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全訳ハトホル⑲「The Holon of Ascension(アセンションのホロン)」

2009年最初の記事

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、19番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 2009年の最初の記事です。

 "あなた方はこれから、並外れた可能性に満ちていながらも、同時に、危険を伴う非常に不安定な時期に入ろうとしています。"

 このいささか不安を覚えるようなフレーズから、この記事は始まります。

 しかし、ハトホルたちの意図はそこにはなく、「準備ができている人に開かれる、ポジティブな影響」に、彼らは焦点を当てます。

 そして、この困難な時期を乗り切っていくために、新たな「ホロン」のワークを提供してくれています。

ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四つのタイプの内、今回の記事は、四つ全部を扱っていると思われます。


The Holon of Ascension(アセンションのホロン) 2009/01/28 

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/07/26(月)

原文:

 あなた方はこれから、並外れた可能性に満ちていながらも、同時に、危険を伴う非常に不安定な時期に入ろうとしています。

 昨年3月、私たちは地球の磁場に乱れが生じ、その構成が変化していることを指摘しました(参照:「Earth's Magnetic Field 地球の磁場 2008/03/24」)。あなた方の科学も、実際にそれが起きていることを、既に認識しています。

 簡単に言うと、地球の周りを取り囲んで、太陽風から地球を守っている磁気圏に裂け目ができたのです。このような裂け目は周期的に現れるごく自然な現象ですが、今回の裂け目の幅と規模はかなりのものです。それは、太陽からの大量のプラズマの侵入を許しているし、今後も許すでしょう。これにより、磁気嵐、電気通信の混乱、(人間の神経系のような)生体電気回路の混乱、気候変動などが増加するでしょう。この裂け目と磁気圏の変化が引き起こす結果は、今後数年間、増え続けるでしょう。

 この通信では、この裂け目のネガティブな影響にあるのではなく、準備ができている人に開かれる、ポジティブな影響に焦点を当てています。

 古代エジプトでは「カー(KA)」と呼ばれ、ヨギたちが「エーテル体」と呼ぶ、あなたの微細エネルギー体は、太陽プラズマに非常に敏感で、その影響を受けやすいです。太陽風からの流れと質が高まると、「カー体」の振動数が上がります。これは、アセンション・プロセスに意識的に参加している人々にとって、とても有益で幸運なことです。アセンションという言葉には様々な意味合いや捉え方がありますので、私たちが意味することを明確にしておきましょう。

 アセンションとは、単に、意識の上向きの動きを意味しています。あなたはどこかに「行く」のではありません。どこかに「去る」のでもありません。しかし、あなたの視点、知覚が根本的に変わります。この世界のマーヤ(幻想)を、あなたは見通すようになります。亜原子粒子のダンスが、あなた方が物質と呼ぶ形状を取ることによって、この世界の幻想は作り出されています。アセンションの過程を通して、あなたが経験し、「世界」と呼んでいるものを創造しているのが、他ならぬあなた自身であることに気づきます。アセンションとは、あなたがこの世を去るということではありません。この世界の一部でありながら、この世界を超越し、知覚のレンズを見通して、人生は自分が投影している映画であるということを理解したという意味です。

 今、あなたは人生の岐路に立っているとも言えます。太陽風の流れが地球の磁気圏に入ると、全人類(human)のカー体の振動が高まります。しかし、ある人々にとっては不安や崩壊につながり、ある人々にとってはアセンション(意識の上向きの動き)へとつながるのです。

 このメッセージは、特に上向きの螺旋を選んだ人々のためのものです。周りの多くの人が下向きの螺旋を下降しているように見えても、あなたのカー体を活性化させ、上向きにすることが、この時期のあなたの挑戦です。それは本質的に、期待や信念と結びついた、振動の問題です。この3つが結びつくことで、新たな運命のための創造的な衝撃が生まれるのです。

これはどういう意味でしょうか?

 植えつけられたネガティブな条件または制限を超越したり、変質したりするには、とてつもないエネルギーが必要です。あなた方は、固定され、狭くて、限定的な現実認識へと、集合的に催眠術をかけられたような状態にあり、それは投獄されているのと、何ら変わりません。偽りや操作を見通す時、その人にとって世界は違って見えます。しかし、偽りを知覚しても、偽りから解放されるわけではありません。偽りにはそれ自身の生命力があって、継続する傾向にあります。あなた方の文化的制約につきものの無気力や不活発を克服するには、振動速度の上がった新しいエネルギーが必要です。これは、地球の磁気圏に大量に流れ込み続ける太陽プラズマである、太陽風からの贈り物です。なぜなら、この流れがあなたのカー体の振動速度を上げるからです。

 しかし、あなたの人生にとっての「焦点」と言えるものが、ここにあります。少なくとも、自分自身に押し付けられた偽りを理解している人、あるいは、少なくとも、理解し始めている人々にとって、このカー体の活性化は、美しい、目を見張るような奇跡を眺めるようなものでしょう。なぜなら、これまでにはなかったような方法で、あなた自身の制約を超越するための力が、あなたの人生に与えられるからです。それはまるで、宇宙そのものが、あなたの自由のダンスに参加するようなものです。

 けれども、意識を向上させて生きることを選択しない人――つまり、制限にとらわれ続けることを選ぶ人、自分の不運を他人のせいにしようとする人、自分の不幸の身代わりになってくれるものを探す人、そして、矛盾に満ちた古い世界を生き続けようとする人――にとって、そのようなことはありません。彼らは、このカー体の振動の増加を、祝福ではなく、呪いとして経験するでしょう。なぜなら、物事を今まで通りにしようとするために、彼らは大変な苦労をすることになるからです。

 あなたの古い現実という織物がほどかれるのと同時に、新しい現実が織られていきます。これは実に奇妙な状態です。そして、私たちが最も明確に伝えたいことは、あなたの周りでたとえ何が起こっていようとも、あなたには、あなた自身の新しい現実を作り上げる力と才能が生まれながらに備わっており、心(mind)や靈(spirit)の新しい自由を紡ぎ出せるということです。

 私たちの視点からすると、この状況は今後数年にわたってエスカレートしていくと考えています。この状況は、二重の状態と言えるでしょう。あなた方の多くは、アセンション、つまり上昇に向かう一方で、他の人々は崩壊の道を辿り、ばらばらになるからです。これは、本質的に、個人の選択の問題です。

 これは私たちにとって非常に重要なポイントであり、できる限り明確にお伝えしたいと思います。あなた方一人一人は、自分自身が望む思考や創造を選択するために、これに対応する能力、すなわち責任を持っています。ある人々は自由を選びます。なぜなら、これ以上、縛られることに耐えられないからです。偽りは、背負い続けるにはあまりにも大きな重荷です。また、ある人々は、拘束され続けることを選びます。なぜなら、自由と個人的な選択に対する恐怖が、耐えがたいほどに大きいからです。

 ここが、進化の道の分かれ目です。

 あなた方の現実は崩壊すると同時に、再創造されます。つまり、あなた方が直面する経済問題や環境問題、社会問題のことを指しているのですが、あなた方の中には非常に困難な時期を経験する人もいるかもしれません。しかし、あなたの人生の創造者はあなた自身であるという事実を、決して見失わないでください。あなた方を操作しようとする者らは、恐怖と文化的制約を永続させることによって、あなた方を操ろうとします。それは、あなたの人生が、何らかの外的要因に依存しているという信念に基づいています。

 アセンションの過程で、あなたは、これらの外的要因が、実は、あなた自身の意識の最も深い部分から投影されているものだということに気づきます。それらは映画のスクリーンのちらつきのようなものです。それを、現われた結果ではなく源(source)から変える時、あなたは驚くような速さでそれらを変えることができます。その源は、あなた自身の心(mind)です。これがどのようにして起こるのかという神秘は、アセンションの過程で、自ずと明らかになっていきます。それは、蘭のつぼみが花開くように、自然なことです。それは、性質そのものに深く刻まれています。この知識は、あなたが上向きの道に入ると、自然に明らかになっていきます。以前の通信で、あなた方が「感謝や恩の気持ち」と呼ぶようなことが、一つの鍵になると、お伝えしました。このような感情は、あなた方が持っている創造的な力のサインであり、表現です。ここで私たちが言っていることは、あなたがアセンション・プロセスに入ることで、はっきりとわかるようになるでしょう。

 今後の通信では、感謝の多次元的物理学(interdimensional physics)と、それがあなたの外的現実にどのように影響するかについて、お話ししたいと思います。しかし、今回の通信では、太陽風の流れが磁気圏に入り、皆さんのカー体を刺激し始める、今後数年の間に、皆さんの助けになるだろうと思われる、一つのツールを提供したいと思います。

 そのテクニックをお伝えする前に、いくつかの基本的なポイントについて述べたいと思います。

 1つ目のポイントは、このテクニックを活用するために、あなたは意識を上向きにするという選択を、既に済ませていなければなりません。「あなたが自身のカーを維持する意図が、結果をもたらします。」

 2つ目のポイントは、この方法を試す時、あなたの感情が感謝の状態にある必要があるということです。なぜなら、感謝の感情はこのような創造の特色だからです。

 3つ目のポイントは、これが、あなたのエーテル体であるカー(KA)と、古代エジプト人たちの間でバー(BA)として知られていた、あなた自身の高次元の側面とのつながりに基づいていることです。バーは、あなた方が作り出す時間と空間の外側にある意識の部分に存在します。

 その入口は、あなたの頭の上で、両手を合わせた辺りの位置にあります。この、あなた自身の多次元的な側面であるバーは、感謝を非常によく受け入れます。そして、バーから、カーを強化し、太陽風の流入に備えるエネルギーを受け取るのです。

 私たちはこの方法を、「アセンションのホロン」と呼びます。「バランスのホロン」と「ヒーリングのホロン」という、以前に御紹介した2つのホロンと同様に、このホロンも特定の幾何学的な形状に基づいています。「幾何学はエネルギーを従わせ、特定の幾何学はエネルギーが特定の方法で流れるようにします。」

 この特殊なホロンは、円盤(disc)に基づいています。これは、コマのようなものです。子供の頃に遊んだことはありますか? あなたは、自分自身を、この円盤の中に置きます。円盤の頂点は、バーの位置と一致します。あなたが、両手を上げて、頭上で両手を合わせた場所です。この円盤の底部は、もしあなたが足を組んで座っているとしたら、あなたの背骨の基底部にあたります。もし立って行う場合や、あるいは椅子に座って行う場合は、この円盤の底は、あなたの足の位置になります。あなたの頭頂から、あなたの体と、会陰を通る中心線が、この円盤の回転軸になります。

 想像の中で、あなたは、この回転軸に沿って、円盤を回転させます。多くの人々にとって、自然な回転方向は右回りですが、左回りでも構いません。あなたにとって正しいと思える方が、正しい回転方向です。この円盤の大きさや直径は重要ではありません。好きなだけ大きくしたり、小さくしたりしてみて下さい。円盤の色もまた重要ではありませんが、もしあなたが視覚的な人ならば、この色を白にしてみることをお勧めします。このイマジナルな世界――あなたの想像の世界――の円盤の動きが……渦を作り出します。

 いったん円盤を回転させ始めたら、頭上のバーに注意を向け、バーに感謝を送ります。天空の魂(celestial soul)であるバーからは、何らかの反応があるでしょう。

 この時、意識を背骨の基底部の、ルートチャクラに移します。ここは天空のエネルギー(celestial energy)を、カー体に引き込む場所だからです。そして、5分から10分間、あなたは円盤の中に身を置き、バーと背骨の基底部に意識を向けながら、円盤が回転するままにします。バーから肉体へ、そして背骨の基底部へと流れる、エネルギーの流れを感じるでしょう。時には、それが、とても軽い感覚である場合もあるかもしれません。ある時はレーザー光線のようであり、またある時は火の柱や流れのようであることもあるでしょう。様々な状態が現われるでしょう。

 そして、このエネルギーがバーから背骨の基底部に降りてくると、カー体に放射状に広がって、活力を与えます。あなたはこれを、好きなだけ何度でも行うことができます。少なくとも、一日1回は行うことをお勧めします。注意点が一つあります。あまり頻繁にやりすぎたり、あまりにも長時間やり続けたりすると、あなたはヒーリングが起こるのを経験することがあります。これは、天空のエネルギーがカーから身体の器官に流れ込むことによって、身体の各器官が陰性、毒素、そしてその他の生命力を抑制するようなネガティブな物質を解放することによって起こります。一定時間を経て、カー体の活力が増してくると、太陽風の流れから太陽光の粒子を取り入れることができるようになります。これは、あなたのアセンションを大いに促進します。

 これが基本的な方法です。そして、既に述べた通り、一日1回、5分から10分、これを行うだけでいいのです。意識を上向きにさせるというあなたの意図が明確である限り、それだけで充分です。

 では、ここで、惑星奉仕(planetary service)と、私たちが「大いなる三つ組(The Great Triad)」と呼ぶエネルギーの解放についての話に、意識を移したいと思います。

 4月の最初の週末(2009年4月3日~5日)に、ワシントン州シアトルで、今、説明したホロンを活用し、ニューメキシコ、コスタリカ、ネパールに物理的に建てた3つのサウンド・テンプルとつながるワークショップを開催します。この3つの結合は、啓蒙の光を増やす目的で行われます。

 このイベントに先立ち、3月中旬になるでしょうが、私たちはまた、惑星メッセージをお伝えします。それには、シアトルでのイベントに、物理的に参加できない方々のための教えが含まれます。これらの教えは、物理的に私たちと一緒にこのイベントに参加できない人たちが、この惑星奉仕の行動に、エネルギー的に参加することを可能にします。

 エジプト神話やイニシエーションの知識の視点から見ると、あなた方の文明は「アンミット(Anmit)のイニシエーション」の下にあります。これは本質的に、権力の追求から愛の追求に至る道であり、より高次のチャクラから生じる、より高次の認識への道です。「これは、権力を得て、その権力を維持するための舞台として紛争の世界を存続させようとする者と、全生命が互いにつながっていることを理解し、協調の人生を送ることを願う人々との間の争いです。」

 このイベントの目的には、2つの要素があります。第一に、ここで説明してきたホロンについて、大いに精通するための方法と、個人のアセンションのために太陽風の流れを活用するための方法を伝授することです。そして、第二に、地球の感情的な大気圏に、全生命にとって有益で、協調が対立よりも重みを増すような霊的啓示を解き放つことです。

このメッセージをオンラインで見るには:

Copyright 2009 Tom Kenyon All Rights Reserved


「アセンションのホロン」についてのトム・ケニオンによる見解と考察

このトムの意見をオンラインで見るには:

 2008年3月24日、ハトホルは「Earth's Magnetic Field(地球の磁場)」と題した惑星メッセージを伝えてきました。その中で、地球の磁場が摂動し、変形していると述べました。

 2008年12月、NASAはテミス計画が地球の磁場に大規模な裂け目を見つけたことを報告し、近い将来、これが、大量の太陽プラズマの、地球の磁気圏への流入を引き起こすだろうと発表しました。磁気圏は、太陽嵐や太陽風(プラズマ)から地球を守っています。しかし、この裂け目により、科学者たちは今後数年間に、磁気嵐が増加すると予測しています。このような嵐は電気通信に影響を及ぼすことが多く、インターネットを含めた電気通信によるコミュニケーション方法に、ますます頼るようになっている文化にとって、「興味深い」ものとなるでしょう。NASAのレポートをご覧になりたい方は、www.nasa.govにアクセスし、検索窓に「Themis」と入力して下さい。そのページが表示されたら、Mission Newsをクリックして下さい。

 私自身としては、ハトホルの言っていたことを、科学が実証してくれた時、ほっと一息つくのですが、このようなことが、驚くほど頻繁に起こるようになっています。

 今回のメッセージで、興味深く思う点がいくつかあります。ハトホルたちの発言で、最も注目する点は、磁気圏のプラズマの増大がカー体の振動速度を上げるということです。

 このような情報は、もちろん科学から離れて、私が個人的に 「ウーウー(Woo-woo)」と呼んでいる、認識の世界に入ります(訳注:Woo-wooとは、科学的・論理的ではない、感情的・神秘的・スピリチュアルなこと、あるいは神秘的なことを信じている人のことを指す言葉)。ウーウーと言う時、私は普通ではない認識(特にサイキックのさまざまな種類)を意味しています。個人的に、私は、論理とウーウーの両方を受け入れることが可能だと思います。私たちが自分についての知的ユーモアを失わず、論理とウーウー両方の境界線をくっきりさせておく限り、可能だと思います。ですから、可能な時はいつでも、科学であることとウーウーであることとの間の線を、私は明確に引きます。そして、この最近のハトホルのメッセージで、私たちは間違いなく、この一線を越えていると言えるでしょう。

カーについて

 カー体は、古代エジプトの錬金術師によって知られ、活用されていました。「エーテリック・ツイン」や、「スピリチュアル・ダブル」と呼ばれることもあります。カー体は、あなたの肉体(古代エジプト人は「カート」と呼んでいた)と全く同じ大きさと形をしていますが、それはエネルギー体です。血や肉で作られているのではなく、エネルギー、あるいは、ほとんどがエネルギーでできています。カーに質量があるとすれば、それは非常に小さいものです。私は20年以上、瞑想状態でカーを使った実験を行っていますが、カーはかなりの興味深い能力を持っているように思われます。これらの能力のいくつかは、カーに本来備わっている性質によるものであり、中でも、カーはニュートン物理学ではなく、量子力学の法則に従っているようです。このことは、普通ではない、数々の魅惑的な非日常的現象への扉を開きます。

アセンション

 古代エジプト錬金術の認識によれば(私が解釈して理解しているところでは)、カーはアセンションのプロセスに欠かせないものです。ハトホルがそのメッセージで明確にしているように、アセンションとは、意識の上昇の動きであり、つまり意識の拡大です。この世を去ることでも、どこかに行くことでもありません。アセンションの過程にある人は、世界の中で生きるのと同時に、この世界を超越しているのです。

アセンション 対 崩壊

 私が重要だと感じたもう一つのポイントは、私たちはアセンションの可能性と崩壊という両方の時期に、同時に入っているという考えです。文化的に押しつけられた制約を超えようとする時、その圧力は、私たちの多くにとって、疲弊してしまうようなものです。そして、ニュースは、1960年代の言葉で言うところの、過激な行動に出た人々の話題で、溢れています。私がこれを書いている今、ある夫婦が二人共に仕事を失い、その結果、彼らの5人の子供を殺し、自分たちも自殺するというニュースを読みました。

 このような精神的な不安定さが今後、増えることを、私は危惧しています。それゆえ、ハトホルたちは、たとえ周りの人々がくじけている時でも(崩壊)、我々には上向きに生きる(アセンション)ための能力が本来備わっており、そうする責任もある、というこの両方に気づくことを強く、求めています。

アセンションのホロン

 ハトホルがこのメッセージで私たちに提供している基本的なツールや内的技術は、特殊なタイプのホロンです。それは、高まりつつあるエネルギーの圧力に耐えられるように、カーを強化し、アセンション・プロセスで私たちを助けてくれるためのものです。

 ホロンの概念についてご存知ない方は、是非、私たちのウェブサイトのアーカイブセクションにアクセスし、「バランスのホロンと癒しのホロン 2005/03/15」と「バランスのホロン 2007/02/03」の記事をお読み下さい。この2つの幾何学的な形態は、非常に有益であり、簡単に活用できるものです。

 「アセンションのホロン」は、以前にハトホルが提供してくれた他の2つのホロンよりも、少し複雑です。なぜなら、このホロンは、幾何学を想像してつくり出すと同時に、感謝の感情の状態と、カーの中でのエネルギーの流れの方向を調整しなければならないからです。

 「百聞は一見にしかず」という諺もある通り、まず、私はこの幾何学の小さな絵を用いて、順を追って、その工程を御説明したいと思います。

幾何学

 絵をご覧になればお分かりになる通り、私には芸術的な能力が全くありませんので、どうぞあなたの最善を尽くして、私の絵を描く能力の限界を乗り越えてください。

 下の絵の中には、円盤の中に人間(あなた)が座っている姿が見えると思います。2本の点線が両肩から、頭の上のバー(BA)の場所(バーポイント)に描かれています。この点線は、あなたが両手を頭の上に上げて合わせた時の、あなたの両腕を表しています。両手が触れるところが、バーポイントのある場所です。また、ここは円盤の頂点でもあります。

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 この絵の中で、人物が脚を組んで座っていますので、あなたのお尻が円盤の底の部分になります。これを行う時、脚を組んで座る必要はないことに注意して下さい。もし椅子に座っている方が楽な場合は、円盤の底はあなたの足の部分になります。これは、あなたが立って行う場合も同様です。

 円盤の大きさは、お好み次第です。短くてずんぐりしたものや、細長くて優雅なものにすることもできます。個人的に、私は、円盤の半径を7~8メートル、全体の直径を15~16メートルにします。また、私は円盤を、輝く白い光としてイメージしますが、特に色をつける必要はありませんし、マインドの中でそれを見る必要すら、ありません。とにかく、あなたにとって、自然な方法でこの円盤を感じてください。円盤を上や下から見ると、もちろんそれは、円に見えます。

 想像の中で円盤を作り出したら、それを中心軸に沿って回転させ始めてください。中心軸は、頭頂を通り、体の中心を通って、(性器と肛門の間に位置する)会陰へと抜けます。私は通常、円盤を時計回りに回していますが、時々、変化をつけるために、方向転換します。ハトホルたちによれば、ほとんどの人は自然に時計回りに回転させるそうです。しかし、あなたにとって、しっくりくる方向に円盤を回してください。この回転する動きが、微細な領域にエネルギーの渦を作り、バーからカーへと流れ込む「神聖なエネルギー(celestial energies)」の動きを促します。

 イメージした円盤が回転していることを感じたら、次のステップに進むことができます。

 あなたの意識を、バーの場所(頭の上の円盤の頂点)に向けて下さい。感謝や恩(appreciation/gratitude)という喜びの気持ちをバーに送って下さい。こうすることで、神聖なエネルギーが流れ出す扉が開かれます。バーの流れを促すのは、「謝意」という概念ではなく、実際の感謝や恩の「気持ち」です。

 感謝/恩の気持ちをバーに送り続けると、それに呼応して、バーからの下向きのエネルギーの動きを感じるでしょう。このような反応がすぐに現れる場合もありますし、繊細なエネルギーを感じることに慣れていない人にとっては、この反応が起こるまでにしばらく時間がかかることもあるかもしれません。しかし、やがてあなたは、自分が送った感謝や恩の気持ちに対する、バーからの反応を感じるようになるでしょう。これが起きたら、あなたの意識を、背骨の基底部に移してください。

エネルギーは意識に従う

 あなたが意識を背骨の基底部に移すと、バーからの神聖なエネルギーの流れもルートチャクラ(第一チャクラ)に降りてきて、カーへとつながります。この時点で、あなたは意識を、頭上のバーの場所と、背骨の基底部のルートチャクラに向けながら、回転する円盤の内側で、ただ休みます。神聖なエネルギーがあなたのルートチャクラに流れ込み、そこからカー体へと流れ出す動きを、ただ感じて下さい。心がさ迷いだしたら、ただあなたの意識を回転する円盤と、バーとルートチャクラとのつながりに戻して下さい。あまりにも長い間、注意が逸れてしまうと、エネルギーの流れは止まります。もしこのようなことが起きたら、始めた時と同じように、感謝の気持ちをバーに向けて送り直して下さい。流れが再び始まったら、あなたの意識をバー、ルートチャクラ、そして回転する円盤に向け、それを保って下さい。

流れ

 バーからルートチャクラへの神聖なエネルギーの流れが続く中で、この流れがカー体に活力を与えていることを認識することが重要です。ルートチャクラはエネルギーをつなぎ止めるために使用されます。ただ、エネルギー自体は、カーを通して様々な形態で動き、カー体を強化し、活性化し、振動速度を上げます。

 このバーからルートチャクラへのエネルギーの流れについて、私の個人的な経験で言えば、その時々で、様々です。それはおそらく、私がこの瞑想をしている時の、私自身のエネルギーシステムの状態や、私の気分に関係しているのだと思います。

 その流れはとても穏やかで、ほとんど感じられないこともあります。また、ある時は、強烈なレーザー光線のように、バーからルートチャクラへ、そしてカー体全体へと、エネルギーが脈打っていくような場合もあります。また、ある時には、私のバーからルートチャクラへと降りる、渦巻くエーテルの火の柱のようになって、火の柱自体からカー全体にエネルギーと光が送り込まれることもあります。そして、時には、バーから降りてくる、金色の液状の光の流れの場合もあります。全ての場合において、肉体が強化される感覚がはっきりとありますが、その程度は様々です。これを実践している人によって、経験することが様々なのだろうと思います。

 驚くことに、ハトホルたちが言うように、私のカー体を活性化するのには、5分から10分で充分です。そして、時には、私のカー体からあふれ出した神聖なエネルギーが、私の肉体(KHAT)に流れ込むという素晴らしい体験をすることもあります。これが起きると、生命力が身体の各器官に与えられるのを、私は感じます。
 
 また、この記事を書いている時点で、瞑想の時間を20分まで延ばす実験もしてみました。その場合、ハトホルが話していたように、15分を過ぎた頃から、浄化の反応を経験することが時々あったことを、報告しておきます。いつもそうだとは限りませんが、ある程度の頻度で起こりますので、お伝えしておきます。このような反応は、人によって様々な要因で起こると思います。私は決して、10分以上、この瞑想を続ければ、浄化反応を経験するだろうと言っているのではありません。ただ、私は時々そうなると、報告しているだけです。このような反応は靈的・肉体的な解毒作用の結果として起こります。なぜなら、このエネルギーの基準では、ある特定の思考や感情は有害な性質を持っているからです。そして、バーからの高振動エネルギーがカー体に充分に届けられると、体はこの種の毒素を放出し始めます。このような解放が起きる時、危険ではありません。ただ、吐き気、頭痛、その他の体の痛み、精神的・感情的なゴミの、突然の予期せぬ氾濫などを伴うことがあるため、対処するのが難しい場合もあります(訳注:トム・ケニオンの記事「Psycho-spiritual Detoxification: Thoughts and Observations(精神と靈の解毒:見解と考察)」を読むと、参考になるでしょう)。

 この注目すべきホロンに取り組む人々への私の提案は、あなた自身の快適ゾーンを見つけることです。まずは5分から始めましょう。何が起こるかを見てみましょう。そして、徐々に時間を増やしていきましょう。

 期待以上の成果を求めがちな人や、強迫観念にとらわれやすい人たち(私はこれに含まれます)は、このホロンがマラソンではないことを、どうか忘れないで下さい。たくさんやることが、より大きな成果につながるということではありません。目標は、カー体を活性化することであって、尻に火をつけてまで頑張ることではありません。ですから、控えめにして下さい。ほどほどにすることは、この場合は、「凡庸」であることとは違います。ホロンのワークを続けるに従い、あなたは、自然に現れてくる快適ゾーンを見つけることができるでしょう。それは10分以上かもしれないし、それ以下かもしれない。いずれにしても、一日一回、この瞑想を行うことで、かなり有益な結果がもたらされることでしょう。

音楽の使用

 私は静寂の中と、意識の変容状態を深めるために音響心理学に基づいて作られた音楽を聴きながらの両方で、このホロンを試しました。正直なところ、聴覚的入力の一切ない、完全な静寂の中で、この瞑想をしたいと思うことが、時々あります。

 外部からの「雑音」なしに、カーを通してエネルギーが動くのを感じ、それらが生み出す内なる音をサイキック的に聞くのは素晴らしいことです。またある時には、音響心理学の音楽を聴くことは、とても助けになりますし、しばしば体験をより激しいものにします。私の場合、それは気分の問題です。静けさの中がいいのか、それとも音響心理学の音の波に乗って、体験を増幅させたいのか。あなたがもし音楽を聴きながら、このホロンを試したければ、あなたがリラックスして意識を内側に向けやすくなるような音楽を選ぶことを、私はお勧めします。

 多くの人が、私のお気に入りは何かと聞いてきますので、ここで御紹介します。もし音楽を選ぶなら、私はこのホロンを瞑想する時、"Lightship"や"Infinite Pool"を聴くのが好きです。この2つが、この瞑想の体験を最も強めます。また、より穏やかにこの体験をサポートしてくれるのが、"Wave Form"と"Wave Form II"です。

おわりに

 もしもハトホルたちの言う通り、磁気圏内でのプラズマ活動が活発になることで、私たちのカー体が強化され、活性化されるのであれば、私たちは今後、数年間で、素晴らしくエキサイティングな日々に突入することになります。私たちの直面する問題が数限りなく表面化しているにも関わらず、この時期は無限の可能性の時期でもあるのです。靈的進化のための、空前のチャンスです。戦慄と興奮の両方の感覚を持って、私は、これまでに見たこともないような未来に立ち向かいます。この時期にあなたが選んだ道が、あなたを上向きに導きますように。そして、あなたの日々が大いなる光と、すばらしい生命、そしてたくさんの笑いに満ち溢れたものでありますように。

トム・ケニオン

※こちらの翻訳を、参考にさせていただいた。記して感謝としたい。


ワークについてのコメント

 これから、「アセンションのホロン」のやり方や注意点、私がやってみた感想、音楽の有無について述べていきます。

アセンションのホロンのやり方

準備

 静かな時間と場所を確保する。長くて20分。

 私は普段は椅子に座ってやっていますが、立ってワークをすることも可能です。

 床に座った方がやりやすければ、そうしていただいてもかまいません。

 横になってもできますが、いまいち効果が薄い気がするので、私は一度やったきりで、やっていません。

 ※始める前に、コップ半分から1杯の水を飲んで下さい。

 ワーク中は体が熱くなる可能性があるので、事前に、冷房を入れておいた方がいいかもしれませんが、これはやりながら、調整していって下さい。

 ※始める前に気持ちを落ち着ける。

  必要なら「バランスのホロン」を使い、「心臓エクスタシーワーク」をやってみて下さい。私はそうしています。

ワークの手順

1)「意識を上向きにする」と意図する(心の中で、そう意図すればよい)

2)バーからクラウンチャクラ、ハートチャクラのラインを伸ばしていって、地面に到達する。このラインを中心にして、円盤を回転させます。この円盤が「アセンションのホロン」です。

 円盤の回転方向は、時計回り・反時計回り、いずれでも構いません。

 ※円盤の回転は、ゆっくりでかまいません。速すぎると、気分が悪くなる可能性があり、最初の内は慣れるまで、ゆっくりやって下さい。

 ※回転させるのは円盤だけです。自分のカーは回転させません。

3)意識をバー(頭の上の円盤の頂点)に向け、感謝や恩の気持ちをバーに送る。

4)感謝/恩の気持ちをバーに送り続けると、それに呼応して、バーからの下向きのエネルギーの動きを感じるでしょう。

 そうしたら、意識をルートチャクラに向けます。

5)以後は、意識を、頭上のバーの場所と、背骨の基底部のルートチャクラに向けながら、回転する円盤の内側で、ただ休みます。

※バーとルートチャクラと円盤の三つ同時に意識を向けるのは、最初はむずかしいと感じるでしょう。

 三つに意識を置くイメージです。集中ではありません。

 私は、「円盤は回転している」と思って、バーとルートチャクラの二点に意識を置いている、そんな感じでやっています。

 最初は、バーかルートチャクラの片方に意識を置きながら、もう片方にも意識を置いてみようと努力している、そんな感じで構いません。

 時々、バーに感謝や恩の感情を送って、エネルギーの流れを起こすことをしていますが、これは、やりながら、皆さん個々人で、工夫していって下さい。

※時間は、トムが書いているように、最初は5分から始めてみて下さい。

 慣れたら、1分ずつ時間を増やしてみましょう。

 ただ、長くやればいいわけではなく、一日一回5分でも、続けることが大事です。

私の感想

 2021/07/26(月)から毎日やっています。

 最近は、バーからルートチャクラに流れるエネルギーや、ホロンを回転することで生じるエネルギーの感覚を感じるようになってきました。

 この微細エネルギーの感覚が感じられるようになると、少し面白いかもしれません。

 ご自身の快適ゾーンを見つけて、やってみて下さい。 

音楽

 音楽を使用するかどうかは、お好みでとしか、申せません。

 一度、『Lightship』を聴きながらやってみて、これはこれで良かったと感じました。

 ただ、普段は、音楽なしでやっています。

 トム・ケニオンのCDは、ナチュラルスピリットのショッピングサイトやアマゾンで購入できます。

 私は、『Lightship』や『Infinite Pool』を持っていて、ワーク中以外でも、よく聴く作品です。

 参考までに、この二つの作品の特徴を記しておきます。いずれも、ナチュラルスピリットのショッピングサイトからの引用です。

『Lightship』

 "アルクトゥルスの宇宙船から受けとった、パワフルな内なる意識変容ツール。
 内なる気づきや、意識のその他の領域を探求するための心理音響的ツールです。
 例えば、第三の眼に意識を集中しながら「ライトシップ」を聞くことによって「サイキックな視覚」を活性化させることができます。瞑想、ヒーリングにはもちろん、あなた自身のオリジナルの使い方がもたらされるかも知れません。"


『Infinite Pool』

"古代エジプトで使われたテクニックを現代にアレンジ!
脳の使われていない領域へ働きかけ、多次元的な脳へと目覚めをうながし、創造性と知性の扉が開かれてゆきます。
日頃の忙しい思考がふと静まり、ダイナミックなハーモニックボイスにぐんぐん惹きこまれてゆく曲です。"

 『Infinite Pool』は、とてもパワフルな作品だと感じます。

 以上です。

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