お荷物部隊
GW明け1日目の仕事。
意外と休みボケはなくスムーズに始められた。
この日はいきなりお偉いさんへの売上報告会があった。
僕が引き継いだ部隊は、空き要員がいない。
一人いるが、復職明けの2年生で、休職している期間を差し引けば実質1年生だけ。
仕事に対する考え方が甘々で使い物にならないのが現状で、みんなで扱いに困っているぐらいだから、空き要員と呼ぶのもおこがましい代物である。
つまり何が言いたいかというと、仕事があっても、対応できる人間がいないのだ。
僕の部隊は売上が足りない。
売上を上げるためには人が必要。
だがいない。
という悪循環にハマっている。
そんな状況なので、お偉いさんからかなり叱責されると覚悟していた。
が、そんなことはなく、なぜか「うーん…どうしようかな…」と一緒に悩んでくれた。
おそらく僕が就任したてのペーペー課長だから、叱責しようもなかったのだろう。
叱責されないことに拍子抜けしたというか、逆に悩ませてしまって申し訳無い気持ちになった。
こんなふうに、僕の部隊はやっかいなお荷物部隊になっている。
恨むぞ前任課長…
こんなものを押し付けていなくなるなんてヒドい。
嘆いてもしょうがないが、嘆かずにはいられない。
マイナスからのスタート。
僕の人生は割とこんなことばかりだ。
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