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魂のマフィア

一人の覚者

 バグワン・シュリ・ラジニーシという人がいる。

 和尚という名でも呼ばれている。

 どういう肩書がふさわしいのか、何と描写すれば、適切なのかはわからない。

 おそらく「目覚めた人」「覚者」がふさわしいと思われる。

目覚めの二つの意味

 これには、二重の意味がある。

 一つは、世界中が人々にかけているマインドコントロールや洗脳から覚めているという意味。

 もう一つは、「本質的自己に関するすべての幻想から自由になり、かつ、人類を支配している集合的な思考フィールドの制限を、全く受けなくなった状態」という意味である。
(ゲリー・ボーネル『叡智の道』ヒカルランド、2015、p,676-677)。

 和尚はいずれの意味でも、目覚めていた。

 ちなみに、師の一人が和尚であると、ある講演で、ゲリー自身が述べていた。

講演録『魂への犯罪』

 さて、和尚が、1987年3月15日と16日の二日間にわたって、聖職者と政治家について語った講演録がある。

 邦訳名は『魂への犯罪』(めるくまーる社、1987)という。

 原題は“The Mafia of the Soul”である。

 『魂のマフィア』、こちらも、聖職者と政治家の本質を適切に表現していると感じる人がいるかもしれない。

 少なくとも、2021年1月から今にいたるまでに(あるいはもっと前から)、ドナルド・ジョン・トランプ(第45代アメリカ合衆国大統領)が、様々な形で見せてくれているのは、DS(Deep State)の手先となった聖職者や政治家、芸能人があまりに多く、その全員が何らかの意味で、犯罪者であったということである。

 最も有名なのは、子どもたちの魂と体への犯罪であろう。

 加えて、この犯罪者の内、聖職者は、こういうことを、いろんな言い方で、とても長い間、人々に信じ込ませてきた。

 「あなたは、聖職者たちというしかるべき通路を通って行かなければならない。というのも、人びとが直接神のところに行き、神に告白し、神に祈り始めたら、何百万人という聖職者たちが職を失ってしまうからだ。彼らはなにもしない。彼らの機能は、ただあなた方をだますことだけだ。」

(『魂への犯罪』p,25)

 1987年の時点で、これほどはっきりと、聖職者の機能を言い得た人が他にいたのかどうか、私は知らない。

直接、神のところに行く

 また、様々な神秘的伝統が述べていることも、人々が直接、神のところに行くことであった。

 聖職者(宗教者)とか教会、組織といった媒介を経由せずに、自己の内に潜れと、様々な道に連なる人々が述べてきた。

 しかし、イエスのいた2千年前も、和尚の生きていた20世紀後半も、そういう人は少数派だった。

 だが、依然、少数派かもしれないが、こういう人、直接、神に行こうとする人、真実を自分で見つけようとする人たちは、増えてきていると感じる。

 それは、皆さんも、様々な形でお感じになっているかもしれない。

聖職者の本質

 そして、和尚は聖職者が神について、何も知らないと、鋭く、見抜く。

 いくつか、言葉を引用しよう。

 「彼ら」とは聖職者のことである。

 「彼らは、神についてはなにも知らないが、知識だけはたいしたものだ。彼らは、まるでオウムのように聖典をくり返すことができる。だが、彼らの内側の望みは、神に対するものでも真理に対するものでもない。彼らは探究者ではない。彼らは搾取家たちだ。」(p,25-26)
 
 「法王たちは人類を救うことに、なんの興味もないように見える。」(p,34)

 「彼らの仕事はまったく非生産的だ。彼らは寄生虫だ。彼らは人の血を吸いつづける。子どもが生まれたその瞬間から彼が墓に入るまで、聖職者はどうやって彼を搾取するか、その方法を見い出しつづける。」(p,92)

 だからこそ、和尚は、様々な国や組織によって、ネガティブキャンペーンを張られたのだ。

 おそらく、その源は、DSであろうと思われる。

 もし2千年前に和尚が生きていたら、イエスのように殺されていただろう。

 3つ目の引用は、比喩的な意味で言われているが、文字通りにとっても、意味が通ってしまうのが恐ろしいところだ。

ネットのない時代に

 
 インターネットもない時代、和尚は公開情報や直接見聞きした情報から、現代世界の欺瞞、宗教や政治の欺瞞を見抜き、それを平易に告発した。

 そして、人々を目覚めさせようと、様々な形で語り続けた。
 
 ある意味、たった一人で、世界(正確にはDS)とケンカをしていたようにすら、思える。

和尚のあり方

 和尚は、そもそものあり方として、全く自分にくつろいでいた。

 外側に、答えも、欲望の達成も求めていなかった。

 必要なものは、すべて自分の中にあるのを知っていた。

 だが、それは我々も同じなのだと、和尚の前に来た人たちも、和尚の後に来た人たちも言い続けてきた。

和尚に連なる道を歩く

 
 トランプのことやDSのことを周りに伝えて、白い目で見られる経験をした人たちは少なくないかもしれない。

 だが、それはもっと苛烈な形で、和尚やマイケル・ジャクソンなど、多くの人たちが経験したことなのだ。

 自分で見て、聞いて、調べて、何が起きているかを知って、憤り、何かをする必要を感じた。
 
 そうすることが、彼らにつながる道でもある。

 それは容易な道ではなかった。

 それを歩いてきた自分を褒めてほしい。

 私は、この道を歩くようになったことを、ありがたく思っている。



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