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誕生日の嫁さんは僕に振り回される

「今日、私の誕生日だよね?」

車の中で嫁さんがつぶやいた。

アウトレットからの帰り道。

車の中にあるのは…

僕の誕生日プレゼント。

僕の誕生日は7月。まだ少し先だ。

本日は嫁さんの誕生日。
なのに彼女のプレゼントはない。

こんなことになったのにはいくつか理由がある。

なんとなく寄ったナイキ。

なんの期待もなく店内を見回していたら、欲しかったエアジョーダン1があった。

かなり使いやすいカラーのモデル。
半年前なら即完してただろう。

なのに売れ残ってるのは、コロナ以降のスニーカーブームの終焉を表しているように思える。

とはいえかっこいいこのモデル。
1万近く安くなっていたから買うことに決めた。

そんなとき、嫁さんが言った。

「これ、誕プレにしようか?」

特に断る理由もない。

僕の誕生日はまだ先だけど、話は成立。

ありがたく買っていただいた。

次は嫁さんのプレゼント。

彼女が欲しいのはバッグだ。

1時間近く店舗をハシゴしていったけど、結局気に入るものが見つからなかった。

そのまま帰宅してお昼ご飯。

そのあと買ってもらったエアジョーダン1に紐を通して試着して室内を歩いた。

…右足の小指が痛い。

幅が微妙に足りていないのだ。

店では紐は全部通さずに試着したのが裏目に出た。

お店に電話して、サイズ交換できることが確認できたので、再びアウトレットへ。

できるだけ車を飛ばす。

ナイキに到着してサイズ交換成立。
対応してくれた店員さんが同じ人でなんとなく気恥ずかしい。

片道30分の道を二往復。

合計2時間のドライブ。

結果的に僕の買い物に振り回された嫁さんは、

「今日、私の誕生日だよね?」

と言った。

なんだかんだであまり文句も言わずに付き合ってくれる嫁さんは素敵だ。

良いバッグが見つかると良いな。



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