ガンダムSEED劇場版③ ラクス・クラインという女
ガンダムSEEDスペシャルエディションの三作目を映画館で観てきた。
物語はクライマックス。
主人公キラ・ヤマトが人類の欲望にまみれた狂気の実験で作られた人間だったことが明かされる。
同じように、自らも人類の狂気から生まれたラウル・クルーゼは、人類全体への復讐を目論み暗躍。
キラのフリーダムガンダムの前にプロヴィデンスガンダムで立ち塞がるのだった。
出生の秘密を知り、傷ついたキラを優しく包み込んだのはラクス・クラインだった。
さて、これまでフレイとカガリについて書いてきたので、ラクスについて書きたかったのだが…
※注:ここから先はラクスファンの方は読まないでください
僕はラクスファンにはなれなかった。
元許嫁の親友のキラとくっついたのも気になるが、
ラクスさんの一番の問題は、言うことが抽象的なところ。
毎回「それでも私たちは進むしか無いのです」的な話で結ばれる。
そしてなんだか説教くさい。
この三作目で印象的だったのはまたしてもフレイ・アルスターだ。
ザフトに囚われたあと、彼女は自省することが増え、時間が経つごとに影が濃くなっていった。
最終決戦の直前になっても、彼女だけは最後まで誰とも結ばれなかった。
それらは彼女の死を予感させた。
死の予感が彼女をさらに魅力的にさせていた。
フレイに始まり、フレイに終わる。
僕にとってのガンダムSEEDはそういう作品でした。
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