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2022年12月26日 月曜日

クリスマスイブに降った雪は、ほとんど溶けた。片隅によけた雪がほんのり残るのみ。何もしないで終わったクリスマスが過ぎたのと相まって、この間どこにも出かけなかった私には、まるでそれが夢だったのではないかと思える。矛盾するようだけれど、クリスマスをちゃんとしなかったことで、クリスマス前となんら変わらず、なんならまだクリスマス前であるような気になる。それが、クリスマスらしいことを何もしなかったことの、弊害といえは弊害。


ゴミを捨てに行ったら、ご近所さんに会った。寒いですねえ、と言い合う。
顔を合わせて、おはようございます、と挨拶を交わすだけだと、今の私は愛想がなかったかしら、と気になるけれど、暑さ、寒さ、そして雨は、少しだけ会話するきっかけになる。そのまま長話には発展しない。マスクして会釈するだけの生活から、少し緩んだ。


夫が私の実家に、と買ってきてくれていた安倍川もちの賞味期限が28日までだった。なかなか行けないうちに切れそう。重い腰を上げて実家へ。
父は、甘いものに目がない。これ、好きなんだよね、とさっそく目尻を下げて食べていた。蛇口さんにお礼言っておいてね、とも。炊事中だった母は、あとで食べる、と言っていた。
ちょうど母が見たい話題がローカルニュースで流れるということで、一緒にテレビを見た。アナウンサーを見て父が言った。以下、両親のやりとり。

父:この人も年取ったね。
母:年取らん人なんておらんよ。みんな年取るの。
私:でも若くなっていく人、いるよね。
母:見た目だけね。
私:お母さん、若くなってるよね。
父:うん。若くなってる。
  …見た目だけか(笑)

そこで笑いが起きた。見た目が若くなっているって最高の誉め言葉だと思うのだけれど、母に通じただろうか。その後も両親は相変わらず言い合いをしていた。前はそれを見るのが苦痛だったけれど、今は仲がいいな、と心乱されることなく眺めていられる。口げんかも、どちらかが元気でなくなったらできない。
連れ合いを早くに亡くした義母が元気だったとき、私の両親は元気かと聞かれたことがある。笑わせるつもりで、言い合いばかりしています、と答えると、言い合いできる相手がいるのはいいことだ、としみじみ義母が言っていた。


心乱される、と変換しようとして、試み出される、と変換されるパソコンに驚く。そんな言い回し、そうそう使わないと思う。


実家の帰りに、湿布ともふもふソックスを買う。もふもふソックス、暖かい。先代がだめになってそのままにしていたけれど、もっと早く買えばよかった。
もふもふソックス、の、もふもふ部分は、ひらがなで書いたほうが、もふもふみが増す。モフモフソックス。少し寒そう。




写真は、昼に冷凍ハンバーグで作った、ロコモコ丼。

お気持ち嬉しいです。ありがとうございます。