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大切なことは成長の過程を見守り、ほめてあげること|トンボのつぶやき 58

トンボのつぶやき 0058

子どもがテストで100点をとったとき、つい100点をとったことそのものをほめてしまうことってありますよね。

「100点なんてすごい!」って。

でも、本当に子どもの成長を願うのなら、テストの結果だけではなく、日頃の努力の過程をほめてあげることが大切です。100点をとるまでの道のりでその子はどんな努力をしてきたのか。

きっと、学校の授業を一生懸命に聞いて、理解しようとしたり、手を上げて発言したり、わからないところを質問したり、そして、ドリルで練習したり、ドリルで間違えたとことをちゃんとやりなおしたり・・・

たくさんの努力を子どもなりに積み上げた結果、100点をとることができたのだと思います。もちろん塾に通ったり、通信教育の教材で勉強している子どももいることでしょう。そんな日頃の頑張りをしっかりと見つめ、評価してあげることこそ大切だと思うのです。

でも、日頃の努力の過程を褒めるってすごく大変なんです。それはなぜかというと、いつもいつも子どものことを見ていないとわからないからです。

もし、お母さんが日頃の努力の過程を本気で把握しようと思ったら、家での勉強の姿はもちろん、学校でどんなふうに頑張っているのか、本人に聞いてみたり、ノートを見せてもらったり、ときには他のお母さんから話をきいたり、情報収集に明け暮れなくてはなりませんよね。

実際にそこまで情報を集めることは無理だし、そこまでやる必要はないと思います。

じゃあどうする?

目の届きにくい学校での勉強の様子については、できれば定期的にノートを見せてもらいながら、授業中のことについて親子で会話をするといいと思うのです。

でも、いきなり「手を上げて発表してる?」などと問い詰めるような声かけをしてしまうと、気持ちを閉じてしまうので、「どんなこと勉強してるのかお母さんにちょっと教えて」などと、ちょっと気軽な雰囲気で聞いてみるといいですね。

少し遠回りにはなるけど、穏やかに会話をすることで、自然と授業中の雰囲気を伝えてくれるものです。とにかく焦らないことです。

そんな会話を重ねているうちに、授業中のお子さんの様子がわかるようになってくるものです。そうして得た情報を心の中に蓄えておき、テストでいい点数をとったときなどに、「日頃の頑張りの成果だね」という言い方でほめてあげればいいのです。

まとめ
・子どもを褒めるときには、結果だけを褒めるのではなく、その過程を含めてほめてあげること。
・努力の過程を見届けるためには、普段から穏やかな雰囲気で会話を重ね、学校での様子をしっかりと把握しおくこと。


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