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ペルーの世界2位の超高級レストランで、海洋ゴミを食べさせられた話。


全世界で、なんとランキング2位のレストランに行ってきました。

レストランのランキングって日本ではミシュランが有名だけど、
実は

50
BEST RESTAURANTS
(世界のベストレストラン50)

というランキングがあるんですね。

こちらは星とかではなくて、世界中のレストランがランキング順にならんでるという。


で、その

第2位

がリマにあるということで急遽行ってきました。


CENTRAL
というとこです。


世界で第2位のレストランってどんな料理が出てくるのだろうかと。

期待して行ったのですが、
結論からいうと

おいしくありませんでした。



料理というか、芸術なんですね。


例えばこれ。


どうみても、海洋ゴミ。

海洋ゴミを皿に盛ってるんですね。


あとは、これ。

謎のヨーグルトのつぶつぶ。


正直、
うまっ!
とは全くならない。


よくわからない味。


じゃあ、なんでこれが世界2位なのか?
って話ですよ。


結論から言うと、
このレストランの料理は


料理界の現代アート

だからです。


現代アートって正直、
なにが美しいかわからないじゃないですか。

これとか。


これはピカソの代表作のゲルニカって絵ですが、
正直、なにがいいのか全くわかんない。


全く美しくない。


でも、世界中でめちゃめちゃ評価されてて、

名画だ!

ってなってます。


なぜかというと、
美しさが評価基準になってないからです。


美しさではない。
もっというと絵そのものでもない。

現代アートっていうのは、
裏側にある概念を描こうとしてるんです。


表面ではなく、作者の伝えたいことが評価されてるんです。


これについては詳しくは、藤田さんの
現代アート、超入門!
って本に書かれてます。

(僕もこの本を読むまでは
現代アートについて全く知りませんでした。)



で、今回のCENTRALはこれと同じなんですね。


つまり、

美しい=おいしい

バージョンです。


正直、めちゃめちゃ美味しくはないけど、
裏にあるシェフのメッセージが第2位たらしめる理由です。


実は、これらの料理って、
ペルー国内にある地形を表してます。


たとえば、さっきのこれ。



この料理のタイトルは
SEA BRAIN ALGEA
といって、
海底5mの海を表してます。


こんなイメージ。


海藻がゆらゆらしてて、
タコがゆったり生息してる。


そんな平和な海底5mの世界。


それを、料理で表現している。



そして、これも。

タイトルは、
HIGH RAIN FOREST
(高地の熱帯雨林)


じゃがいもが生えてて、
雨がしとしと降っている。

これを表してます。



なるほどな、と。


僕は、これらの情景を思い浮かべながら食べて、
ガチで鳥肌が立ちました。

おいしいとかじゃない。

生まれてはじめて、
食べ物で鳥肌がたちました。



料理って必ずしもおいしくなくていい。

価値観がひっくり返った、
世界第2位のレストランでした。


P.S.

僕は海外旅行が好きで2ヶ月に1回は海外にいるんですけど、
海外旅行ってトラブルがつきものなんですね。

今回も例に漏れずにトラブルがありまして。


本来は
ペルー→ボリビア
と旅行するはずが、

空港に着いてチェックインして、
搭乗口でいくら待っても飛行機が飛ばず。


スタッフに聞いて聞いてみたら、
まさかの

「え、今日はもう飛ばないよ」

と言われました。
おい。先に言えよ。


ということでボリビアにいけなくなり、
急遽ペルーで何をしようかということで決まったのが、今回のCENTRALでした。


トラブルのおかげで、経験できるものもあります。

だから、旅行はやめられないですね。

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