まず自分を整える

　今は乱世、あるいは末法の世という認識を抱いている。

　世が乱れているのは、人が乱れているから。
　　
　外面的には、姿勢の崩れた姿から明らかだろう。
　　
　他にも、単語や短文しか発しない人々、一定の長さの文章を解さず、話せない・書けない人々。

　言葉は食物と並んで、人間を作る不可欠な糧。
　　
　彼らは根本的な部分で、言葉が足りないのかもしれない。

　他人の気持ちを想像さえしようとしない爬虫類脳の存在も、乱れを加速させているように思われる。

爬虫類脳と人間脳の違い　その1

爬虫類脳と人間脳の違い　その2

　また、これは仕事をする中でわかったのだが、自分や家族の健康についてさえ、自己判断できず、自力での問題解決能力の乏しい人が多いという印象を抱いている。

　もしこれが、私の関わる地域だけでなく、日本全国に生じている現象なら、非常に由々しきことと言える。

　この現象を見て、自分に何ができるのか？
　　
　心身共に己を鍛え、自己判断力・自己解決能力を向上させ、真っ当な人間のあり方を体現することである。
　　批判や評論をしても変わらない。
　　祈っても、グッズを使っても変わらない。
　　選挙をしても変わらない。
　　救世主を待っても来ない。
　　「まず隗より始めよ」である。

　

「君は救世主でいる
　あらゆるものと同じように

　もし君が救世主でないのなら
　君は、パン屋にも自動車修理工にも
　なれはしない」
(リチャード・バック『イリュージョン』内の『救世主入門』の言葉)

ダンテス・ダイジ『十三番目の冥想』