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「育児休業中の夫が資格を取得する」のは色々大変です

 私は現在、第一子の誕生に伴いおおよそ1年の育児休業を取得しています。この期間に、家族との時間を増やすため今後のキャリアを考え、自分の得意な分野の仕事をできるよう資格取得の勉強をしています。
 私のような「育児休業中の夫が資格を取得する」ことについて、SNS上で様々な意見があることを見て、今回自分の考えをnoteにまとめました。

〇目次
・そもそも「育児休業」だから育児を第一優先に
・子どもは資格勉強なんか知ったこっちゃない
・夫婦の相互理解と地道な積み重ねが大切

〇そもそも「育児休業」だから育児を第一優先に
 まず、そもそもの話になりますが育児休業は「育児をするためにお仕事をお休みする」ことです。残念ながら、一部の男性は「お仕事をお休みする」という一部しか認識できていない人がいるようですが、「育児をするため」という部分が最も大切です。
 私は妻と二人で育児を行っていますが、育児は二人がかりでも困難な仕事(※)です。第一子ですので、当然二人とも初めてであり最適なマニュアルもありません。さらに、育児だけでなく普段の家事もやるべき仕事です。毎日家で3人もの人間が一日の大半を過ごしていますから、掃除や洗濯、食事や食器洗い等も毎日行わなければなりません。この育児と家事という二つの仕事を行うのですから、育児休業を取得した夫も当然行うべきであり、「育児と家事を第一優先」という認識をまず持つべきだと思います。
(※)私は、育児休業の取得と合わせて育児休業手当金の支給を受けています。私はこの手当金を、「育児や家事に対する報酬」と捉えているので、「育児・家事は仕事である」と考えています。

〇子どもは資格勉強なんか知ったこっちゃない
 育児・家事を第一優先として取り組んだうえで、資格勉強がそもそもできるのか、これも簡単ではありません。
 子どもは今生後4か月ですが、起床している間はとにかく様々な要求をしてくるので、この対応で手いっぱいになります。特に、「眠いから寝させろ!」とワンワン泣きだした時のあやしは大変です。眠いのに泣くという、大人にとっては摩訶不思議な行動をとる子どもを30分くらいかけてあやし、寝てもらうだけで一苦労です。これを一日数回繰り返せばアッという間に夜になって、自分も眠くなってしまいます。
 何とか勉強する時間を取れた場合でも、そう簡単にはいきません。私は、子どもが寝て妻が見守りをしてくれている時間帯に勉強をしますが、いつ子どもが起きるのかはその日次第であり、起きて泣きだしてしまえば勉強を切り上げるしかありません。寝入る時間も、大人のようにきっちり決めることなどできませんから、勉強の開始・終了時間が分からない中で取り組まなければなりません。
 子どもは、親が資格勉強をしていることなど知ったこっちゃないので、とにかく子ども中心で勉強を進めるしかありません。

〇夫婦の相互理解と地道な積み重ねが大切
 ただ、日々目の前の仕事に打ち込まなければならない職場環境から、育児休業を機会に離れている間に、今後のキャリアを考え資格勉強をしようかと考えることは自然だと思います。残念ながら、現在の日本では労働者が一旦勉強する期間を持つことが難しい環境ですから、今の職に在席したまま勉強できるかもしれない育児休業を活用したいと言う人は多いと思います。
 育児休業中に資格勉強をするには、やはり「夫婦の相互理解」と「地道な積み重ね」が大切だと思います。資格勉強を実際に行っている時間帯は、どうしても育児をもう一方が受け持たなければなりません。それには、夫婦で資格勉強の意義や大まかな勉強時間帯などを相互理解する必要があります。「相互理解」ですから、夫だけでなく妻側にも資格勉強に限らず一人で何かできる時間を確保できるようにします。そして、勉強全般に言えることですが地道な積み重ねを大切にすることも必要です。ただでさえ、育児・家事で時間と気力・体力を使い切る毎日ですから、充分な勉強の質と量を毎日確保するのは容易でありません。少しでも勉強できたら御の字とし、地道に続けていくことが大切だと思います。

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