任を発表したジャックマー曰く、今後の人々に必要なのはIQ・EQに加えてLQ=Love Quotientだと。愛なんだよねと。)

僕の好きな小沢健二さん「流動体について」「誓いは消えかけてはいないか?深い愛を抱けているか?」というフレーズも思い出しました。ただの愛ではなくて、深い愛。仲間にもユーザーさんにもクリエイターにもゲームのような作品にも、深い愛で向き合いたいよねと。
 →深い愛を抱き続ける。

そして、ミラティブは、誰もやっていないことが好きな会社です。誰もやっていなかったスマホだけでゲーム実況できるサービスを作り、日本で誰もやっていなかったライブクイズを最初にやり、誰もやっていなかったゲームとのディープリンクモデルを作り、そして世界で初めてスマートフォンだけでVTuberのように違う自分になれるエモモを創りました。今後も、本質的な価値に向き合って、世にない新しい価値を生み出していきたい、という強い想いを持っています。
 →常識を超え続ける。

僕らは、最高の仕事は、気心の知れた最高の仲間と、あるいは刺激的な最強のプロフェッショナルと、楽しみながらやった時にできるものだと信じています。エンターテイメントに関わる、人をエンターテインしようとするクリエイターのわかりあう願いをユーザとつなぐ会社として、私達自身が楽しむことこそがとても大事だと思い至りました。そして実際に毎日仕事はとても楽しい。
 →そして楽しみ続ける!

最後に、「続ける」という言葉について。ユーザーそれぞれにとっての「居場所」になるプラットフォーマーとして、場が続くこと・なくならないこと、持続的に価値を提供し続けられるのもとても重要なことだと考えています。1日だけ大きな売上・利益をあげる会社を目指すのではなく、持続的にサービスを提供しつづけられる、長く続く会社へ。そのために、これらの行動指針も、日々当たり前のように「やり続ける」ものであってほしい。そんな考えをこめて全ての指針には「続ける」がついています。

まだまだ語りつくせない想いがあるのですが、このような意志でつづられたのがこちらのミッションと行動指針です。


採用にも、社内文化にも、オフィスにも、あらゆるところに、この行動指針をにじみだしていきます。とても気に入っています。

ミラティブは、人が好きな会社です。

そして採用絶賛強化中です。
この文化や行動指針に共感してくださる方、ご応募お待ちしています!!


*当記事の第2弾・プロセス編(黒歴史含)はこちら

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