【起業支援プログラム第2回レポート】ビジネスアイデアの発想と実現について
JAFCOでは起業家支援の一環として、起業支援プログラム「First Leap」を運営しています。このプログラムでは、起業を志す方々がJAFCOに客員起業家として参画頂き、3か月間の期間を通じてビジネスアイデアを実際の事業に具体化していきます。
その中で、外部のスタートアップの先輩経営者・起業の専門家など、豪華な講師陣を招き、起業に必要なノウハウを提供しています。第2回の勉強会では、株式会社Azoopの代表取締役社長CEOの朴貴頌(パク・キソン)さんをお招きして行った勉強会のレポートをお送りいたします。
講師 朴貴頌さんのプロフィール
⇩株式会社AzoopのHPはこちら
概要
<勉強会構成>
-会社・事業紹介
-業界課題
-創業ストーリー
-事業の多角化
-Q&A
勉強会の目的
今回は、先輩経営者の方の体験談をもとに、"ビジネスアイデアの発想と実現"というテーマで、ビジネスを始めるにあたって考えるべきポイントについて学んでいきます。
起業までのストーリー、事業の決め方について
ご実家やご親戚の多くが自営業だったこともあり、学生時代から起業することを決意していた朴さん。起業を見据え、新卒ではリクルートに就職。その後、手伝う形で家業にジョインしたという経緯があったようです。
家業に入り地道な顧客接点を大切にしながら営業活動を行っている中で、「この業界でこそ自分なりのモチベーションを持って、社会的な意義がありながらも、他の人がやらないことができるのでは?」と面白さを見出し、起業を決意しました。
しかし、実際に事業を始める前にはワクワク感や理想だけでなく、リクルート時代に学んだ ”ロマンとそろばん” の観点を忘れずに、実際にビジネスとして成り立つのかという点についても調査した上で、起業に乗り切ったそうです。朴さんはご自身の経験から、事業の決め方において以下の三つを重要ポイントとして挙げて下さいました。
事業の多角化にあたって
トラッカーズオークションに加えて、トラッカーズマネージャー・トラッカーズジョブの二つのサービスをローンチしているAzoop。この二つのサービスは、車検切れ車両で営業活動していた経験や自社ドライバーの採用ができなかったご自身の原体験から着想したとのこと。着想後は、現場での細やかな視察・行動観察を通して解像度をあげることに重点を置いていたようです。
順調に見えるAzoopですが、過去には既存事業と新規事業のバランスに失敗したこともありました。二つ目にローンチした既存事業であるトラッカーズマネージャーがうまく軌道に乗っていないままトラッカーズジョブを開始し、3ヶ月でクローズに追い込まれてしまったのです。
朴さんはこの経験から、"2つ目以降のサービスの顧客から第一想起されにくさ"、"社内リソース配分の難しさ"の二つを痛感したといいます。そして、これらの経験をもとに、事業の多角化においては、以下の三つをポイントとして挙げて下さいました。
参加者コメント
企画者のコメント
起業において、自分の人生を十年単位でかける可能性のある事業ドメインの選定というのは、その起業家の価値観が凝縮されていると思っています。自分の好きなこと、得意なことから事業を選ぶ人もいれば、投資家が好みそうな市場アプローチで選ぶ人もいる。正しい答えがあるわけではありません。今回のゲストである朴社長はこの事業ドメイン選びのことを「ロマンとそろばん」という絶妙な言葉で表現してくれました。実際に本セッションを通じて、First Leap参加者の中にかなり大きな決断をした方もおり、大きなインパクトのある場となりました。
起業のご相談
ジャフコ グループ株式会社は、経済産業省が実施する『客員起業家(EIR)の活用に係る実証事業』の実証事業者として採択されました。当社のネットワークを活用し、起業準備中の方や新規事業に関わる方に対して、起業準備をする場を提供します。起業のご相談をお受けしています。ご希望の方はhttps://jafcoeir.com/からご応募ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?