見出し画像

【日経平均】【日経先物】衆議院選挙の期間の騰落を調べる

こんにちは、ジャド弟です。今年は衆議院選挙ですね。選挙といえば、「衆議院選挙の期間の株価は強い」と良く言われますが、本当でしょうか。 ネットを探すと衆議院選挙期間の株価に関する記事がいくつも見つかりますが、敢えて今回は自分でも詳しく調べてみることにします。

(今回の記事は日経平均に関する部分を無料で読んで頂くことができます。無料部分だけでも十分参考になるよう執筆したつもりですが、更に詳しく知りたい方や、ジャド弟にコーヒーでも奢ってやろうという心優しい方は有料部分も読んでいただけるとうれしいです。)

免責事項

調査・検証に用いたデータの正確性や調査結果の内容については間違いがないよう十分注意を払っていますが、その正確性や内容を保証するものではありません。(万が一データが不正確であったり調査結果が間違っていたりした場合はお知らせいただけると助かります。)

また、この記事は投資活動の勧誘や売買の推奨を目的とするものではありません。投資判断は読者の皆様の自己責任の下でお願いいたします。

定義

商品:日経平均
期間:1952年〜2020年
ルール:衆議院の解散日の寄りで買って投票日の寄りで閉じる。
 ・解散しなかった場合は任期満了日の寄りで買う。
 ・解散日(任期満了日)が休場の場合は、翌営業日の寄りで買う。
 ・投票日が休場の場合は、翌営業日の寄りで閉じる。

日経平均自体は売買できませんが、今回は騰落傾向の調査ということで、売買できると見なして検証を行います。

また、「解散日はともかく、投票日っていつも日曜じゃないの?」と思うかもしれませんが、過去は投票日が平日で相場が開いていることがあったようでしたので、上記のようなルールにしました。

検証結果

定義通りのルールで売買すると、結果はこうなりました。

画像1

24回中20勝4敗の勝率83%。圧倒的ですね。

平均損益や合計損益も優秀ですが、ちょっと注意しないといけない点があります。それは「過去の日経平均はかなり安かった」ということです。

例えば1952年1月4日の日経平均の終値は167.8円です。単純に損益を計算しても意味がなさそうですね。

そのため、損益として価格差(閉じた価格ー買った価格)を見る代わりに、騰落率(%)(100✕閉じた価格÷買った価格ー100。価格が変わらなければ0%、倍になれば100%、0円になれば-100%)を見ることにします。

騰落率(%)を損益と見なした場合の結果はこうなりました。

画像2

平均損益は2.51%、平均勝ち損益は3.83%と優秀な結果となりました。ただ、平均負け損益は-4.07%であり、下落した場合は上昇時よりも大きめな下落となっていたようです。

また、損益グラフはこのようになりました。

画像3

1963年以降はほぼ右肩上がりですね。ちなみにこの時は第二次池田内閣でしたが、なぜここから右肩上がりなのかは不明です…。

選挙期間足

選挙期間足はどうなっているでしょうか。選挙期間足とは「解散日から投票日(投票日が休場の場合は翌営業日)までの期間の始値、高値、安値、終値を使って描いた足」を指します。 正式な用語なのかは分かりません(笑)。

比較しやすいよう、ここでは更に始値を0に補正した足を描いてみたところ、以下のようになりました。

画像4

価格が安すぎて過去の足がつぶれてしまっています。これを更に騰落率(%)で補正するとこうなりました。

画像5

1953年の下げがエグいですね…。1953年は第四次吉田内閣、いわゆる「バカヤロー解散」でした。歴史は詳しくないので詳細は分かりませんが、酷い解散だったのかもしれませんね(笑)。

ちなみに選挙期間の日足はこんな感じでした。(なお足が平たいのは、この頃の日経平均については手元に終値のデータしかないためです。)

画像6

ここから先は

2,510字 / 35画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?