イ・チャンドンが31年前に発表した著書「鹿川は糞に塗れて」書籍イベント開催決定!

先日お伝えしたばかりのイ・チャンドン監督来日について。『シークレット・サンシャイン4Kレストア』の先行上映については追って日時をお知らせさせて頂けたらと思いつつ、まずは監督の著書発売と共に開催される書籍イベントについて、お知らせさせて下さい🙌

装丁は、池田進吾氏(next door design)、 装画は大竹伸朗氏が担当。
力強いビジュアルが目印です。

「鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて」
著:イ・チャンドン/翻訳:中野宣子
発売日:2023年7月28日 定価:2600円+税 出版社:アストラハウス

本には80年~90年代初頭の韓国の時代状況を背景に、五つの中・短篇小説が収録されています。表題作と中篇「星あかり」については、ドキュメンタリー『イ・チャンドン アイロニーの芸術』の本編で(8/25から開催の『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』で上映)本人が執筆当時の心境を語るシーンも観る事が出来、是非この機会に小説と合わせてドキュメンタリーも楽しんで頂けたらと思っています!

イ・チャンドンは小説「鹿川は糞に塗れて」を執筆後、映画の世界へと創作活動を広げていく(1992年)

小説のタイトルになっている「鹿川(ノクチョン)」は実在する町名で、当時は再開発工事が行われ、新しいマンションが幾つも建設されていたと言います。都市の発展は一見して経済の活性化に繋がり、人々にとって喜ばしい事だと思えるも、鹿川のマンション建設場は労働者用のトイレの用意もままならず、駅のトイレは多くの労働者が使用したため、排泄物が溜まっていました。
作家イ・チャンドンは、膨大な量のゴミで埋め立てられた地盤と労働者たちの排泄物の上に輝く経済発展、そしてそこに生まれた中間層の生活の構造を、”糞に塗れている”と看破し、市民たちの悲喜交々の生を問う極上の物語を紡ぎます。

後に、「文学のように映像を紡ぐ」世界有数の映像作家となったイ・チャンドンの、「映像のように文学を紡がれた」文学の傑作作品集である本著、その内容について本人自ら語って頂ける大変貴重なイベントの詳細は下記

「鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて」刊行&「イ・チャンドン アイロニーの芸術」公開記念 イ・チャンドン 自作を語る トーク&サイン本お渡し会

日時:2023年8月8日(火) 19:00~20:30(15分前より入場/接続可能です)
【タイムテーブル】
19:00~19:40 トーク
19:40~20:00 質問タイム
(配信終了)
20:00~ サイン本お渡し会
場所:代官山 蔦屋書店
【料金】
■来店参加…50名様
・イベント [来店参加(サイン本付き)] 券(4,360円/税込)
・イベント [来店参加] 券(1,500円/税込)

■オンライン視聴参加…300名様
・イベント [オンライン参加(サイン本付き)] 券(4,860円/税込)
・イベント [オンライン参加] 券(1,500円/税込)

聞き手は、韓国映画のレビューやインタビュー記事を多数執筆する佐藤結さん!トーク終わりにはご本人からサイン本のお渡し会もあります。

只今チケットが残り僅か!(7/13時点)
迷われている方、お急ぎくださいませ。
宣伝スタッフもかなり楽しみなイベントです^^

そして、映画の方では本イベントに5名様を招待するTwitterキャンペーンを実施中です!JAIHOのTwitterをフォローの上、該当の投稿をRTしてご応募下さい🙌